もう残すところあと6時間で今年(2022年)も終わりです。IPO愛好家の皆さま、今年も一年お疲れ様でした。皆さまは満足行く成績(IPO利益)となりましたでしょうか。

管理人は先日の記事(2022年のIPO個人当選データ)でも書きました通り、100万円以上のIPO利益は出ているため個人的に満足してはいるものの、実のところ過去10年レベルで見ると成績(利益)はワースト2とあまり良い結果とは言えません。

とは言え、抽選に申し込んで当選すれば購入し、初値が付けば売却するという単純作業だけで1年間100万円超えの利益が出せるこの「IPO投資」はやはりローリスク投資の代表格でもあり、ありがたい投資法であるとは思っています。何の才能も無い管理人が退場もせず、17年も続けているのが何よりの証拠です。

IPO投資は基本的に前受け金(見せ金)は必要(一部不要な証券会社もあり)ですが、落選すれば全額戻って来ます。なので無料でクジ引き参加ができて、そのクジにさえ当たれば高い確率で利益をもたらしてくれます。IPOの抽選結果発表日にはワクワクドキドキを感じたりすることもできるため、楽しみながらできる投資法だと思います。

ただやはり年々IPO当選が厳しくなっていると言うのはIPO愛好家であれば肌で感じている方も多いかもしれません。少なくとも管理人はそう感じています。IPO投資は投資家の間では「マイナーな投資法」という位置付けになっていますが、これほど当たらないのに本当に「マイナーなのか?」と思ってしまいますが^^;

今後もIPO人口は増える傾向になると言われていますので状況はどんどん厳しくなって行くかもしれません。それでも申し込み作業を地道にコツコツと頑張ってやっていれば必ず当選して利益をもたらせてくれます。

1年間やったけど当選ゼロという方がたまにいらっしゃいますが、僭越ながらおそらくやり方を間違えているのかと思います。ネット証券からしか申し込んでないとか。肝心の主幹事からは申し込んでないとか。選り好みを激しくし過ぎているとか。思い付いた時だけやっているとか。そもそも口座数が少なく積極的に申し込んでいないとか。

当然「IPO投資」は基本的に運のモノ(裁量による配分は別)なので、本当に運悪く当選ゼロという方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、これは本当にごく稀で、少なくとも管理人の周りでIPO投資を積極的に行っている者は、年間の当選数がゼロだった年はここ数年ではありません。必ず何かしらの銘柄に当選しています。

例えば今年でパッと思いつくところで行くとソシオネクスト(6526)やスカイマーク(9204)や大栄環境(9336)などは全プレとまでは言いませんが、危険度はあったものの比較的当選確率は高く、主幹事、平幹事、委託幹事(裏幹事)含め、しっかりと申し込んでいれば、どこかの証券会社から一つぐらいは当選できた可能性が高いと考えられます。

年間当選数がゼロの方はいま一度ご自身の申し込み方を確認されてみてはいかがでしょうか。もしかすると当選の道を塞いでいた何かが見つかるかもしれません。とは言え、公募割れ濃厚な銘柄に申し込んで当選して損失を出しても意味が無いのでそのあたりの取捨選択は必要です。

と、前置きが長くなって申し訳ございません。これより本題に入らせて頂きたいと思いますが、ここからは毎年恒例の内容で、もし今年(2022年)すべてのIPOに当選してすべて初値で売却した場合のタラレバ的な「捕らぬ狸の皮算用」や「銘柄ランキング」になります。

今年(2022年)のIPO総件数は91社で昨年(2021年)より下回ってしましましたが、過去数十年レベルで見るとそれほそ少ない数字ではありません。

この91社の中で
公募価格を上回ったIPOは72社
公募価格と同値のIPOは1社
公募価格を下回ったIPOは18社
となっております。

勝率79.1%と昨年(2022年)の82.4%より勝率は下がっているものの、投資という観点で見ると、さすがローリスクのIPO投資で優秀な成績かと思います。

直近5年のIPO件数と架空利益

年度IPO件数架空利益
2022年(今年)91社6,115,200円
2021年125社13,042,900円
2020年93社17,993,800円
2019年86社14,407,300円
2018年90社22,119,400円

