Fusic(5256)のIPO(新規上場)初値は市場コンセンサス通り買い優勢で需給ひっ迫となり、上場初日となる本日(3月31日)は値付かずとなり、初値は新年度となる来週(4月3日)にお預けとなりました。持ち越しではありますが週明けは単独上場となります。
と、その前に本日(3月31日)上場3社のうちFusic(5256)以外の2社、ココルポート(9346)とエコム(6225)はIPO初値が無事に付きましたので、簡単にご紹介させて頂きたいと思います。
ココルポート(9346)のIPO(新規上場)初値結果
公募価格 | 3,150円 |
初値価格 | 4,135円(9時59分) |
初値売却益 | +98,500円 |
初値売買代金 | 26.7億円 |
初値出来高 | 646,000株 |
本日終値 | 4,835円(ストップ高) |
市場開場直前(8時59分)のこのココルポート(9346)のフル板の合致点は3,720円(初値売買代金:16.3億円)となっていたので、およそ415円ほど吊り上げられた4,135円(初値売買代金:26.7億円)での初値形成となりました。初値売りで+98,500円の利益となります。IPO株にご当選された方はおめでとうございます。
初値形成後も順調に値を切り上げて行き、10時27分にはストップ高水準となる4,835円(+700円)を付けました。その後何度か剝がされたものの、10時37分を最後に張り付きとなり、終値はそのままストップ高比例配分(28,700株)での大引けとなりました。提灯があるものの467,600株の成行買い注文も残っています。
ココルポート(9346)IPO5分足チャート(2023年3月31日)
IPO株取得組もIPOセカダンリ参戦組も利益の出る理想的なIPOとなりました。IPOラッシュ終盤戦による買い疲れなんてなんのその、地味案件ではあったものの、機関投資家の買いも入ったのか、まさに「国策に売り無し」といったところでしょうか。
エコム(6225)のIPO(新規上場)初値結果
公募価格 | 1,680円 |
初値価格 | 1,714円(9時00分) |
初値売却益 | +3,400円 |
初値売買代金 | 0.48億円 |
初値出来高 | 28,000株 |
本日終値 | 1,672円 |
8時44分頃にOA買いと思われる買いが1,545円に5,000株入ったことで安心感に繋がったのか、そこから徐々に気配を切り上げて行き、市場開場(9時00分)と同時の着地で公募価格を34円上回る1,714円での初値形成となりました。初値売りで+3,400円の利益となります。
市場コンセンサスも公募割れ予想が多く、個人的にも初値は公募割れでシンジケートカバー取引に絡んだ取引での着地(1,545円)になるものと思っていたので驚いています。IPO株にご当選された方はおめでとうございます。果敢に攻められた方の勝利となりました。
これで2019年12月上場の名南M&A(7076)以降4連敗となっていた地方市場上場案件の連敗がストップされることとなりました。4月14日(金)上場予定の日本システムバンク(5530)にも一条の光が見えたかもしれませんね。
エコム(6225)IPO5分足チャート(2023年3月31日)
ただやはり地方市場上場案件ということで、商いは低調で本日の出来高はわずか87,000株しかありません。週明け以降は早くも閑散相場となりそうです。
Fusic(5256)2営業日目のIPO(新規上場)初値予想
市場開場直前(8時59分)のFusic(5256)のフル板の初値合致点は5,000円(初値売買代金:5.9億円)で、市場開場後も初値合致点はおおむね5,000円と安定していましたが、最終的な対等価格は5,120円(初値売買代金:7.6億円)で値付かずのままで終了となりました。
最終気配値は本日の気配上限となる4,600円で、売りが141,500株に対して買いは405,200株で差し引き263,700株で買い越し、売りに対して買いはおよそ2.8倍程度で初値買いに入っている資金は18.6億円と小型IPOにしては多く入っている印象です。
週明けは即金規制(買付代金の即日徴収、成行買い禁止)が掛かるため買いは減少し、本日売り注文を出していなかった投資家の売りも足され、売りは増えることが予想されます。どの程度の売り買い増減があるのかはわかりませんが、2.8倍程度の売り買い差し引きがあれば、よほど週末に悪材料でも出ない限りは圧倒的な「買い気配スタート」となりそうです。
そして大手初値予想会社の週明けのFusic(5256)の2営業日目のIPO初値予想は以下の通り当初予想の5,000円よりも大幅上ブレとなる6,500円となっているようです。これはさすがにビックリです^^;
ちなみにもう一社の大手初値予想会社のFusic(5256)の週明け2営業日目の初値予想は当初予想の4,000円から上ブレされた4,800円となっているようです。
大手初値予想会社同士でかなりの乖離がありますが、どちらに軍配が上がるでしょうかね。ある意味ここも楽しみです。個人的には間を取っているわけではありませんが、今日の気配を見ている限りでは5,500円ぐらいかなぁと思ってますが、どうでしょうか。
Fusic(5256)2営業日目のIPO(新規上場)気配運用
そしてFusic(5256)の週明け2営業日目の初値決定前の気配運用は以下の通りとなっております。
基準価格:4,600円
気配上限:10,580円
気配下限:3,450円
上限気配更新:10分で230円づつ。
下限気配更新:3分で通常の更新値幅(5,000円未満の場合は70円)
注文受付価格の範囲:1,150円~18,400円
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