インテグラル(5842)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日(8月17日)はようやくエンジンが掛かり始めたようでIPO新規上場承認発表が2社ありました。
当記事はひとまずインテグラル(5842)のIPO詳細記事となりますが、もう1社の揚羽(9330)のIPO詳細についてはまた後ほど別記事にてご紹介させて頂きたいと思います。記事が出来上がりましたら上記社名テキスト部にもリンク致します。
インテグラル(5842)の上場日は2023年9月20日(水)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事は大和証券と野村證券の2社共同主幹事なっております。
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インテグラル(5842)のIPO(新規上場)情報
設立:2006年1月12日
業種:証券、商品先物取引業
事業の内容:エクイティ投資、エクイティ投資に付随する経営及び財務に関するコンサルティング
上場市場 | 東証グロース |
コード | 5842 |
名称 | インテグラル |
公募株数 | 5,200,000株 (国内募集株式数:4,125,000株) (海外募集株式数:1,075,000株) |
売出し株数 | 2,300,000株 (国内売出株式数:0株) (海外売出株式数:2,300,000株) |
オーバーアロットメント | 1,125,000株 (国内:675,000株) (海外:450,000株) |
IPO主幹事証券 | 大和証券 野村證券 |
IPO引受幹事証券 | Bofa証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 みずほ証券 SMBC日興証券 岩井コスモ証券 松井証券(前受け金不要) マネックス証券(100%完全抽選) 岡三証券 楽天証券(100%完全抽選) SBI証券 東海東京証券 大和コネクト証券(委託幹事決定) auカブコム証券(委託幹事決定) 岡三オンライン(委託幹事決定) |
IPO発表日 | 8月17日(木) |
上場日 | 9月20日(水) |
仮条件決定日 | 9月4日(月) |
ブック・ビルディング期間 | 9月5日(火)~9月8日(金) |
公開価格決定日 | 9月11日(月) |
IPO申し込み期間 | 9月12日(火)~9月15日(金) |
上場時発行済株式総数 | 34,300,000株 |
時価総額 | 960.4億円~1,166.2億円 |
吸収金額 | 241.5億円~293.2億円 |
想定価格 | 2,800円~3,400円(280,000円~340,000円必要) |
今回の募集は正式なグローバルオファリングとなるため、公募株5,200,000株については国内及び海外(米国、欧州及びアジアを中心とする海外市場)で販売される予定となっており、国内募集株式数4,125,000株及び海外募集株式数1,075,000株を目処に行われる予定ですが、最終的な内訳は需要状況等を勘案の上、公開価格決定日2023年9月11日(月)に決定される予定となっております。OA除く売出株は全株が海外販売となっています。
そしてこのインテグラル(5842)の共同主幹事の1社は大和証券となっているため、グループ会社となる大和コネクト証券、平幹事の中には三菱UFJモルガン・スタンレー証券と岡三証券が入っているため、グループ会社となるauカブコム証券と岡三オンラインがそれぞれIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。特に大和コネクト証券は主幹事からの委託となるため、割り当て数は多めになることが予想されます。
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インテグラル(5842)のIPO(新規上場)事業内容等
インテグラル(5842)はグループ会社で、インテグラル株式会社及び連結子会社31社、公正価値で評価されている子会社20社及び関連会社1社により構成されており、主として未公開株式会社への投資を目的とする「投資事業有限責任組合」及び「リミテッド・パートナーシップ」等を組成し、運用しております。
インテグラルグループが運営するファンドは、投資事業有限責任組合契約に関する法律及び外国法制に基づくプライベートエクイティ・ファンド(PEファンド)であり、プライベートエクイティ・ファンド(PEファンド)を通じて対象企業への投資を実行します。
プライベートエクイティ・ファンド(PEファンド)のゼネラル・パートナー(無限責任組合員)として管理運用を行い、管理報酬を得ると共に、投資先企業への経営支援等を提供し、その経営に積極的に関与することで企業価値を高め、株式上場やトレードセール等のEXITによってキャピタルゲインを得ています。
【手取金の使途】
国内募集における差引手取概算額12,633,500千円及び本件第三者割当増資の手取概算額上限2,082,500千円に、海外募集における差引手取概算額3,032,500千円を併せた、差引手取概算額合計上限17,748,500千円については、GP出資、プリンシパル投資、i-Bridgeによるブリッジ・ファイナンス資金に充当する予定であります。GP出資については、近い将来に次号ファンド設立を行う可能性が高く、2024年から当該資金を充当する見込みであり、プリンシパル投資及びi-Bridgeによるブリッジ・ファイナンス資金は投資案件次第になりますが、2023年下期から個別案件毎に充当を行う予定です。
(インテグラルのIPO目論見書より一部抜粋)
インテグラル(5842)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
インテグラル(5842)の市場からの吸収金額はIPO想定価格2,800円~3,400円(平均価格:3,100円)としてオーバーアロットメント含め241.5億円~293.2億円(平均価格:267.3億円)と規模的に東証グロース市場への上場としては大型サイズとなり、荷もたれ感を感じる水準となります。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて75,000枚と多めにありますが、正式なグローバルオファリングとなるため、海外投資家への販売もあります。
上述の通りインテグラル(5842)の事業内容はエクイティ投資及びエクイティ投資に付随する経営及び財務に関するコンサルティングということで、投資先企業と共に企業価値向上に向けて経営及び財務の両面でのサポートを行うプライベートエクイティ・ファンド(PEファンド)で、IPO目論見書によく登場する投資ファンドです。現在はインテグラル2号からインテグラル4号までの3つのファンドを運用しています。
このインテグラル(5842)は自身が投資ファンドとなるため、さすがに株主の中にベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株はありません。直近IPOでは8月9日(水)に無念の公募割れで上場したJRC(6224)に投資(筆頭株主)しています。業界では値付けが高めで、上場時の初値は公募割れになるケースが多いことでも知られており、今回のIPO想定価格に幅を持たせているのも、そういった影響を鑑みての措置でしょうか。
IPO愛好家含め投資家の間では良い意味、悪い意味含めて知名度が高く、業績も堅調に推移していますが、公開規模はIPO想定価格(2,800円~3,400円)ベースで241.5億円~293.2億円(国内:134.4億円~163.2億円)と荷もたれ感は否めません。初値はIPOの経験が豊富なことや大人の事情で何とかなったりする可能性はありそうですが、ひとまずの初値評価はD級評価と考えます。
7月中旬以降は投資ファンドの出口(イグジット)案件やバイオベンチャーと、IPO的には人気化しにくい内容のIPO案件が続く中、いよいよその投資ファンド自体がIPO企業として登場です。投資のプロ中のプロということで、何かと話題性はありそうですね。
とはいえ第一印象としては微妙な感じしかしないため、とりあえず現時点での管理人の個人的なこのインテグラル(5842)のIPO参加スタンスは中立とし、今後の仮条件設定や大口(機関投資家、海外投資家)の評価、そして大手初値予想会社の見解などを見てから決めたいと思います。
インテグラル(5842)のIPO(新規上場)業績等
インテグラル(5842)のIPO経営指標
インテグラル(5842)のIPO収益及び四半期利益
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