マテリアルグループ(156A)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(1,040円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な見解も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。
マテリアルグループ(156A)の上場日とIPO申込期間
マテリアルグループ(156A)の上場日は2024年3月29日(金)で、グリーンモンスター(157A)と2社同日上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要の野村證券となっております。
このマテリアルグループ(156A)のIPO申し込み期間は3月13日(水)~3月18日(月)となっており、IPO申し込み期間ラッシュ終盤戦となりますが、まだ他IPO案件とのIPO申し込み期間被りが複数社あるため油断せず、申し込まれる方は資金管理や申し込み忘れにご注意下さい。
マテリアルグループ(156A)のIPO(新規上場)初値予想 第1弾
マテリアルグループ(156A)のIPO想定価格は1,040円となっているため、現時点では公募価格の0.9倍~1.0倍程度の初値形成になるのではないかと、弱めD級評価レベルの第一弾初値予想となっており、個人的な初値予想についても弱めD級評価に設定させて頂いております。
なお、このマテリアルグループ(156A)のIPO仮条件は明日3月12日(火)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の最下部に順次追記致します。
マテリアルグループ(156A)の事業内容
マテリアルグループ(156A)の事業内容はPR・デジタルを中心としたマーケティングコミュニケーション支援ということで、顧客のマーケティングコミュニケーション課題解決のため、プロジェクト毎にPRプロデューサーを中心としたチームを組成する「PRコンサルティング事業」、デジタル領域における集客・接客を起点に、コンサルティング業務からプロダクト提供まで統合的に支援を行う「デジタルマーケティング事業」、主に中小企業の広報・PRの課題を解決するため、プロダクト「CLOUD PRESS ROOM」(クラウドプレスルーム)及び人材を活用したプラットフォームを提供する「PRプラットフォーム事業」などを行っています。
このマテリアルグループ(156A)の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方は、すでに下記のIPO新規上場発表時の記事に記載しておりますので、お手数ですがご覧頂けますと幸いです。
マテリアルグループ(156A)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(2月22日)IPO新規上場承認発表があった3社のうちの3社目となります。 …
マテリアルグループ(156A)のブルベア要素とIPO参加スタンス
マテリアルグループ(156A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,040円としてオーバーアロットメント含め58.4億円と規模的に東証グロース市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感のある水準となります。
IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて48,871枚と多めにありますが、簡易型のグローバルオファリングで、海外投資家への販売もあり、IPO主幹事も店頭型証券(野村證券)となることから、IPO当選は簡単では無いかもしれません。
そして今回もこのマテリアルグループ(156A)のブル要素(ポジティブ材料)とベア要素(ネガティブ材料)をそれぞれ要約して簡単に考察してみます。
まずブル要素(ポジティブ材料)としては事業内容がマーケティングコミュニケーション支援と、いわゆるPR会社となり、IPO市場では可もなく不可もなくの業態ではあるものの、業績は堅調に推移しており、IPO主幹事は営業力に定評のある野村證券となります。
簡易型のグローバルオファリングで海外投資家への販売があり、コーナーストーン投資家(上場承認時に一定額の株式取得を約束する投資家)への売付け(親引け)もあるため、見た目ほど重たさは感じなくなる可能性もあります。
一方、ベア要素(ネガティブ材料)としては今回のIPO(新規上場)に際する募集株の内訳が公募株50,000株に対して売出株4,837,100株で売出比率およそ96.7倍、売出放出人は筆頭株主含めベンチャーキャピタル(投資ファンド)で、オファリング・レシオもおよそ56.9%と危険水準にあるベンチャーキャピタル(投資ファンド)の出口(イグジット)案件となります。
株価設定に割安感は無く、公開規模は海外投資家への販売(未定)及び親引け(未定)があるものの、IPO想定価格(1,040円)ベースで58.4億円と、現時点では荷もたれ感も否めません。
マテリアルグループ(156A)の上場日はIPOラッシュ最終戦の3月29日(金)となり、グリーンモンスター(157A)と2社同日上場、この週は25日(月)から28日(木)の間で10社が上場するという非常にタイトスケジュールをこなした後となるため、買い疲れの影響が出ている可能性もあります。
IPO銘柄 | 公開規模 | 上場市場 | 主幹事証券 |
マテリアルグループ | 58.4億円 | 東証グロース | 野村證券 |
グリーンモンスター | 10.5億円 | 東証グロース | みずほ証券 |
3月IPOラッシュを順調にこなし、IPO地合い好調が続いているのであれば何とかなるのかもしれませんが、思い切って手を出すには抵抗のある内容となります。よって管理人の個人的なこのマテリアルグループ(156A)のIPO参加スタンスは基本的にスルーで、SBI証券のIPOチャレンジポイント狙いのみにとどめておきたいと考えています。
マテリアルグループ(156A)のIPO幹事配分数
そして推定となりますがこのマテリアルグループ(156A)のIPO株(公募株及び売り出し株)48,871枚のIPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て株数が以下の通り発表されています。海外投資家への販売分は考慮しておりません。
証券会社 | IPO株配分数 | 配分割合 |
野村證券(主幹事) | 46,231枚 | 94.6% |
SMBC日興証券 | 733枚 | 1.5% |
みずほ証券 | 733枚 | 1.5% |
SBI証券 | 733枚 | 1.5% |
楽天証券(100%完全抽選) | 147枚 | 0.3% |
あかつき証券 | 147枚 | 0.3% |
岩井コスモ証券 | 147枚 | 0.3% |
SBIネオトレード証券(委託幹事) | ?枚 | ?% |
上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が7,330枚あります。
積極的にこのマテリアルグループ(156A)のIPO株を狙いに行くのであれば、IPO主幹事となる野村證券からのIPO申し込みは外せません。平幹事の中には抽選割合の多いネット証券(SBI証券、楽天証券)も入っており、いずれも三桁レベルの持ち分があるため、海外投資家への販売割合次第では狙えない数字では無さそうです。
マテリアルグループ(156A)のIPO仮条件決定
マテリアルグループ(156A)のIPO仮条件が決まりました。
IPO想定価格:1,040円
IPO仮条件:1,100円~1,180円
IPO想定価格よりも窓開けで上ブレとなる強気なIPO仮条件設定となりました。そしてこの仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は61.8億円~66.3億円となりました。
尚、訂正目論見書内にはIPO新ルール「仮条件下限の80%以上かつ上限の120%以下の範囲内で公募価格が決定する場合がある」の追記はありません。
マテリアルグループ(156A)のIPO(新規上場)初値予想 第2弾
マテリアルグループ(156A)の第二弾初値予想が発表されたようです。
1,100円~1,300円
IPO仮条件が強気な設定となったことからか、IPO初値予想第二弾は初値予想第一弾時よりも上限下限ともに上ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはD級評価のままで変更無し、IPO参加スタンスについてもIPOチャレンジポイント狙いでのSBI証券以外はスルーで変更はありません。
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銘柄解説、ブルベア要素とIPO参加スタンスの箇所が
一部、マテリアルグループ→グリーンモンスターに銘柄表示が替わっています。
修正いただけると助かります。
こんばんは、、三ちゃんさん。
ご指摘ありがとうございます。
先ほど訂正させて頂きました。
今後ともご愛顧頂けますと幸いです。
よろしくお願い致します。