ROXX(241A)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(2,110円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な見解も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。
ROXX(241A)の上場日とIPO申込期間
ROXX(241A)の上場日は2024年9月25日(水)で、リプライオリティ(242A)と2社同日上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要のみずほ証券となっております。
このROXX(241A)のIPO申し込み期間は9月5日(木)~9月11日(水)となっており、他IPO案件とのIPO申し込み期間被りが複数社あるため、申し込まれる方は資金管理(資金移動)や申し込み忘れにご注意下さい。
ROXX(241A)のIPO(新規上場)初値予想 第1弾
ROXX(241A)のIPO想定価格は2,110円となっているため、現時点では公募価格の0.9倍~1.1倍程度の初値形成になるのではないかと、弱めD級評価レベルの第一弾初値予想となっており、個人的な初値予想についても弱めD級評価に設定させて頂いております。
なお、このROXX(241A)のIPO仮条件は来週9月3日(火)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の最下部に順次追記致します。
ROXX(241A)の事業内容
ROXX(241A)の事業内容はノンデスクワーカー向け転職プラットフォーム「Zキャリア」の運営等ということで、正社員になりたい(未経験求職者)と正社員を採用したい企業に最適化した転職プラットフォーム「zcareer platform(Zキャリア プラットフォーム)」などを主として展開しています。
このROXX(241A)の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方は、すでに下記のIPO新規上場発表時の記事に記載しておりますので、お手数ですがご覧頂けますと幸いです。
ROXX(241A)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。「ROXX」と書いて「ロックス」と読みます。 本日はおよそ三週間ぶりにようやく9月上場分 …
ROXX(241A)のブルベア要素とIPO参加スタンス
ROXX(241A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格2,110円としてオーバーアロットメント含め70.9億円と規模的に東証グロース市場への上場としては中型サイズとなり、荷もたれ感のある水準となります。
IPO募集株数は公募株及び売り出し株(OA分)合わせて3,361,500株と比較的多めにありますが、今回の募集は簡易型のグローバルオファリングで海外投資家への販売及び親引けもあるため、国内分の募集株は減少することから、IPO株の当選確度はそれほど高くはなさそうです。
そして今回もこのROXX(241A)のブル要素(ポジティブ材料)とベア要素(ネガティブ材料)をそれぞれ要約して簡単に考察してみます。
まずブル要素(ポジティブ材料)としては事業内容が転職プラットフォームの運営で情報・通信業と、ひと昔前であれば人気化していたネット系のグロースIPOでしたが、最近はめっきりとなっています。ただ、8月5日(月)のブラックマンデー以降は大型株同様にグロース株も回復傾向の中にあるのは安心材料に繋がりそうです。
公開規模はIPO想定価格(2,110円)ベースで70.9億円と荷もたれ感のある水準となりますが、海外投資家への販売と親引け(5.0億円分の予定)があるあるため、海外投資の取得意欲が高ければ国内規模は縮小されると同時に海外人気の高い案件としても評価されそうです。
一方、ベア要素(ネガティブ材料)としては株価設定に割安感は無く、募集株の内訳は公募株325,000株に対して売り出し株(OA除く)は2,598,100株で売り出し比率はおよそ8.0倍、売り出し株の放出人の多くはベンチャーキャピタル(ファンド)で、OA含めたオファリング・レシオもおよそ46.2%と、ファンドの出口(イグジット)感が強いです。
業績も売上は右肩上がりで伸びているものの収益はまだ赤字状態、投資家の赤字企業に対する見方は年々厳しくなっており、初値は苦戦を強いられるような雰囲気を感じます。あとは海外投資家の取得意欲がどの程度あるのかが勝負の分かれ道となりそうです。
IPO銘柄 | 公開規模 | 上場市場 | 主幹事証券 |
ROXX | 70.9億円 | 東証グロース | みずほ証券 |
リプライオリティ | 4.1億円 | 福証Q-Board | Jトラストグローバル証券 |
上場日は9月25日(水)で、上記の通り2社同日上場となっており、この日以降は多くのIPO(新規上場)が待ち構えているので、スケジュール的にも積極的な買いは入り辛いかもしれません。いずれにしても管理人の個人的なこのROXX(241A)のIPO参加スタンスは中立継続で、今後の仮条件設定や大口(機関投資家、海外投資家)の評価などを伺いながら落ち着いて判断したいと思います。
ROXX(241A)のIPO幹事配分数
そして推定となりますがこのROXX(241A)のIPO株(公募株及び売り出し株)29,231枚のIPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て株数が以下の通り発表されています。海外投資家への販売分及び親引け分は考慮しておりません。
証券会社 | IPO株配分数 | 配分割合 |
みずほ証券(主幹事) | 26,340枚 | 90.1% |
野村證券 | 1,315枚 | 4.5% |
SBI証券 | 877枚 | 3.0% |
大和証券 | 438枚 | 1.5% |
松井証券(前受け金不要) | 29枚 | 0.1% |
マネックス証券(100%完全抽選) | 29枚 | 0.1% |
楽天証券(100%完全抽選) | 29枚 | 0.1% |
岡三証券 | 29枚 | 0.1% |
東海東京証券 | 29枚 | 0.1% |
あかつき証券 | 29枚 | 0.1% |
極東証券 | 29枚 | 0.1% |
水戸証券 | 29枚 | 0.1% |
東洋証券 | 29枚 | 0.1% |
大和コネクト証券(委託幹事) | ?枚 | ?% |
岡三オンライン(委託幹事) | ?枚 | ?% |
SBIネオトレード証券(委託幹事) | ?枚 | ?% |
上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が4,384枚あります。
積極的にこのROXX(241A)のIPO株を狙いに行くのであれば、IPO主幹事となるみずほ証券からのIPO申し込みは外せません。平幹事の中には抽選割合の多い大手ネット証券(SBI証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券)が勢揃いで入っているものの、SBI証券のみ三桁レベルの持ち分があり、他3社はいずれも二桁レベル(しかも前半)の持ち分しか無いため、可能性はゼロでは無いものの狙うにはなかなか厳しい数字です。
ROXX(241A)のIPO仮条件決定
ROXX(241A)のIPO仮条件が決まりました。
IPO想定価格:2,110円
IPO仮条件:1,840円~2,110円
IPO想定価格が最上限となる一般的なIPO仮条件設定となりました。そしてこの仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は61.8億円~70.9億円となりました。
尚、訂正目論見書内にはIPO新ルール「仮条件下限の80%以上かつ上限の120%以下の範囲内で公募価格が決定する場合がある」の追記はありません。
ROXX(241A)のIPO(新規上場)初値予想 第2弾
ROXX(241A)の第二弾初値予想が発表されたようです。
2,000円~2,200円
IPO仮条件が一般的な設定となったことからか、IPO初値予想第二弾は初値予想第一弾時よりも下限はそのままで上限のみ下ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはD級評価で変更無し、IPO参加スタンスについては一部参加(みずほ証券、SBI証券)と致します。
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