そろそろ3月分のIPO案件がポツポツと出始めても良い頃ですが、先週はIPO新規上場承認発表が1社もありませんでした。それほど市況が悪いようには見えないですが、市場は新しいことを始める環境ではないとの判断なのでしょうか。
ただ、とりあえずIPO新規上場承認発表だけは出しておいて、相場を見て上場中止(上場延期)と冷やかされるよりは今のように始めから無い方がまだマシなのかもしれません。
IPO新規上場承認発表から上場日までおよそ5週間掛かる「5週ルール」を適用すると、日程的に2月分のIPOは終了と考えて間違いありません。仮に最短で明日2月5日(月)IPO新規上場承認発表があったとしてもこの「5週ルール」から逆算すると3月も1週目及び2週目は無しとなる可能性が高く、早くても3週目(3月11日)以降の再開となりそうです。
そこで3月第一号のIPO新規上場承認発表は例年いつごろ発表されていたのかを得意のデータをさかのぼって10年分をまとめてみました。
例年3月分のIPO新規上場発表日と上場日
年度 | IPO銘柄 | IPO発表日 | 上場日 |
2023年 | SHINKO | 2月16日 | 3月22日 |
2022年 | ビーウィズ | 1月21日 | 3月2日 |
2021年 | ヒューマンクリエイションHD | 2月9日 | 3月16日 |
2020年 | カーブスホールディングス | 1月27日 | 3月2日 |
2019年 | 日本国土開発 | 1月29日 | 3月5日 |
2018年 | SERIOホールディングス | 1月25日 | 3月2日 |
2017年 | ロコンド | 2月2日 | 3月7日 |
2016年 | バリューゴルフ | 1月27日 | 3月2日 |
2015年 | エムケイシステム | 2月13日 | 3月17日 |
2014年 | サイバーリンクス | 1月30日 | 3月6日 |
過去10年間をさかのぼると上記の通りとなっており、早い年では1月21日、遅い年では2月16日となかなか開きがありますね。見る限り特に規則性は無さそうです。ついでに例年1月、2月、3月のIPO件数の過去10年間も調べてみましたので、ご参照頂けますと幸いです。
過去10年間の1月、2月、3月のIPO件数
年度 | 1月 | 2月 | 3月 |
2023年 | 0社 | 5社 | 15社 |
2022年 | 0社 | 7社 | 8社 |
2021年 | 0社 | 7社 | 13社 |
2020年 | 0社 | 2社 | 24社 |
2019年 | 0社 | 5社 | 16社 |
2018年 | 0社 | 2社 | 14社 |
2017年 | 1社 | 5社 | 21社 |
2016年 | 0社 | 1社 | 22社 |
2015年 | 0社 | 6社 | 15社 |
2014年 | 0社 | 1社 | 11社 |
2月が多めだからといって3月が少なくなることもなく、2月が少なめだからといって3月多くなることもなく、こちらも特に規則性は無さそうです。
何かしら役に立つデータが出るかもしれないと思いながら記事を書き始めたところ、途中で何も役立つデータは無いことに気付きましたが、せっかく集計したので、半ば強引に最後まで書かせて頂きました。変な期待を持たせてしまったようで申し訳ございません。
そんな中ではありますが、少なくとも例年1月、2月、3月はこんな感じです。ということが伝われば幸いです。いつものIPO新規上場承認発表が無い中の場繋ぎ的な記事となりましたことをご理解下さいませ。
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