Fusic(5256)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(2月24日)IPO新規上場承認発表された3社のうちの最後の1社です。これで3月IPOは12社目となりました。「Fusic」と書いて「フュージック」と読みます。

IPO新規上場承認発表3社2023.2.24

当記事はFusic(5256)のIPO詳細記事となりますが、残り2社のモンスターラボホールディングス(5255)とココルポート(9346)についてはすでに下記記事にてそれぞれご紹介させて頂いておりますので、ご参考にして頂けますと幸いです。

Fusic(5256)の上場日は2023年3月31日(金)で、ココルポート(9346)2社同日上場、上場市場は東証グロース市場と福岡証券取引所のQ-Board市場への同時上場で、IPO主幹事はIPO愛好家人気の高いSBI証券となっております。銘柄的に今回もIPOチャレンジポイントの話題で盛り上がりそうです。

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2月27日(月)追記

2月27日(月)にエコム(6225)が3月31日(金)上場分としてIPO新規上場承認発表されたため、3月31日(金)は3社同日上場となります。

Fusic(5256)のIPO(新規上場)情報

設立:2003年10月10日
業種:情報・通信業
事業の内容:クラウド環境を活用したシステム開発、IoT・クラウド・AIを組み合わせてデータ活用を支援するデジタルトランスフォーメーション事業

Fusic(5256)IPO上場承認

上場市場東証グロース
福証Q-Board
コード5256
名称Fusic
公募株数200,000株
売出し株数100,000株
オーバーアロットメント45,000株
IPO主幹事証券SBI証券
IPO引受幹事証券SMBC日興証券
大和証券
みずほ証券(前受け金不要
岡三証券
岩井コスモ証券
FFG証券
東海東京証券
東洋証券
西日本シティTT証券
松井証券前受け金不要
丸三証券
極東証券
SBIネオトレード証券委託幹事決定
大和コネクト証券委託幹事決定
岡三オンライン委託幹事決定
IPO発表日2月24日(金)
上場日3月31日(金)
仮条件決定日3月13日(月)
ブック・ビルディング期間3月15日(水)~3月22日(水)
公開価格決定日3月23日(木)
IPO申し込み期間3月24日(金)~3月29日(水)
上場時発行済株式総数1,200,000株
時価総額21.9億円
吸収金額6.3億円
想定価格1,830円(183,000円必要)

現時点でこのFusic(5256)のIPO幹事団(シンジケート)は13社で構成されており、そこにIPO主幹事がSBI証券となっていることから、グループ会社となるSBIネオトレード証券IPO委託幹事(裏幹事)入りすることが早くも発表されています。

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さらに平幹事の中には大和証券岡三証券が入っていることから、それぞれグループ会社となる大和コネクト証券岡三オンラインIPO委託幹事(裏幹事)入りとなる可能性が高いため、最終的に16社まで増えることになりそうです。

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Fusic(5256)のIPO(新規上場)事業内容等

Fusic(5256)は様々な技術を活用して、クライアントのシステム開発、ビジネスモデル変革を支援するDX(デジタルトランスフォーメーション)事業を展開しています。

Fusic(5256)IPO事業概要1

事業はDX事業の単一セグメントですが、AWSによるサーバーインフラの構築・運用から、AWSのマネージドサービスを活かしたシステム開発を行う「クラウドインテグレーションサービス」、センサーデバイスから得られる音声や画像などのデータのINPUT(IoT)、STORE(クラウドインフラ)、OUTPUT(AI/ビッグデータ解析)まで、データにまつわる様々な技術・解決策を一貫して提供する「データインテグレーションサービス」、顧客の要望に合わせて開発したシステムから汎用性の高いものを「プロダクトサービス」化して提供する「その他サービス」に分類されています。

Fusic(5256)IPO事業概要2

クラウドインテグレーションサービス

クラウドコンピューティングの様々な機能とソフトウェア開発技術を活用し、幅広いクライアントにクラウドインテグレーションサービスを提供しております。クラウドコンピューティングはサーバー、ソフトウェアライセンス、ネットワーク機器などの初期投資を必要とせず、加えてそれらを含むコンピューティングリソースを柔軟かつ迅速に拡張・縮小することが可能です。

