株式市場には様々な相場格言があります。
特に今回の「半値八掛け二割引はんねはちがけにわりびき)」については相場が厳しい局面で使われることが多く、先日ご紹介させて頂いた「半値戻しは全値戻しはんねもどしはぜんねもどし)」に続いて最近よく耳にする相場格言なのでどのような意味なのか調べてみました。

一見すると「ことわざや慣用句」のようにも見えますが、ことわざや慣用句ではなく株式市場ににおけるれっきとした「相場格言」のようです。

相場格言「半値八掛け二割引」

この「半値八掛け二割引はんねはちがけにわりびき)」という相場格言が使われる局面は大幅な下落局面の下値の目途の目安や買いのタイミングとして使われることが多く、いわゆる「底入り」の目安として使われているようです。今回のコロナショックでの下落途中(2月初旬から3月中旬)でもよく見掛けた相場格言です。

ネットで相場格言を検索するとたいてい野村證券のコンテンツ(証券用語解説集)が上位に表示されていますので、この相場格言の意味を検索上位にある(信頼性が高い?)ということでまずは下記に引用させて頂きます。

半値八掛け二割引(はんねはちがけにわりびき)
天井を付けた後下落局面に入った時に、底の水準を判断する目安とされる相場の格言。高値×0.5×0.8×0.8=0.32で1/3程度まで下げるというもの。特に根拠はなく、その昔大阪の薬問屋や繊維問屋で、品物が売れない時の値引きの目安にされていたと言われており、その語呂の良さなどから相場でも使われ始めたとされる。
野村證券証券用語解説集より引用)

上記の「高値×0.5×0.8×0.8」という計算式を今年(2020年)の相場で表すと、冒頭の先日の過去記事でも書きました通り、今年(2020年)の高値は1月20日に付けた24,083.51円です。この価格を上記計算式の「高値」の部分に当てはめると以下の通りとなります。

【24,083.51円×0.5×0.8×0.8=7,706.72円】

つまりは計算上、底入れの目安は7,706.72円ということになります。
しかし現時点で今年(2020年)の安値は3月19日に付けた16,552.83円であることから見るとこの7,706.72円はほど遠い数字ですね。もう少し現実味のある数字になるのかと思っていましたが、これはなかなか現実離れしているように感じます。

結局は引用にある「特に根拠はなく」ということになりますが、言葉通り(計算通り)に受け止めるのではなく、予想以上に下げが強い局面での例えとして本来は使用することが多いのかもしれませんね。本当にここまで下がればヤバい水準です^^;

IPOネタが無い極限状態になるとこんな記事になってしまいます。ご理解頂けますと幸いです。

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