本日は3社同日上場で、先週より値付かずで持ち越しとなっていたエフ・コード(9211)と本日上場のアジアクエスト(4261)のIPO(新規上場)初値はそれぞれ付きましたが、セキュア(4264)は値付かずで明日へ持ち越しとなりました。
全体相場も膠着状態で、直近IPOの値動きはまちまち、海外勢が休暇入りとあってか、どこかしら先週までの活況ぶりは感じませんでした。今年(2021年)のIPOも残り2銘柄となりましたが、はたして来年(2022年)に繋がるような終わり方となるでしょうか。
エフ・コード(9211)のIPO初値結果
公募価格 | 2,020円 |
初値価格 | 6,000円(9時56分) |
初値売却益 | +398,000円 |
初値売買代金 | 8.1億円 |
初値出来高 | 135,200株 |
本日終値 | 5,000円(ストップ安) |
上場日となる12月24日(金)は値付かずとなり、本日まで持ち越しとなっておりましたが、本日無事に買い気配スタートで始まり6,000円での着地となりました。IPO株にご当選された方はおめでとうございます。
ただ事前予想では8,000円程度の着地が市場コンセンサスとなっていたため、物足りなさは否めません。さらに初値形成後も高値6,320円まではあったもののストップ安(5,000円)まで急落となり、何度か逃げ道は作られていましたが、10時52分には完全にストップ安張り付きとなり、最終的にはストップ安比例配分(7,500株)での大引けとなってしまいました。
事前期待はかなり高めでしたが、週をまたぎ冷めてしまったのか、一応好スタートとはなっているものの実際にフタを開ければ、やや期待外れ感があります。逃げ足の早いネット証券主幹事案件ならではの値動きといったところでしょうか。
エフ・コード(9211)IPO日中足・5分足チャート(2021年12月27日)
アジアクエスト(4261)のIPO初値結果
公募価格 | 2,430円 |
初値価格 | 5,600円(14時06分) |
初値売却益 | +317,000円 |
初値売買代金 | 17.2億円 |
初値出来高 | 308,700株 |
本日終値 | 5,060円 |
当初の着地は5,000円ぐらいだったかと思うので、600円ほど対等価格が逃げる寄る寄る詐欺があったようです。大きな寄る寄る詐欺のあとは初値天井になるのがおおむね定石ですが、今回は連買いや特買いを交えながら高値6,320円までありました。
しかしながら高値を付けた後は所々にまとまった大口売り(5千株から1万株程度)が出て来てアッという間に初値価格5,600円を割り込んでしまいました。ベンチャーキャピタル不在のはずなので大口の売主は不明です。
アジアクエスト(4261)IPO日中足・5分足チャート(2021年12月27日)
セキュア(4264)2日目のIPO(新規上場)直前初値予想
エフ・コード(9211)に続き、このセキュア(4264)も人気化し、多くの買いを集め上場日初日となる本日は値付かずとなり、明日へ持ち越しとなりました。開場前気配から終始強く、最後の合致点は2,310円となっていました。本日の着地可能最高値2,235円で無理矢理寄らせるかと思いましたが、そうはしなかったようです。吉となるか凶となるか。
本日の最終気配値は気配上限の2,185円、売りが463,000株に対して買いは696,100株で差し引き233,100株で買い越し、売りに対して買いはおよそ1.5倍となっております。
明日は即金規制が掛かる上、売り買い差し引きが1.5倍程度しか差が無いため、最悪の展開(売り気配スタート)もあるかもしれません。単独上場という点がまだ救いですが、わずか1日で環境が変わるのもIPOなので油断はできませんね。ちなみに本日入っていた初値買い資金は15.5億円でした。
そして大手初値予想会社の明日のセキュア(4264)の2日目のIPO初値予想は開始直後に値が付くとの予想で当初の3,000円から2,200円まで下ブレとなっているようです。
ちなみにもう一社の大手初値予想会社のセキュア(4264)の2日目の初値予想は当初予想の2,000円から2,200円まで軽い上ブレとなっているようです。
セキュア(4264)2日目のIPO(新規上場)気配運用
そしてセキュア(4264)の明日2日目の初値決定前の気配運用は以下の通りとなっております。
基準価格:2,185円
気配上限:5,030円
気配下限:1,639円
上限気配更新:10分で110円づつ。
下限気配更新:3分で通常の更新値幅(3,000円未満の場合は50円)
注文受付価格の範囲:547円~8,740円
IPO歴10年以上の管理人のIPO当選実績を基にランキング形式でIPOにオススメの証券会社をご紹介させて頂いております。
⇒ IPO投資用オススメ証券会社ランキング
IPO情報はもちろん、下記IPOゲッター公式LINEでしか語れないマル秘情報も配信頻度は多くありませんがたまに配信しています。もちろん1対1のチャットも可能ですよ。
このブログをいつも参考にさせていただいている者です。今年の年末は一気に6銘柄も当選したのでちょっと舞い上がっていたのですが、運のない私が次々抽選に当たると云うことはそれだけ人気のない株だからという訳で、公募割れが4銘柄、プラマイゼロが1銘柄、黒字が1銘柄と云う散々な結果になりました。
折角の当選を辞退する気持ちにはなかなかなれず、公募割れもそれほど大きくはないと高をくくって欲を出したのが失敗でした。ひどかったのはフィナテキストHDで、公募割れしてもせいぜい1万円止まりと思って買ったら大幅に公募割れしてしまい、3万円の損を出してしまいました。
一方、日興証券で当たったセキュアは12万円の利益が出て、結果は6銘柄の合計で5万円のプラスになったので「今年の締めくくりで結果良し」と考えることにしました。しかし、当選に浮かれず冷静に判断して利益の出るIPOだけ選んで購入するのは至難の業ですね。来年も勉強させていただきます。どうぞ良いお年をお迎えください。
こんばんは、山本さん。
いつもご愛顧下さっているようでありがとうございます。
今年の12月は異常でしたね。このような過密スケジュールを容認する東証は何かしらネジが外れてしまったのかもしれません。
公募割れ銘柄も掴まれたようですが、収支がプラスになったのはおっしゃる通り「結果よし」かと思います。
来年4月の東証再編まではここぞとばかりに企業が上場を目指すことになるため、過密スケジュールが続くかもしれませんが、しっかり取捨選択をしてIPO投資を行う必要がありそうです。
来年も引き続きご愛顧頂けますと幸いです。よろしくお願い致します。