ZenmuTech(338A)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日は大量にIPO新規上場承認発表があると思い、ブッキングリゾート(324A)のIPO初値結果もサボって待ち構えていましたが2社のみと拍子抜けでした。「ZenmuTech」と書いて「ゼンムテック」と読みます。
当記事はひとまずZenmuTech(338A)のIPO紹介記事となりますが、もう1社のプログレス・テクノロジーズ グループ(339A)のIPO詳細についてはまた後ほど別記事にてご紹介させて頂きたいと思います。記事が出来上がりましたら上記社名テキスト部にもリンク致します。
ZenmuTech(338A)の上場日は2025年3月27日(木)で、ダイナミックマッププラットフォーム(336A)と2社同日上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事は岡三証券となっております。
ZenmuTech(338A)のIPO(新規上場)情報
設立:2014年3月4日
業種:情報・通信業
事業の内容:暗号技術の応用である秘密分散技術を利用したセキュリティソリューションおよび秘密計算ソリューションの開発・販売
上場市場 | 東証グロース |
コード | 338A |
名称 | ZenmuTech(ゼンムテック) |
公募株数 | 240,000株 |
売出し株数 | 48,000株 |
オーバーアロットメント | 43,200株 |
IPO主幹事証券 | 岡三証券 |
IPO引受幹事証券 | SBI証券 松井証券 アイザワ証券 岩井コスモ証券 マネックス証券 むさし証券 |
IPO発表日 | 2月21日(金) |
上場日 | 3月27日(木) |
仮条件決定日 | 3月6日(木) |
ブック・ビルディング期間 | 3月10日(月)~3月14日(金) |
公開価格決定日 | 3月17日(月) |
IPO申し込み期間 | 3月18日(火)~3月24日(月) |
上場時発行済株式総数 | 1,312,800株 |
時価総額 | 19.2億円 |
吸収金額 | 4.8億円 |
想定価格 | 1,470円(147,000円必要) |
そしてこのZenmuTech(338A)のIPO主幹事は岡三証券となっているため、グループ会社となる岡三オンラインがIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。
詳細や口座開設はコチラ ⇒ 岡三オンライン公式サイト
※当ブログ限定タイアップキャンペーン開催中!
ZenmuTech(338A)のIPO(新規上場)事業内容等
ZenmuTech(338A)は情報セキュリティ事業の単一セグメントで、安心・安全なデータセキュリティを社会に提供するため、自社開発した秘密分散技術「ZENMU-AONT」を活用した「秘密分散ソリューション『ZENMU』シリーズ」の展開、及び国立研究開発法人産業技術総合研究所により開発された理論と「ZENMU-AONT」開発のノウハウを生かした「秘密計算ソリューション(QueryAhead)」の開発を行っています。
「ZENMU-AONT」は「データ自体を無意味なものとして扱う」という新しい発想のセキュリティであり、データを暗号化したうえで複数の意味のないデータに変換・分散し、分散片単独では元のデータの復元や解析をできないようにする処理(データの無意味化)を行い、データの復元には暗号鍵やパスワードによる管理ではなく、全てのデータの分散片をそろえることで復元するアルゴリズムを実現しています。
秘密分散技術を応用し、国立研究開発法人産業技術総合研究所との共同研究を基に秘密計算ソリューション「QueryAhead」を開発しています。秘密計算技術を用いることで、データを秘匿化したまま計算や通信、保存などの処理を行い、クラウドや社内サーバーなど環境を問わずに安全にデータの受け渡しや加工・分析が可能となり、データの利活用の活性化によるビジネス機会の創出、産業の活性化が期待されます。
【手取金の使途】
手取概算額319,576千円については第三者割当増資の手取概算額上限58,424千円と合わせた手取概算額合計上限378,000千円を、運転資金として人件費及び人材採用費に充当する予定であります。
なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する予定であります。
(ZenmuTechのIPO目論見書より一部抜粋)
ZenmuTech(338A)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
ZenmuTech(338A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,470円としてオーバーアロットメント含め4.8億円と規模的に東証グロース市場への上場としてはで小型サイズとなり、荷もたれ感はありません。IPO募集株数は公募株及び売出株(OA含む)合わせて331,200株と少なめです。
上述の通りZenmuTech(338A)の事業内容は暗号技術の応用である秘密分散技術を利用したセキュリティソリューションおよび秘密計算ソリューションの開発・販売ということで、AONT(All-Or-Nothing Transformation)方式の秘密分散技術を用いたデータの無意味化ソリューションなど、革新的な技術力とオープンイノベーションによる創造力にて「情報の安全」を提供しています。
秘密分散ソリューション「ZENMU」は、従来の暗号化技術とは概念が異なる「データを無意味化してリスクを排除する」ソリューションで、データを意味のないデータに変換・分割することで「守らないセキュリティ対策」を実現しています。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
ZenmuTech(338A)の株主の中にはベンチャーキャピタルの保有株が8社162,600株あり、今回のIPO(新規上場)に際する売出しでの放出はありません。6社153,000株には90日間のロックアップが掛かっていますが、公開価格の1.5倍となればロックアップ解除され売却可能となります。
事業内容はセキュリティソリューションの提供と、インターネットの普及に伴い、日々情報漏洩の危険にさらされている現状において、情報セキュリティは必要不可欠な存在となっており、IPO市場でも人気の高いセクターです。公開規模もIPO想定価格(1,470円)ベースで4.8億円と荷もたれ感はありません。
業績規模はまだ小さいものの、売上は右肩上がりで好調に推移しており、収益も2023年12月期から黒字転換し、今期(2025年12月期)も増収増益予想となっているため、今後の成長への期待もありそうです。
例年と比べても今年(2025年)の3月IPOラッシュは件数も少なく、今のところスケジュールも分散傾向にあるため、資金分散など初値への悪影響は乏しく、人気業態となることから、ひとまずの初値評価はB級評価といったところで問題ないように思います。
よってとりあえず管理人の個人的なこのZenmuTech(338A)のIPO参加スタンスは積極参加で行く方向で考えています。IPO主幹事は岡三証券ということで、個人的にはいわくつきの証券会社ではありますが、懲りずに申し込んでみたいと思います。
ZenmuTech(338A)のIPO(新規上場)業績等
ZenmuTech(338A)のIPO経営指標
プログレス・テクノロジーズ グループ(339A)のIPO売上高及び経常損益
IPO歴17年以上の管理人のIPO当選実績を基にランキング形式でIPO投資にオススメの証券会社をご紹介させて頂いております。
⇒ IPO投資用オススメ証券会社ランキング
IPO情報はもちろん、下記IPOゲッター公式LINEでしか語れないマル秘情報も配信頻度は多くありませんがたまに配信しています。もちろん1対1のチャットも可能ですよ。