エスネットワークス(5867)のIPO直前初値予想と気配運用が発表されましたが、その前に本日上場の雨風太陽(5616)のIPO(新規上場)初値が無事に付きましたので、簡単ではありますがご紹介させて頂きたいと思います。
雨風太陽(5616)のIPO初値結果
公募価格 | 1,044円 |
初値価格 | 1,320円(9時42分) |
初値売却益 | +27,600円 |
初値売買代金 | 3.9億円 |
初値出来高 | 299,300株 |
市場開場直前(8時59分)のこの雨風太陽(5616)のフル板の合致点は1,200円(初値売買代金:2.2億円)となっていたので、およそ120円ほど吊り上げられた1,320円(初値売買代金:3.9億円)での初値形成となりました。初値売りで+27,600円の利益となります。IPO株にご当選された方はおめでとうございます。
とはいえ、公開規模はコーナーストーン投資家(上場承認時に一定額の株式取得を約束する投資家)への配分およそ1.0億円を差し引くと5.2億円と需給良好の軽量案件です。赤字上場が受け入れられにくい現状の中ではあるものの、このクラスでこれだけの初値買い資金しか入らず、低い初値上昇率となるとIPO地合いは小型IPOでさえも向かい風の中にいる状況です。
この雨風太陽(5616)はIPO新ルール適用銘柄(仮条件上限+20%)第二号案件でしたが、IPO新ルール適用銘柄第一号案件で12月12日(火)上場のブルーイノベーション(5597)が予想外の不発に終わってしまったため、IPO新ルールの+20%値付けへの期待値は低く、今回も一応は期待してみたものの、もはやIPO新ルールの+20%値付けは初値の上昇余地を埋めただけの施策となっていることも再確認されてしまいました。今年(2023年)はまだあと2社のIPO新ルール適用銘柄(仮条件上限+20%)がありますが、もう期待するだけ無駄なのかもしれませんね。
そして明日上場の下記エスネットワークス(5867)は過去のIPO銘柄で不適切な注文受託(初値吊り上げ)が行われた疑惑をすぐに認め行政処分対象となったSBI証券の主幹事案件です。人気業態で超軽量案件となることから初値への期待値は高めですが、IPO地合いの回復が見込めない中で、この報道がどこまで影響が出るかはやはり気掛かりです。
エスネットワークス(5867)のIPO(新規上場)直前初値予想
このエスネットワークス(5867)は売り出し株の放出人が共同創業者2名で、やや換金色があったものの、事業内容は経営コンサルティングサービスと人気業態で、公開規模に荷もたれ感も無かったことから積極参加としたところ全滅となったため、手元にIPO株は無く静観のみとなります。
<エスネットワークス(5867)のIPO関連過去記事>
・エスネットワークス(5867)IPO上場承認発表
・エスネットワークス(5867)IPO(新規上場)初値予想
・エスネットワークス(5867)のIPO(新規上場)抽選結果
IPO想定価格:700円
IPO仮条件価格:650円~730円
(IPO想定価格がほぼ中間値となるやや強気な設定)
公募価格:730円(IPO仮条件の最上限価格で決定)
そして大手初値予想会社のエスネットワークス(5867)のIPO直前初値予想は以下の通りとなっており、この初値予想価格通りで推移すれば明日は後場14時20分ごろの着地予定となります。気配上限は1,679円ですが、1,719円までであれば当日中の初値形成が可能です。
もう一社の大手初値予想会社のエスネットワークス(5867)のIPO初値予想は1,700円となっているようです。そしてこれまでのこのエスネットワークス(5867)の大手初値予想会社(前社)のIPO初値予想経緯は以下の通りとなっています。
第一弾初値予想:1,500円~2,000円(A級評価)
第二弾初値予想:1,700円~2,000円(A級評価)
上場直前時点(今回)初値予想:1,700円
ちなみにこのエスネットワークス(5867)の訂正目論見書による幹事のIPO引き受け価格は671.60円です。
エスネットワークス(5867)のIPO(新規上場)気配運用
そしてエスネットワークス(5867)の明日の初値決定前の気配運用は以下の通りとなっております。
公募価格:730円
気配上限:1,679円
気配下限:548円
上限気配更新:10分で37円づつ。
下限気配更新:3分で通常の更新値幅(1,000円未満の場合は15円)
注文受付価格の範囲:183円~2,920円
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いつも貴重な投稿ありがとうございます。
このところ、西様のコメント通り、IPO地合い?(仕組みを理解しきれてませんがそう呼ばれている流れ)が良くなく、公募割れの割合がかなり上がっているようですが、
この状況が好転するための条件やトリガーはあるものなのでしょうか?
当たったことがないので自分には縁がない話ではありますがお考えを伺えたら幸いです。
こんにちは、はずれる君さん。
個人的にIPO地合いには周期があると思っています。
これまでも数年に一度は公募割れ銘柄が多くなったり、IPO件数自体が減少したりする傾向がありました。
今回もたまたまこの周期が来ただけであると考えていますが、初値が騰がらないように色々な対策を取られているのも事実としてあります。
トリガーとしてはやはり初値高騰銘柄が出て、さらにセカンダリも高騰するという起爆剤的な銘柄が出て来ない限りは厳しいかもしれません。
今年はもうそういった起爆剤的な銘柄は無さそうなので、来年以降に期待と言ったところが現実的かと考えます。