学びエイド(184A)のIPO新規上場初値が無事に付きましたので簡単ではありますがご紹介させて頂きたいと思います。

およそ1カ月ぶりのIPO(新規上場)となることから、心機一転で4月の悪地合いを吹っ飛ばし、好スタートとなることを願っていましたが、公募割れこそ回避したものの、初値は予想以上に低い位置でのスタートとなってしまいました。

初値形成後も鳴かず飛ばずの展開で、今日一日の中での見せ場的なものも残念ながらありませんでした。IPO地合いはまだ4月の悪地合いを引きずっているような雰囲気を感じます。

学びエイド(184A)のIPO初値結果

公募価格970円
初値価格1,282円(9時52分)
初値売却益+31,200円
初値売買代金5.2億円
初値出来高405,700株
5月28日終値1,140円

市場開場直前(8時59分)のこの学びエイド(184A)のフル板の合致点は1,140円(初値売買代金:3.2億円)となっていましたが、およそ142円ほど吊り上げられた1,282円(初値売買代金:5.2億円)での初値形成となりました。IPO株にご当選された方はおめでとうございます。

ただ、初値買いに入った資金は5.2億円と二桁億円には遠く及ばず、節目の1.5倍(1,455円)にも届かず、事前予想の1,400円にも届きませんでした。IPO当選者の方はもちろんのこと、IPO愛好家であり傍観者としても残念な結果に感じます。

学びエイド(184A)の事業内容はEdTech(エドテック)関連と時流に乗るビジネスモデルで成長期待もあり、公開規模は8.1億円と軽量サイズ、加えておよそ1カ月のIPO空白期間明けとスケジュール面でも恵まれた中での上場であったことを鑑みると、なんとも拍子抜け感が強いです。IPO地合い好調期であれば初値高騰となってもおかしくなかったのではないかと思うところです。

1社だけで判断するのは時期尚早かもしれませんが、やはりまだIPO地合いは回復していないのが現状と見て取れる結果でしょうか。次の宇宙ベンチャーのアストロスケールホールディングス(186A)に更なる期待が掛かりますね。

初値形成後も直後に付けた1,300円(初値+18円)が高値となり、ほぼ初値天井と言える内容です。下記チャートを見ても総じて見せ場は無く、IPO地合いが悪い時によく見掛ける右肩下がりのチャートの様相です。

学びエイド(184A)IPO5分足チャート(2024年5月28日)
学びエイド(184A)IPO5分足チャート2024.5.28

終値は初値価格(1,282円)を142円下回る1,140円で、公開価格(970円)こそ上回っているものの、本日の安値圏での取引終了となっています。本日1日の出来高は3,720,300株で、OA含めた公開株数(841,800株)の4.4回転程度と比較的多く回っている印象で、東証グロース市場の出来高ランキングも9位に入っています。買いを消化したというよりは売りを消化したという感じでしょうか。

学びエイド(184A)のIPOセカンダリ

IPO後半戦(ゴールデンウィーク明け)第一号案件ということやSBI証券主幹事案件ということから、ひとまず静観としましたが、結果的に静観で正解でした。ただ、アストロスケールホールディングス(186A)のIPO当選というアドバンテージがあれば突撃していたかもしれません^^;

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