tripla(5136)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(10月20日)はIPO新規上場承認発表が1社ありました。これで11月のIPOは4社目となりましたが、今月こそは月末に固めるというのはご勘弁願いたいところです。ちなみにtriplaと書いて「トリプラ」と読みます。

IPO新規上場承認発表1社2022.10.20

tripla(5136)の上場日は2022年11月25日(金)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事もIPO愛好家人気の高い大和証券となっております。

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tripla(5136)のIPO(新規上場)情報

設立:2015年4月15日
業種:情報・通信業
事業の内容:宿泊施設等に対する、公式サイト予約システム「tripla Book」、AIチャットボットシステム「tripla Bot」等のサービスの提供

tripla(5136)IPO上場承認

上場市場東証グロース
コード5136
名称tripla
公募株数660,000株
売出し株数369,000株
オーバーアロットメント154,300株
IPO主幹事証券大和証券
IPO引受幹事証券マネックス証券100%完全抽選
みずほ証券
楽天証券100%完全抽選
大和コネクト証券委託幹事
IPO発表日10月20日(木)
上場日11月25日(金)
仮条件決定日11月7日(月)
ブック・ビルディング期間11月9日(水)~11月15日(火)
公開価格決定日11月16日(水)
IPO申し込み期間11月17日(木)~11月22日(火)
上場時発行済株式総数5,280,000株
時価総額33.7億円
吸収金額7.5億円
想定価格640円(64,000円必要)

そしてこのtripla(5136)のIPO主幹事は大和証券となっているため、すでにグループ会社となるCONNECTコネクト)のIPO委託幹事(裏幹事)入りが決まっており、平幹事でなく主幹事からの委託となるため、割り当て株数も比較的多めになることが予想されます。

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tripla(5136)のIPO(新規上場)事業内容等

tripla(5136)は宿泊施設向けのITサービスとした「tripla Book」を中心に「tripla Bot」「tripla Connect」「tripla Pay」等を提供しており、これらのサービスの提供を通じて、宿泊業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めています。

tripla(5136)IPO事業内容

公式サイト予約システム「tripla Book」

「tripla Book」はサービス提供当初から宿泊施設向けのクラウド型の公式サイト予約システムとして、宿泊施設の公式サイトに、当社で用意したJavaScriptを埋め込むことにより、宿泊施設の公式サイト上で予約が可能となるウィンドウが表示され、自社予約を実装できるサービスを提供しております。
tripla(5136)IPO tripla Book

AIチャットボット「tripla Bot」

「tripla Bot」は宿泊施設等の公式サイト上にチャットボットを表示させ、ユーザー(宿泊客等)からの質問に対し、当社で開発したAIが自動的に回答するサービスで、宿泊施設等は、自ら開発を行うことなく、当社で用意したJavaScriptを自社の公式サイトに埋め込むことにより実装することが可能です。
tripla(5136)IPO tripla Bot

CRM・マーケティングオートメーション「tripla Connect」

「tripla Connect」は宿泊施設向けに特化したCRM・マーケティングオートメーションツールで、宿泊施設は複数の経路によりユーザーのデータを取得し、データをセグメントに分け分析・可視化し、セグメントごとにマーケティング施策を実施することで、自社予約の増加に繋げます。
tripla(5136)IPO tripla Connect

現地決済「tripla Pay」

「tripla Pay」は宿泊施設向けに特化し、現地決済の仕組みを提供するサービスで、Paypal社の仕組みを活用し、決済事業者が発行するQRコードを「tripla Pay」上で表示させます。ユーザーは主としてチェックアウト時にQRコードを自らが所有しているスマートフォンで読み取り、自らが所有するクレジットカード情報を入力することにより決済を行います。
tripla(5136)IPO tripla Pay


※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

【手取金の使途】
手取概算額414,400千円及び第三者割当増資の手取概算額上限97,752千円については、①借入金の返済として57,075千円(2023年10月期に26,391千円、2024年10月期に30,684千円)、②人材確保のための人件費・採用費として422,870千円(2023年10月期に113,503千円、2024年10月期に309,367千円)、③広告宣伝費として32,206千円(2023年10月期に16,103千円、2024年10月期に16,103千円)に充当する予定であります。
(triplaのIPO目論見書より一部抜粋)

tripla(5136)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

tripla(5136)の市場からの吸収金額はIPO想定価格640円としてオーバーアロットメント含め7.5億円と規模的に東証グロース市場への上場としては小型サイズとなり荷もたれ感はありません。低単価となりますがIPO株数も公募株及び売り出し株合わせて10,290枚と万枚超えで比較的多めにあります。

上述の通りtripla(5136)の事業内容は宿泊施設等に対する、公式サイト予約システム「tripla Book」、AIチャットボットシステム「tripla Bot」等のサービスの提供ということで、独自開発したAI(人工知能)エンジン搭載のAIチャットボットサービスや宿泊業界に特化したSaaSモデルの予約エンジンなどITソリューションを展開しています。

公式サイト予約システム「ripla Book」を中心に宿泊施設の戦略をテクノロジーパートナーとして完全にサポートしており、現在提供中の「tripla Book」「tripla Bot」「tripla Connect」「tripla Pay」に加えて「tripla Page」「tripla Analytics」「tripla Channel」などの新サービスを加え、宿泊業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を総合的にサポートすることを目指しています。

tripla(5136)IPOサービス内容

tripla(5136)の中にはベンチャーキャピタルの保有株が13社2,090,600株あり、今回のIPO新規上場)に際する売り出しでも223,000株しか応じていないため、1,867,600株が残ります。各社90日間及び180日間のロックアップが掛かっていますが、10社1,739,600株は公開価格の1.5倍となれば解除され売却可能となります。

業績規模はまだ小さく、赤字続きが今期(第8期)でなんとか黒字化着地となりそうなレベルではあるものの、IPO市場では人気化しやすい情報・通信業セクターで、SaaS(クラウド)、AI(人工知能)、DX(デジタルトランスフォーメーション)とIPO人気ワードが目白押し。

アフターコロナに向けた旅行支援政策やインバウンドなどに絡む旬な事業内容も上場タイミング的には追い風で、公開規模もIPO想定価格(640円)ベースで7.5億円と低単価の小型案件となることから個人投資家を中心に積極的な買いが入りそうです。さすがにベンチャーキャピタルも1.5倍で売り抜けることは無いと見て初値は需給ひっ迫となるような気がします。初値評価はA級評価で問題無いでしょうかね。

よってとりあえず現時点での管理人の個人的なこのtripla(5136)のIPO参加スタンスは積極参加で行く予定です。とはいえIPO主幹事は最近めっきりIPO当選を頂けなくなった大和証券なので、過度な期待は禁物で攻めます。関係無いですがIPO幹事団(シンジケート)の中にSBI証券が入っていないのは珍しいですね。

tripla(5136)のIPO(新規上場)業績等

tripla(5136)のIPO経営指標
tripla(5136)IPO経営指標

tripla(5136)のIPO営業収益及び経常損益
tripla(5136)IPO営業収益及び経常損益

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