もう残すところあと6時間で今年(2021年)も終わりです。今年は毎年恒例の「ダウンタウンのガキの使いやあらへんでの笑ってはいけないシリーズ」もありませんので、どこかしら寂しい年末となりそうです。その代わり「RIZIN」を生で見れるのは個人的に嬉しいかもしれません^^

IPO市場及びIPO愛好家にとって今年(2021年)は非常に慌ただしい年となりました。来年(2022年)4月の市場再編前の駆け込み需要とはいえ、まるでタガが外れてしまったかのようにIPO新規上場承認発表を乱発。挙句の果てに12月は32社が無理矢理上場したものの結果は大敗と言える内容で13社(同値含む)もの公募割れを誕生させるという一つの黒歴史を作りました。

年間上場社数は125社で14年ぶりの高水準などとIPO市場の活況ぶりが前面に出されており、良い部分ばかりがメディアでは抜き出されていますが、一方で単月だけで32社中13社が公募割れしているという黒歴史が作られていたという事実もしっかりと報道してほしいです。

企業側も無理矢理上場して公募割れすれば「株価が適正価格になるよう努力します」なんて一言謝罪しておけば万事OK。それで数億円、数十億円、数百億円と調達できるわけですから、投資家以外取引所証券会社上場企業もまさに「三方よし!」かもしれませんが、来年(2022年)は投資家を軽視せず「四方よし」でお願いしたいところです。

年の終わりに心の声を出すのは避けたかったのですが、どうしても止められませんでした。今年(2021年)最後ということでお許し下さい。
でももう心の声はこれぐらいにしておきます。

そしてここからは本題で毎年しているただの架空話で、もし今年(2021年)のすべてのIPOに当選してすべて初値にて売却した場合の「捕らぬ狸の皮算用」です。

上述の通り今年(2021年)のIPO総件数は125社で過去数十年のIPO市場の歴史の中でも最高件数です。
そのうち
公募価格を上回ったIPOは103社
公募価格と同値のIPOは2社
公募価格を下回ったIPOは20社
となっております。

勝率82.4%と昨年(74.2%)より勝率は上がっているのはさすがローリスクのIPO投資で、優秀な成績かと思いますが、やはり12月のIPOラッシュという名の消化試合はもうさすがに勘弁してもらいたいところです。

直近5年のIPO件数と架空利益

年度IPO件数架空利益
2021年(今年)125社13,042,900円
2020年93社17,993,800円
2019年86社14,407,300円
2018年90社22,119,400円
2017年90社19,197,600円

毎年思いますが、全IPOに当選して初値で売却することができれば+13,042,900円の利益と、悠々自適な生活ができるレベルですね。最近ではIPO投資が利益と手間が見合わないとか、その分を米国株に投資していればなどという話をチラホラ耳にしますが、それはあくまでも結果論であり、環境が悪ければ逆のパターンもあり得たかもしれません。

そういう意味ではやはりIPO投資は公募割れリスクはあるものの、利益が出る可能性の方が高い最強のローリスクハイリターン投資法かと個人的にはいまだに思います。利益と手間が見合わないという点は否定出来ず一理あると思いますが、ある意味それも環境次第ではないでしょうか。

基本的に前受け金(見せ金)は必要(不要な証券会社もあり)ですが、落選すれば全額戻って来ます。なので無料でクジ引き参加ができて、そのクジさえ当たれば高い確率で利益をもたらしてくれます。一度ハマるとなかなか抜けれないですね^^;

そしてここから例年の今さらどうでもいいランキングですが、一応個人的には毎年恒例とさせて頂いているので以下に記載させて頂きます。

2021年IPO騰落率トップ5

順位IPO銘柄名騰落率
1位WACUL+342.4%
2位サイバートラスト+315.7%
3位ラバブルマーケティンググループ+284.5%
4位アイ・パートナーズフィナンシャル+216.7%
5位シキノハイテック+213.1%

