日本証券業協会から2023年4月分のIPO新規上場)の「新規公開に際して行う株券の個人顧客への配分状況」が発表されています。すでに見られている方も多いかと思いますが、2023年4月と言えばお祭りIPOとなった楽天銀行(5838)の上場月でもあります。

そこで今回はこのお祭りIPO楽天銀行(5838)のIPO委託幹事(裏幹事)を含めたIPO幹事団(シンジケート)のIPO株配分数のみを抽出してみましたので、共有させて頂きたいと思います。ただしゴールドマン・サックス証券だけは外資系証券となることからか記載がありませんでした。

楽天銀行(5838)のIPO幹事配分数(確定版)

証券会社IPO株配分数IPO株配分数(抽選)
大和証券主幹事72,833枚8,622枚
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事43,059枚3,118枚
みずほ証券(主幹事40,859枚2,000枚
ゴールドマン・サックス証券(主幹事不明不明
SMBC日興証券主幹事29,400枚3,257枚
楽天証券100%完全抽選51,171枚51,171枚
野村證券(前受け金不要29,502枚3,838枚
マネックス証券100%完全抽選3,183枚3,183枚
松井証券前受け金不要3,168枚2,406枚
大和コネクト証券委託幹事716枚511枚

上記表のIPO株配分数(左側の数字)を見ると大和証券72,833枚が一番多く、二番目は楽天証券51,171枚となっています。他社は共同主幹事含めすべて楽天証券の持ち分を下回っています。抽選分のIPO株配分数(右側の数字)に至っては楽天証券は完全平等抽選ということで、そのまま51,171枚とダントツで一番多い配分数となっています。さすがグループ会社ですね。

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楽天証券

そして上記の中で気になったのが、三菱UFJモルガン・スタンレー証券みずほ証券の抽選分のIPO株配分数が規則に基づく抽選(配分予定数量の10%以上)に満たない数字となっている点ですが、備考欄にそれぞれ以下のような注釈がありました。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券

楽天銀行(株)については、抽選配分予定単元数に対して十分な抽選申込みがなかったことから、結果として抽選割合が10%を下回っております。

みずほ証券

楽天銀行株式会社については、抽選配分予定単元数に対して十分な抽選申込みがなかったことから、抽選に付する数量を通常より減少させたため、結果として抽選割合が10%を下回った。

これに関してはそんな訳はないと思うところはありますが、まあ大人の事情と言ったところでしょうか。解釈次第では別の見方があるのかもしれませんので、深くは追及しないようにします。

楽天証券の楽天銀行(5838)のIPO株配分数

そして楽天証券楽天銀行(5838)のIPO株配分数だけは個人的にも一番気になっていたので、日本証券業協会の公開ページのキャプチャ画像も撮らせて頂きました。

楽天証券の楽天銀行(5838)IPO配分

楽天証券のIPO抽選は完全平等抽選ということなので、上記画像の通り、IPOの抽選割合は100%完全平等抽選となっており、51,171枚の持ち分に対してしっかり51,171枚が抽選となっています。1人当たりの平均配分数は4.3枚のようですが、管理人は弱気申し込みだったので2枚のみのIPO当選と不甲斐ない数字となっています。

楽天銀行(5838)のIPO当選画像楽天証券
楽天銀行(5838)IPO当選200株楽天証券

そして単元ごとの配分数を見てみると、多くの方(11,672人)は1枚~50枚での配分となっており、51枚以上配分されている方については132人と極端に少なくなっています。501枚以上配分されている方は11人いらっしゃいますが、その中のお1人はX(旧:Twitter)602枚当選して初値売りで2,700万円ほどの利益を出されていた強者が話題になっていましたね。

楽天証券の楽天銀行(5838)IPO配分分布状況

投資に「タラレバ」は禁物ですが、もっと強気で申し込んでいればよかったと後悔している方も多いかもしれませんね。もちろん管理人も後悔しているうちの一人です。

ただ当時はSBI証券主幹事のスタジアム(9157)とIPO抽選期間が微妙に被っていたため、SBI証券に資金を置かれていた方も多かったと思います。結局スタジアム(9157)は上場中止となっているため、なんだかなぁと言う感じですが^^;

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