ステラファーマ(4888)とネオマーケティング(4196)とビジョナル(4194)の3社のIPO新規上場初値が付きました。今週に入って急激に相場が悪くなったので初値への影響も心配されましたが、今日はたまたま相場も良かったことからか、3社とも無事に公募割れすることなく、堅調なスタートとなりました。

3社同日上場ということで資金分散の影響が一定程度は出た模様ですが、いずれも大健闘と言ったところでしょうか。そんな中でも特に大型で注目度の高かったビジョナル(4194)は海外投資家や機関投資家からの人気も高かったため、92.5億円もの買いを集めました。

ただのタラレバでこれ以上は贅沢な話かもしれませんが、結果的にビジョナル(4194)だけでも上場日が別日であれば、ステラファーマ(4888)とネオマーケティング(4196)の初値はもう少し上を目指せたのかもしれませんね。

それでも初値はいずれも公募割れもなく堅調にスタートとなったことからIPO株にご当選された方は素直におめでとうございます。ちなみに本日は所用があり、いずれもIPOセカンダリ参戦はしておりません。

このIPO市場の雰囲気を見ていると次の2021年前半戦オーラスIPOとなるテスホールディングス(5074)も地雷銘柄かに思われましたが、銘柄的に初値高騰は無いものの、なんとなく公募割れは回避できるような感じがしてきました。もちろん上場日となる4月27日(火)までの相場次第とはなりますが。

ステラファーマ(4888)のIPO初値結果

公募価格460円
初値価格712円(10時47分)
初値売却益+25,200円
初値売買代金30.9億円
初値出来高4,342,000株
終値862円(ストップ高)

公募割れも囁かれていた中ではありましたが、9時直前の寄り前気配は600円着地予定で460円からの買い気配スタートとなり、712円での着地となったことから112円の寄る寄る詐欺が発生した形となります。

初値形成後からわずか21分でストップ高水準となる862円まで急騰となりました。まさかの初値高騰にストップ高の演出まで付いてくるとは、個人的にはまったくもって想定外です。大引けもストップ高比例配分で、まだ成行買いを7,421,500株残した状態です。結果的には単価が安いということから個人が買いやすいということに繋がったのかもしれません。

ステラファーマ(4888)日中足・5分足チャート
ステラファーマ(4888)IPO日中足・5分足チャート2021.4.22

IPO株取得組もIPOセカンダリ組も利益が出るという非常に良い形です。明日も引き続き大商いとなりそうですね。

ネオマーケティング(4196)のIPO初値結果

公募価格1,800円
初値価格3,805円(13時33分)
初値売却益+200,500円
初値売買代金17.2億円
初値出来高452,200株
終値4,065円

9時直前の寄り前気配は2,800円着地予定で1,800円からの買い気配スタートとなりました。ここだけしばらく2,800円のままで吊り上げがまったくない状態がしばらく続きましたが、最終的に着地は3,805円だったので、実に1,005円もの寄る寄る詐欺が発生した形となります。IPO株取得組にとっては嬉しい展開となりましたが、IPOセカンダリ待機組はイライラする展開となったのではないでしょうか。

上昇率で見ると3社の中でも一番跳ねた銘柄となり、個人的には小型IPOということもあってIPOセカンダリ参戦するならココ一択と考えていましたが、所用で参戦することができませんでした。ただ板に張り付いていたとしてもここまで寄る寄る詐欺が発生してしまうと、おそらく参戦してなかったでしょうね。

ネオマーケティング(4196)日中足・5分足チャート
ネオマーケティング(4196)IPO日中足・5分足チャート2021.4.22

初値形成後は連買いや特買いを巻き込みながらの上昇と、セカンダリとしては一番優しい展開となりましたが、残念ながらストップ高(4,505円)手前ギリギリで失速。再チャレンジする間もなく終了となっているようです。それでも欲を出さず上手に立ち回ればセカンダリでも十分な利益を出せる値動きになったかと思います。

個人的にSMBC日興証券から頂いていたIPO当選分の100株はマイルール通り初値にて売却済みです。ありがとうございました。

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ビジョナル(4194)のIPO初値結果

公募価格5,000円
初値価格7,150円(10時25分)
初値売却益+215,000円
初値売買代金92.5億円
初値出来高1,294,000株
終値7,000円

海外への配分が88.5%と過去最高の配分比率となったことから、想定通りの人気化となり、9時直前の寄り前気配は7,000円着地予定で5,000円からの買い気配スタートとなり、7,150円での着地となったことから150円の寄る寄る詐欺が発生した形となりました。

初値形成後は高値7,490円までありましたが、1.5倍を達成できなかったことから失速し、あとは方向感が無く初値価格を割り込んでの大引けとなりました。これまでの流れから海外配分の多い銘柄ということでセカンダリ期待も高かったようですが、今日だけで見ると3社の中でも一番残念な結果になってしまっています。

ビジョナル(4194)日中足・5分足チャート
ビジョナル(4194)IPO日中足・5分足チャート2021.4.22

そして本日もまたIPO新規上場承認発表はありませんでした。ただ下記記事でも書いております通り4月27日(火)までにIPO発表があればまだ5月の上場に間に合う可能性はあります。となるとあと3営業日ですね。

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