シーユーシー(9158)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。これで6月IPOはようやく3社目となりました。このペースとなるとまたしても月末に固まる可能性もありそうです。
シーユーシー(9158)の上場日は2023年6月21日(水)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券とみずほ証券とゴールドマン・サックス証券の3社共同主幹事となっております。
5月19日(金)にオービーシステム(5576)が同日上場でIPO新規上場承認発表されたため、6月21日(水)は2社同日上場となります。
シーユーシー(9158)のIPO(新規上場)情報
設立:2014年8月8日
業種:サービス業
事業の内容:医療機関支援事業、居宅訪問看護事業及び在宅ホスピス事業
上場市場 | 東証グロース |
コード | 9158 |
名称 | シーユーシー |
公募株数 | 6,400,000株 |
売出し株数 | 0株 |
オーバーアロットメント | 960,000株 |
IPO主幹事証券 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 みずほ証券 ゴールドマン・サックス証券 |
IPO引受幹事証券 | SMBC日興証券 SBI証券 松井証券(前受け金不要) マネックス証券(100%完全抽選) 楽天証券(100%完全抽選) auカブコム証券(委託幹事決定) |
IPO発表日 | 5月18日(木) |
上場日 | 6月21日(水) |
仮条件決定日 | 6月5日(月) |
ブック・ビルディング期間 | 6月5日(月)~6月9日(金) |
公開価格決定日 | 6月12日(月) |
IPO申し込み期間 | 6月13日(火)~6月16日(金) |
上場時発行済株式総数 | 29,030,400株 |
時価総額 | 484.8億円 |
吸収金額 | 122.9億円 |
想定価格 | 1,670円(167,000円必要) |
公募株式6,400,000株のうちの一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国及びカナダ除く)の海外投資家にも販売される予定となっており、国内販売株数及び海外販売株数の最終的な内訳は本募集及び引受人の買取引受による売出しの需要状況等を勘案した上で、公開価格決定日6月12日(月)に決定されます。
そしてこのシーユーシー(9158)のIPO共同主幹事の1社は三菱UFJモルガン・スタンレー証券となっていることから、グループ会社となるauカブコム証券がIPO委託幹事(裏幹事)となる可能性が高いです。
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シーユーシー(9158)のIPO(新規上場)事業内容等
シーユーシー(9158)はグループ会社で、株式会社シーユーシーと国内連結子会社13社、海外連結子会社7社で構成されており「医療機関支援セグメント」及び「訪問看護セグメント」を報告セグメントとして事業を展開しています。
超高齢社会の中で厳しい経営環境に置かれる医療機関に対して、経営支援、医療給食、不動産賃貸等のサービスを提供しており、経営支援としては医療機関に経営支援人材を派遣して安定的な運営を支えるとともに、M&A、病床転換、クリニック新規開設等の規模拡大支援を行っています。
シーユーシーグループは居宅で医療的ケアを必要とする利用者に対して、看護師やセラピストが訪問看護サービスを提供する居宅訪問看護事業と、在宅ホスピス施設に入居する末期がんや神経難病等を患う利用者に対して、訪問看護や訪問介護サービスを提供する在宅ホスピス事業を行っています。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
【手取金の使途】
手取概算額9,925百万円に海外販売の手取概算額(未定)及び第三者割当増資の手取概算額上限1,498百万円を合わせた手取概算額合計上限11,423百万円については、新規の在宅ホスピス施設開設に係る建設資金のための投融資として2024年3月期に4,500百万円、2025年3月期に6,923百万円を充当する予定であり、具体的な資金需要が発生し、支払い時期が決定するまでは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針です。
(シーユーシーのIPO目論見書より一部抜粋)
シーユーシー(9158)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
シーユーシー(9158)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,670円としてオーバーアロットメント含め122.9億円と規模的に東証グロース市場への上場としては大型サイズとなり、荷もたれ感のある水準となります。IPO株数は売り出し株なしの公募株のみで64,000枚と多くありますが、海外投資家への販売もあります。
上述の通りシーユーシー(9158)の事業内容は医療機関支援事業、居宅訪問看護事業及び在宅ホスピス事業ということで、支援先医療機関に対して運営支援から売上成長支援まで様々なソリューションをワンストップサービスで提供する医療機関支援事業と子会社を通じた居宅訪問看護サービス及び在宅ホスピスの運営などの訪問看護事業を行っています。
シーユーシー(9158)はすでに東証プライム市場に上場しているエムスリー(2413)の連結子会社となっており、筆頭株主で80%以上の株式を保有しています。今回のIPO(新規上場)に際する売出しでの放出はありません。新株式発行によりエムスリー(2413)の株式所有割合は低下するものの、上場後も継続保有の方針で親子関係は維持されることから、投資家から毛嫌いされやすい親子上場という位置付けとなります。株主の中にベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株はありません。
シーユーシー(9158)は医療コンサルや訪問介護にホスピスの運営とヘルスケアサービスに関する様々な幅広い事業を展開しており、今後益々進むであろう高齢化社会で重要な医療体制の整備にも貢献していることから、地味な業態ではあるものの、将来的な期待値も高く、社会的存在意義も高い企業であると思われます。
ただ一方でIPO目線で見ると募集株の内訳が公募株のみで売り出し株が無い点や海外投資家への販売がある点はプラス材料となりそうですが、公開規模はIPO想定価格(1,670円)ベースで122.9億円と東証グロース市場への上場としては荷もたれ感が大きい上に、投資家から毛嫌いされやすい親子上場となる点は素直にマイナス材料となりそうです。
3月から4月に掛けてのように強いIPO地合いが続いていれば各種医療サービスを手掛ける総合ヘルスケアベンチャーということで、何とかなりそうな気もしますが、まだゴールデンウィーク明けのIPO地合いが確認できないため、なんとも言えないというのが正直なところです。ひとまずの初値評価はD級評価と言ったところが無難でしょうか。
上述の通り、ゴールデンウィーク明けのIPO地合いがまだ不明で海外投資家販売ありの大型IPO案件となることから個人的なIPO参加スタンスはひとまず中立とさせて頂き、今後のIPO地合いや海外投資家の人気度合い、そしてやはり大手初値予想会社の見解を見た上で本格的なIPO参加スタンスを決めたいと思います。共同主幹事とはいえ、IPO愛好家に優しい三菱UFJモルガン・スタンレー証券が入っているため、何かしらの好材料があることに期待したいというのが本音ではあります。
シーユーシー(9158)のIPO(新規上場)業績等
シーユーシー(9158)のIPO経営指標
シーユーシー(9158)のIPO売上収益及び税引前利益
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