グロースエクスパートナーズ(244A)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(8月21日)もまたIPO新規上場承認発表が1社ありました。1社づつではありますが、今週に入って連日9月分のIPOが出て来ています。
グロースエクスパートナーズ(244A)の上場日は変更可能タイプの2024年9月26日(木)~10月2日(水)で、最短日程(9月26日)で決まったとしても、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要の野村證券となっております。野村證券主幹事案件は4月25日(木)上場のコージンバイオ(177A)以来なので実に5カ月ぶりとなります。
8月22日(木)にINGS(245A)が同日上場でIPO新規上場承認発表されたため、上場日9月26日(木)は2社同日上場(予定)となります。
8月23日(金)にキッズスター(248A)とアスア(246A)が同日上場でIPO新規上場承認発表されたため、上場日9月26日(木)は4社同日上場(予定)となります。
グロースエクスパートナーズ(244A)のIPO(新規上場)情報
設立:2008年7月4日
業種:情報・通信業
事業の内容:エンタープライズ向けのDX支援事業
上場市場 | 東証グロース |
コード | 244A |
名称 | グロースエクスパートナーズ |
公募株数 | 240,000株(新株式発行) 203,400株(自己株式の処分) |
売出し株数 | 295,500株 |
オーバーアロットメント | 110,800株 |
IPO主幹事証券 | 野村證券 |
IPO引受幹事証券 | 大和証券 SBI証券 楽天証券(100%完全抽選) 岡三証券 大和コネクト証券(委託幹事決定) 岡三オンライン(委託幹事決定) |
IPO発表日 | 8月21日(水) |
上場日 | 9月26日(木)~10月2日(水) |
仮条件決定日 | 9月4日(水)~9月10日(火) |
ブック・ビルディング期間 | 最短9月6日(金)~最長9月19日(木) |
公開価格決定日 | 9月13日(金)~9月20日(金) |
IPO申し込み期間 | 最短9月17日(火)~最長9月27日(金) |
上場時発行済株式総数 | 3,180,000株 |
時価総額 | 41.9億円 |
吸収金額 | 11.2億円 |
想定価格 | 1,320円(132,000円必要) |
そしてこのグロースエクスパートナーズ(244A)のIPO幹事団(シンジケート)の中には大和証券と岡三証券が入っているため、それぞれグループ会社となる大和コネクト証券と岡三オンラインがIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。
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グロースエクスパートナーズ(244A)のIPO(新規上場)事業内容等
グロースエクスパートナーズ(244A)は大手企業(エンタープライズ企業)が、新たな価値創出を実現しながら組織/ITを変革(DX)していく取り組みを「エンタープライズDX」と位置づけ、ヘルスケア、小売・流通、モビリティ、通信、建設、製造、金融など各業界におけるリーディングカンパニーである大手企業(エンタープライズ企業)を主な顧客とし、顧客のエンタープライズDXを実現する「エンタープライズDX事業」を以下の通りカテゴリー分けして展開しています。
大手企業を中心とした顧客向けのDX支援コンサルティング、システム企画・開発・運用サービスで、顧客が業務変革を実現するための、コンサルティングからアプリケーション開発・クラウド活用までを含む総合的支援の提供しています。
組織変革・DX人財育成教育サービスや、顧客自らDXソリューションを開発できる自社及び他社のプロダクトを提供することで、顧客の自走型DX組織の実現を支援しています。本事業は、コンサルタント・エンジニア等の人的リソースに依存しない事業でもあります。
顧客とともにデジタルサービスを共同開発し、当社顧客の製品・サービスを利用するユーザーのDXや、当社顧客が属する業界全体のDXを支援する「デジタルサービス共創事業」に取り組んでいます。同社グループ単体ではアプローチできない顧客層にDX支援サービスを提供し、そのサービス利用料等からレベニューシェアを含む売上・利益を得るビジネスモデルとして取り組んでおります。
【手取金の使途】
手取概算額530,664千円については、第三者割当増資による手取概算額上限134,555千円と合わせた手取概算額合計上限665,220千円を、運転資金として採用費及び人件費として305,200千円(2025年8月期:305,200千円)、地代家賃として2026年8月期に80,000千円、設備資金として2026年8月期に280,000千円に充当する予定であります。
なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する方針であります。
(グロースエクスパートナーズのIPO目論見書より一部抜粋)
グロースエクスパートナーズ(244A)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
グロースエクスパートナーズ(244A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,320円としてオーバーアロットメント含め11.2億円と規模的に東証グロース市場への上場としては10億円超えではあるもののまだ小型サイズの範囲となり、荷もたれ感を感じるほどのサイズではありません。IPO募集株数も公募株及び売り出し株(OA分)合わせて849,700株と多くはありません。
上述の通りグロースエクスパートナーズ(244A)の事業内容はエンタープライズ向けのDX支援事業ということで、顧客自ら事業価値を創造し続ける組織(自走型DX組織)へ変革させるDX(デジタルトランスフォーメーション)支援を特徴としています。
顧客のDX支援へのアプローチは、新規デジタルサービス開発や既存IT資産のモダナイズに関する相談を受け、顧客が蓄積してきたレガシー資産(顧客、ブランド、設備・拠点、サポート体制、人財、既存IT資産、ビッグデータ、サプライチェーンなど)の強みを活用した新しいサービスやビジネスモデルの企画を支援するDXコンサルティングから開始しています。
グロースエクスパートナーズ(244A)の株主の中にはベンチャーキャピタルの保有株が2社31,000株あり、今回のIPO(新規上場)に際する売り出しで1社が全株(11,000株)放出するものの20,000株が残ります。需給を崩すほどの量ではありませんが、既存の上位株主(新株予約権者含む)とともに解除価格無しで90日間(一部180日間)の任意ロックアップ及び継続所有確約の制度ロックアップが掛かっています。
事業内容はエンタープライズ企業(大手企業)を主な顧客としたDX(デジタルトランスフォーメーション)支援事業とイマドキで、業績もしっかり黒字で堅調、東証グロース市場上場の情報・通信業セクターと、IPO市場ではネット系IPOとして人気化しやすい内容となっていますが、最近ではこの組み合わせでも公募割れまでは無いにしても初値高騰とならないケースが多いです。
特に最近の傾向で見ると赤字でも宇宙関連企業やバイオベンチャー企業などがIPO市場では人気の的となっている感が強く、グロースエクスパートナーズ(244A)のようなDX(デジタルトランスフォーメーション)関連企業はもはやひと昔前に流行った化石IPO銘柄となっているかもしれません。
だからといってこの内容と規模で初値が公募割れスタートになるとは思えませんし、高騰までは無いにしても好スタートとなる可能性の方が高いということには変わらないので、ひとまずの初値評価は今のIPO市場の動向などを加味すると、やや控えめのB級評価あたりが妥当と考えています。
よってとりあえず現時点での管理人の個人的なこのグロースエクスパートナーズ(244A)のIPO参加スタンスは積極参加で行く予定で考えています。とはいえIPO株数も少なく、IPO主幹事はマンモス野村となるため、IPO当選の門は限りなく狭いでしょうね。
グロースエクスパートナーズ(244A)のIPO(新規上場)業績等
グロースエクスパートナーズ(244A)のIPO経営指標
グロースエクスパートナーズ(244A)のIPO売上高及び経常利益
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