ヤマイチ・ユニハイムエステート(2984)のIPO(新規上場)初値結果が付きましたが、残念ながら大方の予想通り公募割れでのスタートとなりました。
やはりまだIPO市場が完全に改善されたけではなく、買われる銘柄は買われるべくして買われ、敬遠される銘柄は敬遠されるべくして敬遠されるという至極当たり前の相場となっており、23日(木)から始まるIPOラッシュに一抹の不安が残る結果となりました。
ヤマイチ・ユニハイムエステート(2984)のIPO初値結果
公募価格 | 950円 |
初値価格 | 878円(9時15分) |
初値売却益 | -7,200円 |
初値売買代金 | 2.5億円 |
初値出来高 | 289,200株 |
本日終値 | 788円 |
8時の気配スタート時点からはしばらく注文受付価格の最下限となる238円で推移しておりましたが、いつも通り8:50頃になって15万株程度のシンジケートカバー取引と思われる買いが入り878円まで値を上げました。とは言え公募割れ水準です。
そのまま9時の市場開場を迎え、売り気配スタートとなり、9時15分に72円下回る878円で着地(全株一致)となりました。自力での初値形成という事前予想もありましたが、初値売買代金はわずか2.5億円という少なさで、厳しいスタートとなりました。
丸一日の出来高も1,044,200株と、公開株数(2,185,000株)の一回転にも及ばず、不人気ぶりがあらわです。終値も788円と幹事の引き受け価格(初値価格)をも下回っての終了となり、この状況では何かしら好材料でも出ない限り公募価格(950円)の奪還はしばらくお預けとなりそうですね。
本日の高値は初値形成後に一瞬付けた903円までで、今回もまた公募割れ案件のコンセンサスとも言える「公募割れ案件、初日に公募価格を奪還するのはほぼ不可能説」が立証された格好となってしまいました。
ヤマイチ・ユニハイムエステート(2984)日中足・5分足チャート(2022年6月20日)
上記チャートをご覧の通り、勢いが良かったのは最初の1本だけで、典型的な不人気IPOのチャート形状となります。せめて一時的にでも公募価格(950円)奪還となっていればまだ次に望みは託せたのかもしれません。23日(木)からはIPOラッシュ突入となります。しかも結構な量のC級やD級の微妙銘柄があります。
まだ1社だけの初値結果なので何とも言えませんが、足元の環境も含めると、IPO当選が吉と出るか凶となるかは神のみぞ知ると言った感じになってきたように思います。IPO市場の牽引役となっていたANYCOLOR(5032)も連日陰線となっており、もう効果は薄れてきたかもしれません。
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