IPO新規上場承認発表が完全にストップしています。ここまでIPO空白期間が続くとは予想していなかったので、IPOブロガーとしては日々のネタに困り続ける苦しい時期が続いています^^;
そこで今日はIPO愛好家として、おおまかでも「IPO(新規上場)株の想定価格決定から公開価格決定までの流れ」がわかればさらにIPO投資が面白くなるのではないかと考え、想定価格の決定から公開価格の決定までの流れを簡単にまとめてみました。
実際管理人も知らなかった部分も多くあり、各証券会社の公式サイトや様々な個人系投資サイト、Wikipediaなどを参考にさせて頂き、IPO想定価格の決定からIPO公開価格の決定までの流れをわかりやすく簡易的にまとめているつもりですので、ご参考にして頂けますと幸いです。
IPO想定価格の決定(決定者:主幹事)
主幹事がIPO(新規上場)する企業の純資産、利益、PER(株価収益率)等の指標及び将来性などを元にすでにIPO(新規上場)している同業他社の水準などと比較して適正と考えられる株価(想定価格)の算出を行います。
とは言うものの実質的にIPO株はまだ未上場株となるため、株価などの指数情報が不足していることから、株価(想定価格)は低く設定される傾向が一般的となっており、これがIPOディスカウントと言われる所以となります。この想定価格の決定者は主幹事です。
IPO仮条件の決定(決定者:主幹事)
証券用語ではロードショーまたはディスクロージャーと呼ばれ、実際にIPO(新規上場)する企業の代表者が財務担当者などと同行し、株価算定能力に長けている複数の機関投資家を直接訪問し、目論見書などを用いて自社の事業内容などについての会社説明を行い、そのあと主幹事が会社説明を受けた機関投資家から妥当価格などの聞き取り調査を行い仮条件(下限~上限)が設定されます。
一般的にロードショー(ディスクロージャー)は1日3社~5社程度の機関投資家を相手に1週間~2週間程度の直接訪問をほぼ毎日続けて行われるため、企業の代表者にとってはなかなかのハードスケジュールのようです。ただ最近は時節柄オンライン形式で行われることが多いため、少しは軽減されているのかもしれません。
このIPO仮条件の決定者は基本的に主幹事ですが、何かしらの外部要因などで環境が悪くなれば市況状況や機関投資家の意見を参考に主幹事はIPO(新規上場)する企業に対してIPO仮条件の引き下げ行うなど今後の動向に関する提案を行います。
上記のことから、このIPO仮条件決定が上場中止(延期)の第一関門となり、上場中止(延期)を発表する企業はこの段階がほとんどです。
IPO公開価格の決定(決定者:企業と主幹事)
IPO仮条件の範囲内でIPO(新規上場)株の購入を希望する投資家(機関投資家、個人投資家)の注文から価格と数量の申告内容を主幹事がまとめて需要調査を行い、IPO(新規上場)する企業に報告協議の上、公開価格が決定されます。この公開価格の決定者はIPO(新規上場)する企業と主幹事です。
この価格決定方式を「ブックビルディング方式(需要積み上げ方式)」と呼び1997年9月以降に導入された方式となります。そして需要調査を参考にして主幹事証券会社がIPO幹事団(シンジケート)を構成する各証券会社の引き受け株数の決定を行います。
我々IPO愛好家がIPO申し込みの際にIPO仮条件の上限価格、もしくは成行で入力しているのは、このあたりの定説的な流れの関係上の作業となります。
以上が、おおまかな「IPO(新規上場)株の想定価格決定から公開価格決定までの流れ」となります。大枠は間違っていないと思いますが、多少言葉足らずな点や、説明不足な点もあるかと思いますが、ご了承下さい。
IPO歴15年以上の管理人のIPO当選実績を基にランキング形式でIPO投資にオススメの証券会社をご紹介させて頂いております。
⇒ IPO投資用オススメ証券会社ランキング
IPO情報はもちろん、下記IPOゲッター公式LINEでしか語れないマル秘情報も配信頻度は多くありませんがたまに配信しています。もちろん1対1のチャットも可能ですよ。