マテリアルグループ(156A)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(2月22日)IPO新規上場承認発表があった3社のうちの3社目となります。3日で12社のIPO記事を書くと指が腱鞘炎になる一歩手前ぐらいになりますね^^;
当記事はマテリアルグループ(156A)のIPO詳細記事となりますが、残る2社の情報戦略テクノロジー(155A)とカウリス(153A)のIPO詳細についてはすでに下記記事にてご紹介させて頂いておりますので、ご参考にして頂けますと幸いです。
情報戦略テクノロジー(155A)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(2月22日)もまたIPO新規上場承認発表が3社ありました。わずか3日で …
カウリス(153A)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(2月22日)IPO新規上場承認発表があった3社のうちの2社目となります。 当記事は …
マテリアルグループ(156A)の上場日は2024年3月29日(金)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要の野村證券となっております。
2月26日(月)にグリーンモンスター(157A)が同日上場でIPO新規上場承認発表されたため、3月29(金)は2社同日上場となります。
マテリアルグループ(156A)のIPO(新規上場)情報
設立:2014年8月18日
業種:サービス業
事業の内容:PR・デジタルを中心としたマーケティングコミュニケーション支援
上場市場 | 東証グロース |
コード | 156A |
名称 | マテリアルグループ |
公募株数 | 50,000株 |
売出し株数 | 4,837,100株 |
オーバーアロットメント | 733,000株 |
IPO主幹事証券 | 野村證券 |
IPO引受幹事証券 | SMBC日興証券 みずほ証券 SBI証券 楽天証券(100%完全抽選) あかつき証券 岩井コスモ証券 SBIネオトレード証券(委託幹事決定) |
IPO発表日 | 2月22日(木) |
上場日 | 3月29日(金) |
仮条件決定日 | 3月12日(火) |
ブック・ビルディング期間 | 3月13日(水)~3月18日(月) |
公開価格決定日 | 3月19日(火) |
IPO申し込み期間 | 3月21日(木)~3月26日(火) |
上場時発行済株式総数 | 9,877,197株 |
時価総額 | 102.7億円 |
吸収金額 | 58.4億円 |
想定価格 | 1,040円(104,000円必要) |
今回の募集は簡易型のグローバルオファリングとなるため、売出株式4,837,100株のうちの一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国及びカナダ除く)の海外投資家にも販売される予定となっています。国内販売株数及び海外販売株数の最終的な内訳は本募集の需要状況等を勘案した上で、売出価格決定日3月19日(火)に決定されます。
このIPO幹事団(シンジケート)構成ではIPO委託幹事(裏幹事)は無さそうです。
マテリアルグループ(156A)のIPO(新規上場)事業内容等
マテリアルグループ(156A)はグループ会社で、マテリアルグループ株式会社及び連結子会社6社で構成され、マーケティングコミュニケーション領域において、PR発想/ストーリーテリングをコアとして顧客のブランドの成長を支援する専門事業集団で、PRコンサルティング事業を中心に、デジタルマーケティング事業、PRプラットフォーム事業の3つの事業を展開しています。
PRコンサルティング事業には株式会社マテリアル(当社グループにおける中核子会社)、株式会社ルームズ、キャンドルウィック株式会社が属しており、PRに関する知見・経験を持つプロフェッショナル人材が同事業の価値提供の源泉となっております。
デジタルマーケティング事業には株式会社マテリアルデジタルが属しており、当社グループにおける準コア事業として位置付け、主に国内の中堅~大手企業と取引を行っており、デジタルマーケティングにおける知見・経験を持つプロフェッショナル人材及び顧客の課題を解決するプロダクトが同事業の主な価値提供の源泉となっております。
PRプラットフォーム事業には主に株式会社CONNECTED MATERIALのクラウドプレスルーム事業、株式会社PRASのフリーランサーを活用した広報・PR支援事業が属しており、当社グループにおける育成事業として位置付けております。
【手取金の使途】
手取概算額40,840千円については、その全額を連結子会社である株式会社マテリアル及び株式会社マテリアルデジタルへの投融資として2024年8月期に充当する予定であります。
なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する方針であります。
(マテリアルグループのIPO目論見書より一部抜粋)
マテリアルグループ(156A)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
マテリアルグループ(156A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,040円としてオーバーアロットメント含め58.4億円と規模的に東証グロース市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感のある水準となります。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて48,871枚と多めにありますが、簡易型のグローバルオファリングとなるため、海外投資家への販売もあります。
上述の通りマテリアルグループ(156A)の事業内容はPR・デジタルを中心としたマーケティングコミュニケーション支援ということで、顧客のマーケティングコミュニケーション課題解決のため、プロジェクト毎にPRプロデューサーを中心としたチームを組成する「PRコンサルティング事業」、デジタル領域における集客・接客を起点に、コンサルティング業務からプロダクト提供まで統合的に支援を行う「デジタルマーケティング事業」、主に中小企業の広報・PRの課題を解決するため、プロダクト「CLOUD PRESS ROOM」(クラウドプレスルーム)及び人材を活用したプラットフォームを提供する「PRプラットフォーム事業」などを行っています。
マテリアルグループ(156A)の株主の中にはベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株が3社9,775,424株ありますが、今回のIPO(新規上場)に際する売り出しで4,837,100株放出するものの4,938,324株が残ります。3社ともに解除価格無しで180日間のロックアップが掛かっています。
売出株の一部は企業価値向上に資することを目的として指定販売先「UUUM株式会社(取得金額3,000万円に相当する株式数を上限)」に売付け(親引け)する予定となっています。
今回のIPO(新規上場)に際する募集株の内訳は公募株50,000株に対して売り出し株は4,837,100株で売り出し比率はおよそ96.7倍、売り出し放出人は筆頭株主含めベンチャーキャピタル(投資ファンド)で、オーバーアロットメント分733,000株を含めたオファリング・レシオはおよそ56.9%と危険水準にあるベンチャーキャピタル(投資ファンド)の出口(イグジット)案件となります。
マテリアルグループ(156A)の事業内容はマーケティングコミュニケーション支援と、特に新規性や独自性は無いものの、業績は売上収益ともに堅調に推移しています。簡易型のグローバルオファリングで海外投資家への販売があり、コーナーストーン投資家(上場承認時に一定額の株式取得を約束する投資家)への売付け(親引け)もあるものの、公開規模はIPO想定価格(1,040円)ベースで58.4億円と中規模サイズとなります。
今のところマテリアルグループ(156A)の上場日は3月29日(金)で単独上場となっていますが、前日3月27日(水)は3社同日上場、前々日3月26日(火)は4社同日上場とIPOラッシュで、買い疲れの影響は受けやすいタイトなスケジュールとなっています。
IPO地合いが引き続き好地合いでイケイケムードになっていればなんとかなるのかもしれませんが、やはり投資家から毛嫌いされやすいベンチャーキャピタル(投資ファンド)の出口(イグジット)案件となると厳しい結果となる可能性も否定できません。初値評価はD級評価といったところになりそうです。
とりあえず現時点での管理人の個人的なこのマテリアルグループ(156A)のIPO参加スタンスは中立で、IPO地合いはもちろんのこと、今後の仮条件設定や大口(機関投資家、海外投資家)の評価、そして大手初値予想会社の見解などを見てから本格的に判断をしたいと思います。
マテリアルグループ(156A)のIPO(新規上場)業績等
マテリアルグループ(156A)のIPO経営指標
マテリアルグループ(156A)のIPO売上高及び経常損益
IPO歴17年以上の管理人のIPO当選実績を基にランキング形式でIPO投資にオススメの証券会社をご紹介させて頂いております。
⇒ IPO投資用オススメ証券会社ランキング
IPO情報はもちろん、下記IPOゲッター公式LINEでしか語れないマル秘情報も配信頻度は多くありませんがたまに配信しています。もちろん1対1のチャットも可能ですよ。