本日(9月29日)はポーターズ(5126)とプログリット(9560)の2社同日上場日でしたが、プログリット(9560)は無事に公募価格(730円)を61.6%上回る1,180円で好調スタートとなりましたが、ポーターズ(5126)は買い越しで上場初日値付かずとなりました。後述しますが、残念ながら手放しで喜べる上場初日値付かずではありません。
連休(シルバーウイーク)辺りからIPO地合いに不穏な空気を感じていましたが、ここに来てセカンダリ意欲はおろか初値買いに入っている資金を見ても初値買い意欲自体も低下しているように感じます。
さすがに前日(9月28日)上場したIPO銘柄3社中の2社が初値形成当日にストップ安まで沈めば個人投資家の買い意欲は一時的に低下してもおかしくありません。さらに買い意欲の低下に加えて、不安定な環境でIPO株取得組の早売りも加速したように思います。
プログリット(9560)のIPO初値結果
公募価格 | 730円 |
初値価格 | 1,180円(10時42分) |
初値売却益 | +45,000円 |
初値売買代金 | 8.0億円 |
初値出来高 | 684,600株 |
本日終値 | 889円(一時ストップ安) |
市場開場直前(8時59分)の初値合致点は950円(初値売買代金:3.5億円)となっていたので、およそ230円ほど吊り上がった1,180円(初値売買代金:8.0億円)での初値形成となりました。初値売りで+45,000円の利益となります。IPO株にご当選された方はおめでとうございます。
ただ初値形成後は直後に付けた初値+2円高の高値1,182円までしかなく、その後は下記画像の通りIPOの悪い見本のような右肩下がりのチャートで大引け間際にはストップ安水準となる880円にまでタッチし、終値は889円での大引けとなっています。
プログリット(9560)日中足・5分足チャート(2022年9月29日)
最近のIPOセカンダリはストップ安祭りが続いているので、なんとも嫌な雰囲気ですね。
プログリット(9560)のIPOセカンダリ
吊り上げが大きかったと言うこともありますが、元々IPOセカンダリ参戦は予定していなかったため、IPOセカンダリ参戦はしておりません。参戦していれば完全にアウトでした。
ポーターズ(5126)2日目のIPO(新規上場)直前初値予想
そして9月IPO銘柄の中でもIPO愛好家の間では目玉となっていたポーターズ(5126)は上場初日値付かずで持ち越しとなったものの、当初予想(4,500円)よりもかなり低い位置で低いレベルでの攻防となっています。
市場開場直前(8時59分)の初値合致点は3,400円(初値売買代金:5.9億円)となっていましたが市場開場早々に初値合致点は3,100円程度まで下落してしまいました。しかしながら後場に入ると初値合致点は3,500円程度まで復活し、最終的な初値合致点は3,700円(初値売買代金:11.0億円)で明日へ持ち越しとなりました。
今日は最高値(気配上限に通常の値幅更新1回分乗せ)3,685円での着地が可能で、最後の最後まで売り買いが交錯し、14時59分台には一瞬3,695円まで初値合致点が落ちる場面があったものの、結果的には売り買い一致とならず、わずか15円差で値付かずとなりました。こういう時はベンチャーキャピタルなどの大口売りが無いのが逆にあだとなりますね。
上記の通りポーターズ(5126)の本日の最終気配値は気配上限の3,615円で、売りが296,800株に対して買いは356,100株で差し引き59,300株で買い越し、売りに対して買いはおよそ1.2倍程度で、初値買いに入っている資金は12.8億円と多くはありません。
明日は即金規制(買付代金の即日徴収、成行買い禁止)が掛かるため買いは減少し、売りは増えることが予想されます。どの程度の売り買い増減があるのかはわかりませんが、1.2倍程度の売り買い差し引きとなると、明日はまた2社同日上場となるため、よほど売り手側が強気姿勢(売り渋り)に傾かない限り「売り気配スタート」となる可能性が高そうです。
そして大手初値予想会社のポーターズ(5126)の2日目のIPO初値予想は以下の通り当初予想の4,500円から大幅下ブレとなる3,600円となっているようです。
ちなみにもう一社の大手初値予想会社のポーターズ(5126)の2日目の初値予想は当初予想の2,900円から上ブレとなる3,700円となっているようです。
ポーターズ(5126)2日目のIPO(新規上場)気配運用
そしてポーターズ(5126)の明日2日目の初値決定前の気配運用は以下の通りとなっております。
基準価格:3,615円
気配上限:8,320円
気配下限:2,712円
上限気配更新:10分で185円づつ。
下限気配更新:3分で通常の更新値幅(5,000円未満の場合は70円)
注文受付価格の範囲:904円~14,460円
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いつもご苦労様です。
9月のIPOの目玉はポーターズを書いてありましたが、私はeWeLLだと思っていました。
最近は他のIPO予想サイトも見ていますが、最近のゲッターさんのランク付けはちょっと
疑問に思っています。だんだん信用できなくなってきました。
ポーターズはB→A、eWeLLはC→Bで結果はAランクでした。
今まで他のサイトは見ないでゲッターさんを信じていましたが、
あまりにぶれているというか精度が低いのでもう少ししっかり予想してほしいです。
土日の内容もマンネリ化していていまいち面白くありません。
公式LINEも全然目新しい情報が来ないので削除しました。
もう少し深堀しての解析をお願いします。頑張ってください。
こんにちは、栗林さん。
この度はご指摘ありがとうございます。
頂いた内容を真摯に受け止め、面白い記事を心掛けたいと思います。
ただ少しだけ申し上げさせて頂きますと、銘柄評価に関するブレは一切ございません。その時その時の環境(地合い)に応じて柔軟に対応しているつもりです。
<eWeLL>仮条件上ブレ、募集株増加でCからBへ変更
<ポーターズ>ジャパニアス及びeWeLLの初値買い意欲の高さ確認でBからAへ変更
結果的にeWeLLは上場日に恵まれたことが幸いし好スタートとなりましたが、ここ数日は急激に地合いが悪化しておりポーターズはその煽りをモロに受けたのではないかと考えています。
タラレバですが、上場日が違っていれば結果もまた違っていたかと推測されます。なので個人的には今でもeWeLLはB、ポーターズはAと思っています。
今後も当ブログをご高覧頂けるかどうかはもちろん栗林さんの自由ですが、当方としては今後もご愛顧頂けますと幸いです。