ナレルグループ(9163)のIPO(新規上場)初値が付きましたので、簡単ではありますが、ご紹介させて頂きたいと思います。結論から申し上げますと、一番責任重大だった異例の7月IPOラッシュの中の出口(イグジット)案件4兄弟のトップバッターが残念なことにコケてしまいました。
ナレルグループ(9163)のIPO初値結果
公募価格 | 2,690円 |
初値価格 | 2,540円(9時10分) |
初値売却益 | -15,000円 |
初値売買代金 | 15.5億円 |
初値出来高 | 613,800株 |
7月21日終値 | 2,619円 |
市場開場直前(8時59分)のこのナレルグループ(9163)のフル板の合致点は2,500円(初値売買代金:9.8億円)となっていたので、およそ40円ほど吊り上げられた2,540円(初値売買代金:15.5億円)での初値形成となりました。それでも公募割れスタートとなったため、残念ながら初値売りで-15,000円の損失となります。
投資ファンドの出口(イグジット)案件というネガティブ要因が足を引っ張ったのか、たまたま環境が悪かったのかは不明で、まだトップバッターなので、どちらかを決めつけることもできませんが、ひとまず今後の出口(イグジット)案件はやはり注意が必要という位置付けに戻ったかもしれません。
ただ初値形成後9時47分には一瞬ながらも公募価格(2,690円)にタッチしているので、一部公募価格と同値撤退できた方はいますが、滞空時間はわずかで、一日を通して見ると当初の想定価格(2,560円)が意識されたかのように2,560円でもみ合う展開となっているため、逃げきれいていないIPO株取得者もそれなりに多くいらっしゃるのではないでしょうか。
本日の終値は2,619円で出来高は3,016,800株と、公開株数(3,481,800株)の1回転もしていません。東証グロース市場の出来高ランキングも10位と鳴かず飛ばずとなりました。
ナレルグループ(9163)IPO5分足チャート(2023年7月21日)
最安値は9時12分に付けた2,512円で、幹事の引き受け価格(2,488.25円)までは落ちてないため、シンジケートカバーの発動には至っていません。丸々残る形となっているので、ひとまず底堅さはありましたが、公募割れは公募割れなので、後続IPOにとって悪影響とならないことを願うばかりです。
ナレルグループ(9163)のIPOセカンダリ
IPOの抽選が当たりにくくなっている中で、やっとGETしたIPO株が公募割れとなるとさすがに悔しかったため、公募割れ分だけでも取り戻したいと思い、急遽IPOセカンダリに突撃し、とりあえず公募割れの損失分だけはカバーすることができました。
上記IPOセカンダリ分の売却益が+16,900円で手数料が-1,238円、差し引き+15,662円の利益となり、IPO当選株の初値売却損失が-15,000円だったので、ほぼ相殺です。これ以上の利益も狙えそうな気もしましたが、とりあえず欲張らずで意地の相殺狙いで終了と致しました。
とはいえ、個人的なIPO利益としてはマイナスとなったので、しっかり-15,000円での計上と致します。もともと大きな利益は期待していませんでしたが、まさか公募割れスタートになるとも思っていなかったので残念な結果です。
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