データインテグレーションサービス

様々な業界のクライアントに対し、IoT・AI・ビッグデータ解析によるデータインテグレーションサービスを展開しております。DXレベルを上げるべく、データのINPUT(IoT)、STORE(クラウド)、OUTPUT(AI/ビッグデータ解析)まで一貫してクライアントのデータ活用を強力に推し進めます。

その他サービス

多面評価(360度評価)に特化し、その煩雑な業務を効率化するサービス「360(さんろくまる)」及び学校と保護者を繋ぐ連絡サービス「sigfy」を提供しています。
Fusic(5256)IPOその他サービス

【手取金の使途】
手取概算額331,270千円に第三者割当増資の手取概算額上限75,762千円を合わせた、手取概算額合計上限407,032千円については、①人員体制強化費用(247,932千円)、②マーケティング費用(64,100千円)、③借入金の一部返済(95,000千円)に充当する予定であります。各充当目的は、①「採用拡大による社員数増加及び付加価値向上に資する社員研修の実施を通じた事業成長」、②「当社の認知度・ブランド向上のためのマーケティング・ブランディング活動」、③「財務健全性の強化」となります。
なお、差額は運転資金として充当する予定です。また、上記調達資金は、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する予定であります。
(FusicのIPO目論見書より一部抜粋)

Fusic(5256)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

Fusic(5256)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,830円としてオーバーアロットメント含め6.3億円と規模的に東証グロース市場及び福証Q-Board市場への上場としては小型サイズとなり、荷もたれ感はありません。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて3,000枚と少なめです。

上述の通りFusic(5256)の事業内容はクラウド環境を活用したシステム開発、IoT・クラウド・AIを組み合わせてデータ活用を支援するデジタルトランスフォーメーション事業ということで、顧客の課題解決にあたって、テクノロジーを活用した各種システム開発から各種コンサルティングまで、様々なサービスを幅広く提供しています。

特に顧客の要望に合わせて開発したシステムから汎用性の高いものをサービス化して提供しており、人事課題を解決するための本人フィードバックツール「360(さんろくまる)」、IoTテスト用仮想デバイス作成サービス「mockmock」、導入・運用が楽な連絡サービス「sigfy」、コンピューティングリソース調達サービス「Lab.Console」、ドメイン・SSLの有効期限管理、死活監視サービス「Yagula」などがあります。


※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

Fusic(5256)の株主の中にはベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株はなく、既存の上位株主には解除価格無しで180日間のロックアップが掛かっているため、上場時の大きな売り圧力はありません。

セクターはIPO市場では人気の高い情報・通信業で、事業内容もドストライクのIT系でIPO目論見書には「IoT」「クラウド」「AI」などのIPO人気ワードも散見されます。グロースらしい伸びのある業績で、すでに黒字化となっており、公開規模もIPO想定価格(1,830円)ベースで6.3億円と小型で荷もたれ感もありません。

Fusic(5256)の本社が福岡にあることから福証Q-Board(福岡証券取引所の新興市場)にも同時上場する予定となっていますが、メイン市場は東証グロース市場となるため、地方上場リスクはありません。この内容と規模であれば人気化する可能性が高く、初値評価はA級評価で問題無さそうです。

よってとりあえず現時点での管理人の個人的なこのFusic(5256)のIPO参加スタンスは全力申し込みで行く予定です。IPO主幹事はSBI証券となっているため、また後日このFusic(5256)のIPO初値予想記事でIPOチャレンジポイントの考察をしてみたいと思います。

Fusic(5256)のIPO(新規上場)業績等

Fusic(5256)のIPO経営指標
Fusic(5256)IPO経営指標

Fusic(5256)のIPO売上高及び経常損益
Fusic(5256)IPO売上高及び経常損益

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