S&J(5599)と魁力屋(5891)のIPO(新規上場)初値が付きましたので簡単ではありますがご紹介させて頂きたいと思います。今回も1社は公募割れスタートで、1社は堅調スタートと二極化した結果となっています。
S&J(5599)のIPO初値結果
公募価格 | 1,320円 |
初値価格 | 1,289円(9時06分) |
初値売却益 | -3,100円 |
初値売買代金 | 3.8億円 |
初値出来高 | 296,300株 |
12月15日終値 | 1,192円 |
市場開場直前(8時59分)のこのS&J(5599)のフル板の合致点はIPO幹事の引き受け価格となる1,214円(初値売買代金:3.3億円)となっていましたが、およそ75円吊り上げられた1,289円(初値売買代金:3.8億円)で自力での初値形成となりました。ただ残念ながら公募割れスタートとなったため、初値売りで-3,100円の損失となります。
売却率はそれほど高くなかったことを鑑みるとやはり初値買いに入った資金が少なかったということになりますね。知名度が高く成長期待の高い魁力屋(5891)と2社同日上場による資金分散の影響を受けたことや、IPO主幹事が買い手を連れて来れなかった可能性などが公募割れスタートとなった要因としてありそうです。
高値は初値形成後すぐに付けた1,316円までしか無く、大引けまで公募価格(1,320円)を一度も上回ることなく取引終了となりました。公募価格(1,320円)ではIPO株取得組やIPOセカンダリ参戦組の戻り待ちもあり、しばらく上値は重そうです。毎度のことながら右肩下がりのダメダメチャートとなっています。
S&J(5599)IPO5分足チャート(2023年12月15日)
終値は初値価格(1,289円)を97円下回る1,192円と安値圏での取引終了となっており、本日1日の出来高は995,200株で、OA含めた公開株数(1,828,500株)の一回転もしておらず、東証グロース市場の出来高ランキングも25位とトップ10にすら入っていません。
魁力屋(5891)のIPO初値結果
公募価格 | 1,400円 |
初値価格 | 1,822円(9時56分) |
初値売却益 | +42,200円 |
初値売買代金 | 15.2億円 |
初値出来高 | 834,400株 |
12月15日終値 | 1,680円 |
市場開場直前(8時59分)のこの魁力屋(5891)のフル板の合致点は1,800円(初値売買代金:8.4億円)となっていたので、およそ22円吊り上げられた1,822円(初値売買代金:15.2億円)での初値形成となりました。初値売りで+42,200円の利益となります。IPO株にご当選された方はおめでとうございます。
上記S&J(5599)よりも売却率は高かったものの、初値買いに入っていた資金が多かったため、堅調スタートとなりました。初値買いに入った資金も二桁億円と、一桁億円続きの最近のIPO案件の中では多い方ですね。
初値形成後も人気化しそうな雰囲気はありましたが、こちらも高値は10時ちょうどに付けた1,888円までしかなく、右肩下がりのダメダメチャートとなっています。
魁力屋(5891)IPO5分足チャート(2023年12月15日)
終値は初値価格(1,822円)を142円下回る1,680円と安値での取引終了となっており、本日1日の出来高は3,865,300株で、OA含めた公開株数(1,667,500株)の2.3回転とそこそこ回っていますが、東証スタンダード市場の出来高ランキングは8位となっています。
まだ12月は残り9社残っていますが、怪しい雰囲気のIPO銘柄の方が多いような気がするので、まだいくつか公募割れ銘柄が出て来ても不思議では無さそうです。こうなるとやはり今年(2023年)中の地合い回復は厳しいかもしれませんね。
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