IPO界で今一番の話題となっているのはおそらく宇宙開発ベンチャーのispace(9348)でしょうか。4月12日(水)上場からの買い優勢で初日値付かず、初値は翌日13日(木)に持ち越し、公募価格254円に対して付いた初値は1,000円とおよそ4.0倍の好スタート。

初値形成後も3日連続ストップ高を付けるなど、上場後も株価は右肩上がりで順調に推移し、4月19日(水)には最高値2,373円まで高騰しています。公募価格比9.3倍とあと少しでテンバガー(10倍株)達成となるとろころまで来ていました。

しかしながら4月21日(金)には楽天銀行(5838)の大型上場というIPOイベントや、4月26日(水)には世界初の民間企業の月面着陸というイベントが控えていたこともあってか、4月19日(水)の最高値を最後に高過ぎた(?)株価は調整に入り2,000円を挟んでもみ合う形で月面着陸予定前日4月25日(火)の終値は1,990円となりました。

応援を込めた買いやギャンブル的要素を含んだ買いと、理由はどうあれ管理人の周りでも株を保有する友人知人も多かったです。もちろん管理人もなんちゃって投資家の一人ですので、このイベントに乗っからせて頂こうと応援半分、ギャンブル半分と言った気持ちでispace(9348)の株を4月24日(月)に2,000円100株購入していました。

ispace(9348)購入2023.4.24

そして迎えた月面着陸イベントの4月26日(水)未明。民間企業として世界初の月面着陸と世界的にも注目度が高く、投資をされていない方の関心も誘い、YouTubeなどでも生配信されていたので、深夜にも関わらず期待を込めて見ていた方も多かったかもしれませんね。管理人は途中で睡魔に引き込まれてしまいました^^;

しかしながら結果はすでに皆さんもご存じの通り月面着陸は失敗(通信が途絶えたため、着陸の確認が困難)となり、翌日は大量の失望売りが出てしまう結果となりました。4月26日(水)は売り気配スタートで場中の約定は無く、ストップ安(1,590円)比例配分。翌日4月27日(木)も大量の売りは消化されずストップ安(1,190円)比例配分。

ザラバでの取引が無い状態で2日連続ストップ安が続いたため、本日(4月28日)は下限値幅が4倍(ストップ安:1円)まで拡大されることになりましたが、昨晩のPTS(夜間取引)では1,000円程度(最高値:1,142円)で取引されていたため、さすがに1円まで落ちることはなく、売り気配でスタートしたものの、前場9時09分と早い段階で1,082円での寄り付きとなりました。

個人的には昨晩のPTS(夜間取引)で手放すことも考えましたが、予想以上に大商いとなっていたので、もしかすると狼狽売りで今日になれば売り枯れているなんてこともなどと甘い期待を抱いて保有してしまいましたが、そんな甘い話はありませんでした。結局は寄り成りで売却することとなり、一撃-91,800円の損失です><

ispace(9348)売却2023.4.28

IPO当選分の売却益が+74,600円ありますが、それを差し引いても-17,200円の損失となりました。このispace(9348)は何度かIPOセカンダリ参戦もしていますが、細かい取引は記事の流れ的に割愛させて頂いております。

夢に投資したと言えば聞こえは良いかもしれませんが、着陸が成功していれば大きな利益に繋がったと考えている自分がいるところに嫌なギャップを感じます。結局のところこういったイベント投資は決算跨ぎと同じでギャンブルに近しいのかと思うところです。

ついでにと言うと語弊があるかもしれませんが、昨日(4月28日)即金規制の中での初値形成となったRidge-i(5572)は規制明けにも関わらず、ストップ安(3,605円)比例配分となっています。直近IPOもほとんどが前日比マイナスとなっており、日経平均株価が上昇する中であえてIPO株には手を出す投資家が少なかったのでしょうか。

まだ後続のIPOが発表されていない中ではありますが、アイスペースショックなどと呼ばれ、IPO市場が冷え込まないことを願います。

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