個人的には例年こういったトップ5には1社ぐらいは絡むことができていたのですが、今年(2021年)は残念ながら1社も絡むことができませんでした。

参加者が増え、競争率が上がっているということもありますが、単純に自分の引きが弱かっただけで、ある意味「運不足」ですね。来年(2022年)はできる限り徳を積んで運気をアップできればと思っております。

2021年IPO騰落率ワースト5

順位IPO銘柄名騰落率
1位Finatextホールディングス-23.3%
2位クルーバー-16.7%
3位THECOO-15.3%
4位ジェイフロンティア-15.0%
5位エクサウィザーズ-10.4%

先ほどの良い方(IPO騰落率トップ5)には絡むことができませんでしたが、こういった悪い方(IPO騰落率ワースト5)には例年必ず絡んでおり、今年(2021年)もご多分に漏れず5位のエクサウィザーズ(4259)でしっかり絡ませて頂いております><

こうしてあらためて見ると5社中4社が12月上場分です。いかに12月が詰め込み過ぎのIPOラッシュとは名ばかりで単なる消化試合であったことかがよくわかりますね。

2021年IPO利益額トップ5

順位IPO銘柄名利益額
1位アイ・パートナーズフィナンシャル+676,000円
2位サイバートラスト+524,000円
3位ベビーカレンダー+520,000円
4位アピリッツ+442,000円
5位coly+432,000円

今年(2021年)は一撃100万円超えの利益の出るIPOはありませんでした。IPO年間件数は125件で過去数十年の歴史の中でも最高レベルの件数ですが、それが逆に初値の伸びを制御させたのでしょうか。

他にも公開価格が低すぎる問題ロックアップ違反問題などの影響もあるかとは思いますが、結局は投資家心理の問題なので、実際の原因が何なのかはわからないです。

個人的には奇しくも1社(5位のcoly)だけ絡めたのは幸いでしたが、この時でさえIPO市場の環境が悪いと言われていたので、この12月は環境が悪いどころの話ではありませんね。もちろんこのトップ5には12月上場分は1社としてありません。

2021年IPO損益額ワースト5

順位IPO銘柄名損失額
1位THECOO-110,000円
2位ジェイフロンティア-63,000円
3位クルーバー-36,000円
4位Finatextホールディングス-30,000円
5位サインド-26,000円

こちらもあらためて見ると5社中4社が12月上場分です。やはり12月が詰め込み過ぎの過密スケジュールであったことがあらためてよくわかりますね。

1位の12月上場THECOO(4255)は値ガサだったこともあり、一撃-110,000円で、2位の8月上場のジェイフロンティア(2934)に至ってはIPO主幹事がSBI証券ということでIPOチャレンジポイントを使って突撃された方も見掛けました。

IPOチャレンジポイントを使用した際の配分数は300株でポイントボーダーは490ポイント前後との情報から一撃-189,000円の損失となります。IPO愛好家としては実損よりもIPOチャレンジポイントを無駄に使ってしまったことの方がキツイかと思います。

しかしながらこれは他人事ではありません。管理人自身もIPOチャレンジポイントを使っていた可能性はありますし、当選すれば購入もしていたと思います。ある意味これも運の要素が強かったと言えるかもしれません。

本当に今年(2021年)はIPO界にとっては良い悪いが極端な年になったような気がします。記事中ほどでも触れていますが、実際にIPO投資の利益と手間が見合わないというのも言い得て妙で、来年以降は何かしらやり方を変えないといけないかもしれませんね。

とは言いながらも、やはり心のどこかではIPO投資最強説が残っているので、来年も淡々と申し込みを続けていることでしょう^^;

最後になりましたが、読者の皆様、今年(2021年)も1年当ブログ(IPOゲッターの投資日記)をご贔屓下さいまして誠にありがとうございました。どうか来年(2022年)も引き続き当ブログ(IPOゲッターの投資日記)をご愛顧頂けますと幸いです。

御礼土下座

来年(2022年)も皆様にとって良き年になりますように。
それでは良いお年をお迎え下さいませ。