昨日(5月14日)、ソニーグループ(6758)より完全子会社であるソニーフィナンシャルグループ2025年9月29日(月)に東証プライム市場へ上場させると公式発表がありました。

以前から準備されていた「スピンオフ分離上場)」によるもので、2025年10月1日(水)にはソニーグループからの独立も正式に実施される予定となっています。

ソニーフィナンシャルグループは、生命保険や損害保険、銀行などを傘下に持つソニーグループの金融事業を担う中核会社で、もともとは「ソニーフィナンシャルホールディングス(8729)」として東証一部市場に上場していましたが、2020年にソニーグループが完全子会社化し、上場廃止となっているため、今回の動きは「再上場」にあたります。

ソニーフィナンシャルグループの概要

今回のこのスピンオフの目的は、ソニーグループソニーフィナンシャルグループのそれぞれが、より独立した形で持続的な成長を実現することにあります。

ソニーグループは、エンタテインメント事業やイメージセンサー事業など、クリエイションを軸とした事業ポートフォリオに特化する方針で、ソニーフィナンシャルグループは、ソニーブランドの継続使用と成長戦略の機動的な実行を両立させ、金融事業独自の事業・成長戦略に注力し、意思決定を迅速化することを目指しています。

上場にあたり、ソニーグループが保有するソニーフィナンシャルグループ株の80%超2025年9月30日(火)時点のソニーグループの株主に対し「現物配当」として1対1の割合で分配されます。

ソニーフィナンシャルグループのスピンオフの概要

9月26日(金)時点でソニーグループの株式を保有していれば、9月30日(火)の基準日に記録され、10月1日(水)にはソニーフィナンシャルグループの株式も受け取れることになるため、株主はソニーグループソニーフィナンシャルグループ2つの上場銘柄を保有する形となります。

なお、今回のような分離の手法はパーシャル・スピンオフと呼ばれ、日本国内ではまだ事例が少ない珍しい方式で、上場前の公募も売出しも行わず、既存株主への現物配当のみで株式を市場に流通させるという点では、2000年以降初のダイレクトリスティング形式となります。

公募・売出しを伴わないため、残念ながらIPO愛好家としての楽しみはありません。

ソニーフィナンシャルグループのダイレクトリスティング方式

今回の上場に際してソニーフィナンシャルグループソニーグループの完全子会社ではなくなり、持ち分比率は20%未満まで下がります。このため、ソニーフィナンシャルグループソニーグループ完全子会社から外れ、持分法適用会社へと移行することになります。

スケジュールとしては、ソニーフィナンシャルグループ9月29日(月)に東証プライム市場へ上場し、10月1日(水)にスピンオフが効力を発する予定となっています。

ソニーフィナンシャルグループのスピンオフスケジュール

そして今日もIPO新規上場承認発表はありませんでした。今日でIPO発表無しが35営業日となり、ここ数年のIPO空白期間としては過去最長レベルとなりそうです。

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