フライヤー(323A)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日は週末(金曜日)ということもあって、IPO新規上場承認発表が2社ありました。
当記事はひとまずフライヤー(323A)のIPO紹介記事となりますが、もう1社のブッキングリゾート(324A)のIPO詳細についてはまた後ほど別記事にてご紹介させて頂きたいと思います。記事が出来上がりましたら上記社名テキスト部にもリンク致します。
フライヤー(323A)の上場日は2024年2月20日(木)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要のみずほ証券となっております。
フライヤー(323A)のIPO(新規上場)情報
設立:2013年6月4日
業種:情報・通信業
事業の内容:ビジネス書の要約サービス「flier」・「flier business」の開発・運営
上場市場 | 東証グロース |
コード | 323A |
名称 | フライヤー |
公募株数 | 275,000株 |
売出し株数 | 381,800株 |
オーバーアロットメント | 98,500株 |
IPO主幹事証券 | みずほ証券 |
IPO引受幹事証券 | SMBC日興証券 SBI証券 楽天証券 マネックス証券 松井証券 岡三証券 水戸証券 岩井コスモ証券 極東証券 |
IPO発表日 | 1月17日(金) |
上場日 | 2月20日(木) |
仮条件決定日 | 1月31日(金) |
ブック・ビルディング期間 | 2月3日(月)~2月7日(金) |
公開価格決定日 | 2月10日(月) |
IPO申し込み期間 | 2月12日(水)~2月17日(月) |
上場時発行済株式総数 | 3,318,760株 |
時価総額 | 21.9億円 |
吸収金額 | 4.9億円 |
想定価格 | 660円(66,000円必要) |
そしてこのフライヤー(323A)のIPO幹事団(シンジケート)の中には岡三証券が入っているため、グループ会社となる岡三オンラインがIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。
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フライヤー(323A)のIPO(新規上場)事業内容等
フライヤー(323A)の事業は本を読みたいけれども読みきれない、自分に本当に合った本が見つけられないという2つの課題の解決を支援するサービス「本の要約サービス flier(フライヤー)」を起点に、エンタープライズ事業とコンシューマ事業の2つのセグメントで構成されています。
個人向けサービスとなる「本の要約サービス flier」を活用し、従業員の自律的学習の推進や学びの文化形成などを支援するサービス「flier business」、従業員を対象とした独自の調査で人材育成のために組織に必要な要素を分析し従業員と企業を成長に導く新しい概念のサーベイ「flier成長組織ナビ」、施設に紐づくWi-Fiなどを利用し、施設利用者に「本の要約サービス flier」を提供するサービス「施設向け事業」、リーダー層向けに本を主題にして他企業の同階層の人とともに越境型学習を行う「越境マネジメントプログラム」、第一線の講師の方と集中的に学ぶ講座、著者によるセミナーなどがラインナップされた「法人向け研修事業」などのサービスを展開しています。
話題のビジネス書や名著・ベストセラーを1冊、約10分の要約で楽しめる自己研鑽サービス「flier」、読書好きが集まるオンライン読書コミュニティ「flier book labo」、本を軸にした学びを深める多様な動画コンテンツを配信する「flier公式チャンネル」などのサービスを展開しています。
【手取金の使途】
手取概算額 157,980千円に、第三者割当増資の手取概算額上限59,809千円と合わせた、手取概算額合計上限217,789千円については、更なる事業拡大に向けた人員増強および銀行からの借入金返済に充当する予定であります。
なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する予定であります。
(フライヤーのIPO目論見書より一部抜粋)
フライヤー(323A)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
フライヤー(323A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格660円としてオーバーアロットメント含め4.9億円と規模的に東証グロース市場への上場としてはで小型サイズとなり荷もたれ感はありません。IPO募集株数は公募株及び売出株(OA分)合わせて755,300株と少なめです。
上述の通りフライヤー(323A)の事業内容はビジネス書の要約サービス「flier」・「flier business」の開発・運営ということで、1冊約10分で読める本の要約コンテンツや、有識者による動画、インタビュー等の特集記事等を集約したプラットフォームを運営しています。
1冊あたり平均6時間掛かるビジネス書でも「flier(フライヤー)」の要約ならたった10分で読むことができます。ビジネスパーソンが今読むべき本を厳選し、ビジネスだけでなく教養や健康など気になるテーマから本を選ぶことができます。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
フライヤー(323A)の株主の中にはベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株が7社402,360株ありますが、今回のIPO(新規上場)に際する売り出しでの放出はありません。既存の上位株主には180日間及び360日間のロックアップが掛かっています。
VC4社320,860株及び3法人75,060株に関しては公開価格の1.5倍となればロックアップ解除されますが、初値形成後でないと売却できないため、上場時の大きな売り圧力にはなりません。
筆頭株主は東証プライム市場に上場しているメディアドゥ(3678)で今回のIPO(新規上場)に際する売り出しで71,500株放出するため、保有株は上場前の保有割合65.6%から上場後の保有割合58.0%まで低下するものの、引き続き連結子会社として株式保有比率を維持していく予定となっているため、実質的には親子上場となります。
平均6時間掛かるビジネス書が10分で読めるプラットフォーム「flier(フライヤー)」の提供などユニークなビジネスをSaaS形式で展開しています。業績は赤字続きではあるものの売上の伸びと並行して赤字が解消方向にあり、本日(1月17日)付けで発表された2025年2月期の業績予想でも黒字転換目前まで来ており、タイミング的には良い状態のように感じます。
公開規模はIPO想定価格(660円)ベースで4.9億円と荷もたれ感なく、単価も個人投資家が手を出しやすい三桁レベルの低単価に設定されています。赤字の親子上場ではあるものの、強い初値が期待できそうな雰囲気を感じます。とはいえ、昨今のIPO地合いなどを加味すると初値評価はB級評価といったところが妥当でしょうか。
よってとりあえず現時点での管理人の個人的なこのフライヤー(323A)のIPO参加スタンスは積極参加で行く予定で考えています。IPO主幹事はみずほ証券で単価が1,000円未満となるため、200株1セット配分となる可能性がありますが、今回はホットイシュー扱いで100株配分となりそうな気がしています。
フライヤー(323A)のIPO(新規上場)業績等
フライヤー(323A)のIPO経営指標
フライヤー(323A)のIPO売上高及び経常損失
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