Synspective(290A)とdely(299A))のIPO(新規上場)初値が付きましたので簡単ではありますがご紹介させて頂きたいと思います。初値は明暗分かれる結果となっています。
Synspective(290A)のIPO初値結果
公募価格 | 480円 |
初値価格 | 736円(10時39分) |
初値売却益 | +25,600円 |
初値売買代金 | 21.3億円 |
初値出来高 | 2,901,600株 |
本日終値 | 635円 |
市場開場直前(8時59分)のこのSynspective(290A)のフル板の合致点は630円(初値売買代金:9.4億円)となっていましたが、およそ106円ほど吊り上げられた736円(初値売買代金:21.3億円)での初値形成となりました。
公開価格の約1.53倍着地で、OA含めた公開株数から親引けを差し引いた初値売却率はおよそ35.1%、初値売りで+25,600円の利益となりますが、IPO主幹事の野村證券は300株1セットで配分していたので、野村證券でIPO当選された方は3倍の76,800円の利益となります。IPO株にご当選された方はおめでとうございます。
期待の宇宙ベンチャーということで、個人的に初値は2倍超えでIPO市場に活気を取り戻してくれるのではないかと淡い期待を抱いていましたが、やはり大手初値予想会社さんの読み通り1.5倍程度での着地となっています。IPO市場では最も旬な人気業態でこの結果となると、今後まだしばらくIPO投資のリターンに対する期待値は上がりそうにありませんね。
初値形成後は冴えない値動きで、高値は初値形成後すぐに付けた740円(初値価格+4円)までしかなく、終始軟調な展開でほぼ初値天井。残念なことに人気業態であってもIPOセカンダリは盛り上がってくれませんでした。
Synspective(290A)IPO5分足チャート(2024年12月19日)
終値は初値価格(736円)を101円下回る635円での取引終了となっており、本日1日の出来高は13,498,000株で、OA含めた公開株数(24,499,800株)の0.5回転程度しか回っていませんが、東証グロース市場の出来高ランキングは4位と上位入賞となっています。
Synspective(290A)のIPOセカンダリ
先に初値が付いたdely(299A)のIPOセカンダリが振るわなかったことからIPOセカンダリ参戦はしておりません。
dely(299A)のIPO初値結果
公募価格 | 1,200円 |
初値価格 | 1,001円(9時21分) |
初値売却益 | -19,900円 |
初値売買代金 | 14.6億円 |
初値出来高 | 1,459,700株 |
本日終値 | 1,032円 |
市場開場直前(8時59分)のこのdely(299A)のフル板の合致点は900円(初値売買代金:6.9億円)となっていましたが、およそ101円ほど吊り上げられた1,001円(初値売買代金:14.6億円)での初値形成となりました。
OA含めた公開株数から親引けを差し引いた初値売却率はおよそ13.9%、残念ながら公募割れスタートとなったため、初値売りで-19,900円の損失となります。
IPO幹事の引き受け価格(1,122円)を突破しての着地となりましたが、気配を見ていた限りではシンジケートカバー取引は1,893,800株中500,000株程度しか入っていない様子でした。今朝の日本の株式市場は昨晩の米国株大幅安の影響を受けほぼ全面安で始まったため、幹事はそれどころではなかったのでしょうか。
初値形成後も冴えない値動きで、前場の高値は初値形成後すぐに付けた1,029円(初値価格+28円)までしかなく、一日を通して公開価格(1,200円)どころか引き受け価格(1,122円)さえも上回ることができず低空飛行となっていました。ただ、V字回復で大引けに掛けては値を戻しており、ひとまず初値価格(1,001円)は奪還しており、本日の最高値(1,032円)での大引けとなっています。
dely(299A)IPO5分足チャート(2024年12月19日)
終値は初値価格(1,001円)を31円上回る1,032円での取引終了となっており、本日1日の出来高は5,606,400株で、OA含めた公開株数(14,519,600株)の0.4回転程度しか回っていませんが、東証グロース市場の出来高ランキングは10位とぎりぎりベストテン入賞となっています。
dely(299A)のIPOセカンダリ
公開価格割れで引き受け価格をも下回っての着地となった上に初値の1円下の1,000円に大きな買いもあり、明日はIPOも中休みとなることなども含め、IPOセカンダリ参戦を致しました。
1,000円切った瞬間に損切りしようかと思いましたが、躊躇してしまい保有するはめに。損切りもしくは塩漬け確定かと思いながらも様子を見ていると大引け前に再び1,000円の壁を越え、そのままクロージングオークションタイム(15時25分~30分)に突入。結果的に持ち越しも怖かったので微益(+15,500円)ではありましたが無事に大引けで逃げることができました。
今朝のIPO抽選結果でvisumo(303A)のIPO当選を頂けたため、余裕がありつい調子に乗って手を出してしまいました。今回は運に救われましたが、こういう値ごろ感での取引はいけないということを再認識させられる取引となりました。気を付けないといけませんね。
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