毎年書いていますが、全IPOに当選してすべて初値で売却すれば+6,115,200円の利益となります。こんな夢のような出来事はまずあり得ないと思いますが、こういった数字を見るとIPO投資にハマってしまうのも納得です。

ただ直近5年の中では大幅減少となっている点は素直に残念であり、同時に受け止めないといけない事実です。低単価設定のIPO銘柄が増えていることから仕方の無いところなのかもしれませんが、来年(2023年)以降の単価更生に期待したいところです。

そしてここから例年の今さらどうでもいいランキングですが、一応個人的には毎年恒例とさせて頂いているので以下に記載させて頂きます。

2022年IPO騰落率トップ5

順位IPO銘柄名(上場月)騰落率
1位ウェルプレイド・ライゼスト(11月)+429.9%
2位サークレイス(4月)+222.2%
3位ANYCOLOR(6月)+214.4%
4位スマサポ(12月)+181.3%
5位トリプルアイズ(5月)+150.0%

個人的には例年こういった「IPO騰落率トップ5」にはあまり絡む機会がなかったのですが、今年(2022年)は見事に1位のウェルプレイド・ライゼスト(9565)に関わらせて頂くことができました。これはもう何年やっていても嬉しい出来事です。

1位はこれまでのIPO歴を振り返っても初めてかもしれません。来年(2023年)も「IPO騰落率トップ5」に関わってみたいところです。

2022年IPO騰落率ワースト5

順位IPO銘柄名(上場月)騰落率
1位アップコン(12月)-21.9%
2位Recovery International(2月)-13.7%
3位ノバック(3月)-12.3%
4位ベースフード(11月)-11.3%
5位INTLOOP(7月)-10.0%

上記「IPO騰落率トップ5」とは逆に、この「IPO騰落率ワースト5」には例年必ず何かしらで絡んでいましたが、珍しく今年(2022年)は幸いにも何一つ絡んでいません。ただ中には申し込んだけど落選だったという銘柄もあるため、単純に運に救われた部分もあります。

来年(2023年)も引き続き「IPO騰落率ワースト5」には絡まないよう取捨選択をして行きたいと思います。

2022年IPO利益額トップ5

順位IPO銘柄名(上場月)利益額
1位INFORICH(12月)+591,000円
2位ウェルプレイド・ライゼスト(11月)+503,000円
3位ANYCOLOR(6月)+328,000円
4位イーディーピー(6月)+320,000円
5位アイズ(12月)+296,000円

残念ながら昨年(2021年)に続き、今年(2022年)も一撃100万円超えの利益の出るIPOは無く、3日目持ち越し銘柄もありませんでした。来年(2023年)こそは一撃100万円超え銘柄の登場に期待したいところです。SBI証券主幹事で登場すればIPOチャレンジポイントも使って積極的に取りに行きたいです。

そして1位は奇しくも大手初値予想会社がこぞって酷評していたINFORICH(9338)です。予想の精度が高く業績や内容に固執したことから、IPOの特性となる需給を見落としていたのかもしれませんね。

2022年IPO損益額ワースト5

順位IPO銘柄名(上場月)損失額
1位Recovery International(2月)-42,000円
2位ノバック(3月)-37,000円
3位INTLOOP(7月)-35,000円
4位アップコン(12月)-28,000円
5位ジャパンワランティサポート(6月)-16,000円

1位は岡三証券主幹事案件で20年以上と長きに渡る「新年第一号IPO案件に公募割れ無し」のアノマリーを崩してくれたRecovery International(9214)です。これはさすがに年始早々衝撃的な出来事でした。黒歴史として今後数年は語り継がれることになりそうです。

そんなこんなで1年があっという間に過ぎてしまいました。大人になると時間は早く過ぎるとは言い得て妙で、歳を重ねると本当に年々1年が早く過ぎているように感じます。

最後になりましたが、読者の皆様、今年(2022年)も1年当ブログ(IPOゲッターの投資日記)をご贔屓下さいまして誠にありがとうございました。どうか来年(2023年)も引き続き当ブログ(IPOゲッターの投資日記)をご愛顧頂けますと幸いです。

御礼土下座

来年(2023年)も皆様にとって良き年になりますように。
それでは良いお年をお迎え下さいませ。