ASNOVA(9223)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。「ASNOVA」と書いて「アスノバ」と読みます。昨日(3月18日)IPO新規上場承認発表のあった3社のうちの1社です。
すでに1社のフルハシEPO(9221)のIPO詳細については下記記事にてご紹介させて頂いておりますが、残り1社のインフォメティス(5030)につきましてはまた後ほど別記事にてご紹介させて頂きたいと思います。
フルハシEPO(9221)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。 さすがにこの不安定な環境なのでIPO新規上場承認発表は無いかと油断していましたが …
ASNOVA(9223)の上場日は2022年4月21日(木)で、フルハシEPO(9221)と2社同日上場、上場市場は名古屋証券取引所市場再編後の新市場となるネクスト市場(現:セントレックス市場)への上場で、IPO主幹事は東海東京証券となっております。
ASNOVA(9223)のIPO(新規上場)情報
設立:2013年12月24日
業種:サービス業
事業の内容:クサビ緊結式足場の仮設資材レンタル・販売及び足場架払工事
上場市場 | 名証ネクスト |
コード | 9223 |
名称 | ASNOVA |
公募株数 | 177,000株 |
売出し株数 | 45,000株 |
オーバーアロットメント | 33,300株 |
IPO主幹事証券 | 東海東京証券 |
IPO引受幹事証券 | SMBC日興証券 SBI証券 丸三証券 マネックス証券(100%完全抽選) 松井証券(前受け金不要) 水戸証券 岡三証券 岡三オンライン証券(委託幹事) |
IPO発表日 | 3月18日(金) |
上場日 | 4月21日(木) |
仮条件決定日 | 4月4日(月) |
ブック・ビルディング期間 | 4月6日(水)~4月12日(火) |
公開価格決定日 | 4月13日(水) |
IPO申し込み期間 | 4月14日(木)~4月19日(火) |
時価総額 | 23.5億円 |
吸収金額 | 3.9億円 |
想定価格 | 1,530円(153,000円必要) |
そしてこのASNOVA(9223)のIPO幹事団(シンジケート)の中には岡三証券が入っているため、グループ会社となる岡三オンライン証券もIPO委託幹事(裏幹事)となる可能性が高いです。
詳細や口座開設はコチラ ⇒ 岡三オンライン証券公式サイト
※当ブログ限定タイアップキャンペーン開催中!
ASNOVA(9223)のIPO(新規上場)事業内容等
ASNOVA(9223)は「レンタル関連事業セグメント」において、クサビ緊結式足場を主要とした「仮設機材レンタル」、新品の仮設機材を販売する「仮設機材販売」、足場架払工事の「その他」の3つのサービスラインを展開しており、全国の機材センターを通じて工事業者による『仮設機材をレンタル・購入したい』というニーズにワンストップで対応出来る体制整備を図っております。
戸建住宅や中低層マンション向けに普及しているクサビ式足場を主要としたレンタルサービスを全国の中小足場施工業者に提供しております。近年の改修需要の増加や工事の繁忙期と閑散期の変動幅の拡大等により、足場施工業者の仮設機材在庫負担が増大しているため、投資負担を軽減し、繁閑に応じて仮設機材数量の調整弁となる仮設機材レンタルに対するニーズは高く、取引業者数は拡大を続けています。
2019年4月より販売を開始しており、当社の仮設機材レンタルを利用する顧客に最適だと考える数量の仮設機材を確保してもらえるよう、主軸のレンタルサービスだけでなく、販売も含めた提案を行うなどワンストップのサービスを提供することにより、安定的に発生する更新需要を取り込んでおります。
顧客の現場で足場の架け払いを行う工事の受注(当社受注後、外部業者へ委託)を行っております。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
【手取金の使途】
手取概算額243,145千円については第三者割当増資の手取概算額上限46,873千円と合わせた手取概算額合計上限290,018千円を、全額設備資金として、2023年3月期における当社がレンタルする足場等の仮設機材の購入に充当する予定であり、2022年9月までの納品分の一部が該当いたします。
なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品にて運用する予定であります。
(ASNOVAのIPO目論見書より一部抜粋)
ASNOVA(9223)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
ASNOVA(9223)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,530円としてオーバーアロットメント含め3.9億円と規模的に名証ネクスト市場(現:セントレックス市場)への上場としては小型と言うには微妙なサイズで、やや荷もたれ感を感じる水準となりそうです。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて2,220枚と少なめです。
上述の通りASNOVA(9223)の事業内容はクサビ緊結式足場の仮設資材レンタル・販売及び足場架払工事ということで、クサビ緊結式足場(クサビ式足場)を中心に仮設機材のレンタル及び販売サービスを提供しており、多種多様な機材を揃え、常に最新の機材を取り揃えています。
ASNOVA(9223)の主要業務は機材のレンタルとなるため、実際に足場を組むことはありませんが、中低層階向けのクサビ緊結式足場(クサビ式足場)を組むと以下のようなイメージとなります。まあ普通に足場屋さんですね^^;
ASNOVA(9223)の設立は2013年12月となっていますが、1977年1月に建設機械等のレンタルを目的に設立された上田建機株式会社が前身で、引き合いの多かったクサビ緊結式足場(クサビ式足場)のレンタル事業を新規事業として立ち上げたことから、およそ45年の歴史ある老舗企業となります。
記念すべき名古屋証券取引所新興市場の新市場「名証ネクスト市場」第一号案件と言いたいところですが、所詮は地方市場です。業績は堅調に推移しているものの安定の横ばい、特に新規性の無い地味な業態で成長性は乏しく、公開規模3.9億円は地方市場上場案件としては今の悪環境でなくても厳しいような気がします。
ちなみに管理人の記憶の限りでは直近で名古屋証券取引所に単独上場したIPO案件は2020年3月にセントレックス市場に上場したニッソウ(1444)かと思います。コロナ第一波ド真ん中ということもありましたが、事業内容は不動産物件のリフォーム工事と地味案件、公開規模は3.2億円で公募価格3,750円に対して付いた初値は2,800円と、かなり豪快に公募割れしています。100株初値売りで一撃95,000円の損失となります。
もちろんこのASNOVA(9223)が同じ道を辿るとは限りませんし、何かしら素人ではわからない隠れたポジティブ材料があるのかもしれませんが、第一印象としては手出し無用のIPO案件にしか見えません。初値評価は初回から滅多に出しませんが「E級評価」が妥当かと思っています。
なのでとりあえず現時点での管理人の個人的なこのASNOVA(9223)のIPO参加スタンスはスルーとなります。IPOチャレンジポイント狙いでSBI証券からだけは参加しますが、もし補欠当選にでも引っ掛った際は購入申し込みはしないと思います。というぐらいのスルー案件と個人的には思っています。何かしら隠れたポジティブ材料があれば手の平を返すかもしれませんが^^;
ASNOVA(9223)のIPO(新規上場)業績等
ASNOVA(9223)のIPO経営指標
ASNOVA(9223)のIPO売上高及び経常利益
IPO歴10年以上の管理人のIPO当選実績を基にランキング形式でIPOにオススメの証券会社をご紹介させて頂いております。
⇒ IPO投資用オススメ証券会社ランキング
IPO情報はもちろん、下記IPOゲッター公式LINEでしか語れないマル秘情報も配信頻度は多くありませんがたまに配信しています。もちろん1対1のチャットも可能ですよ。