GRCS(9250)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。ようやく11月4社目のIPO登場となりました。これはもう12月に固める気満々な雰囲気を感じますね。
GRCS(9250)の上場日は11月18日(木)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証マザーズ市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要の野村證券となっております。
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GRCS(9250)のIPO(新規上場)情報
設立:2005年3月1日
業種:サービス業
事業の内容:企業リスク管理プロダクトの開発・導入・販売、セキュリティ分野に関する各種コンサルティング及びプロダクト導入・販売
上場市場 | 東証マザーズ |
コード | 9250 |
名称 | GRCS |
公募株数 | 150,000株 |
売出し株数 | 176,000株 |
オーバーアロットメント | 48,900株 |
IPO主幹事証券 | 野村證券 |
IPO引受幹事証券 | みずほ証券 SBI証券 あかつき証券 岩井コスモ証券 楽天証券(100%完全抽選) LINE証券(委託幹事) |
IPO発表日 | 10月14日(木) |
上場日 | 11月18日(木) |
仮条件決定日 | 10月28日(木) |
ブック・ビルディング期間 | 11月1日(月)~11月8日(月) |
公開価格決定日 | 11月9日(火) |
IPO申し込み期間 | 11月10日(水)~11月15日(月) |
時価総額 | 42.8億円 |
吸収金額 | 12.2億円 |
想定価格 | 3,270円(327,000円必要) |
そしてこのGRCS(9250)のIPO主幹事は野村證券となっていることからグループ会社となるLINE証券のIPO委託幹事(裏幹事)入りがほぼ確定となりそうです。ただ先日の記事でも書いておりますが、残念ながら割り当て数は期待できるほどの数字では無いと思います。
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GRCS(9250)のIPO(新規上場)事業内容等
GRCS(9250)は、GRC及びセキュリティの各領域に精通したコンサルタントやエンジニアといった専門人材によるソリューションを提供することで、専門性の高いノウハウを活かした課題解決策を提案し、サービスの品質向上に努めております。
自社開発プロダクトと他社プロダクトの活用により、膨大な情報を集約することで、全社横断的な把握・管理や効率的な対応を可能にしており、テクノロジーを活用した管理強化・業務効率化に取り組み、リスクを見える化することで「ガバナンスのDX化」を推進しております。
GRCS(9250)はGRCソリューション事業の単一セグメントでありますが、サービス内容により「ソリューション部門」及び「プロダクト部門」に区分しております。
① GRCソリューション
GRC領域においては、自社開発プロダクトを含めたGRC関連ツールの設計や構築等の導入支援を行い、全社的リスク、外部委託先、プライバシー保護、セキュリティインシデント等に係る情報管理の効率化を図り、全社横断的な把握・管理を可能にしております。
② セキュリティソリューション
セキュリティ領域においては、多様化するサイバー攻撃、情報漏洩やセキュリティ事故等のリスクから企業を守るため、ITセキュリティの設計、規程・ポリシーの構築、分析・管理・監査・診断等の各種コンサルティングを行っており、セキュリティプロダクトの設計・構築等の導入支援やISMS認証等の規格認証の取得支援も併せて行っております。
リスク管理、規制/ポリシー管理、内部監査、インシデント管理などの業務に対して専用ツールを導入することで、情報管理の効率化を図り全社横断的な把握・管理を実現しており、この領域に対してGRCSは自社開発プロダクト又は他社プロダクトにより、GRCに関わる「運用」課題の解決、個人情報の管理やセキュリティ事故の防止等、GRC及びセキュリティに特化したプロダクトを提供しております。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
【手取金の使途】
手取概算額444,760千円については、運転資金として①専門人材等の採用関連費用、②システム関連費用及び③マーケティング費用、借入金返済資金として④金融機関からの借入金の返済に充当する予定であります。
また、残額につきましては、当社の事業規模拡大のための人件費など上記以外の運転資金に充当する方針でありますが、具体化している事項はありません。
なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する予定であります。
(GRCSのIPO目論見書より一部抜粋)
GRCS(9250)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
GRCS(9250)の市場からの吸収金額はIPO想定価格3,270円としてオーバーアロットメント含め12.2億円と規模的に東証マザーズ市場への上場としては10億円超えではあるもののまだ小型サイズの範囲となり、荷もたれ感を感じる水準ではありません。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて3,260枚と少なく希少性があります。
社名のGRCSはGovernance(ガバナンス)、Risk(リスク)、Compliance(コンプライアンス)、Security(セキュリティ)のそれぞれの頭文字を取ったもので、主な事業内容はGRC製品とセキュリティ対策製品の提供で、企業の抱える複合的リスクを統合的に管理し、ITを駆使したGRCソリューションの提供とセキュリティに関するコンサルティングとなります。
ITセキュリティ対策にはオンプレミス形式とクラウド形式のハイブリッド環境を併用している企業が多く、オンプレミスからクラウドサービスに環境を変える際にはオンプレミスと同等のセキュリティ環境が求められます。そういったクラウドサービス化のDX(デジタルトランスフォーメーション)支援を行っています。ビジネスモデルもサブスク(サブスクリプション)モデルとなることから継続収入が見込めます。
そしてITセキュリティと言えば一番問題視されているのが個人情報管理で、すでに欧米では「GDPR(EU一般データ保護規則)」や「CCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)」など、具体的な法整備と対策が講じられております。
日本は対応に遅れがちですが、最近は「Cookie(クッキー)」と呼ばれるWebページを訪問したユーザーの情報を一時的に記録する仕組みについての取り扱いに関する規制強化も進んでおり、企業のガバナンス及びコンプライアンスの観点から株式会社オプトとも協業で積極的に取り組んでいます。
GRCS(9250)の株主の中にはベンチャーキャピタルが6社347,000株ありますが、今回のIPO(新規上場)に際する売り出しで176,000株放出します。残る171,000株には90日間のロックアップが掛かっていますが、公開価格の1.5倍となれば解除され売却可能となります。
GRCS(9250)のようなITセキュリティ系企業はライバル会社も多いですが、IPO市場でも根強い人気を誇る業態となります。上述の通りGRCやITセキュリティは日本では対応が遅れており、まだまだ成長余地や将来性のある業態でもあります。公開規模も大きくなく需給ひっ迫で初値は高騰することが予想されることから、初値評価は文句無しのA級評価でしょうかね。
よって管理人の個人的なこのGRCS(9250)のIPO参加スタンスは全力申し込みで行く予定です。単価もIPO想定価格ベースで3,270円とそこそこの値ガサ株となるため、リターンも大きそうです。ただ残念なことにIPO主幹事は難攻不落の野村證券ということで、IPO当選の門は相当狭いでしょうね。LINE証券もあの程度の割り当て数ではやはり厳しいでしょうか^^;
<追記>
やはりLINE証券がこのGRCS(9250)のIPO裏幹事(委託幹事)になると公式サイトで正式に発表がありました。
GRCS(9250)のIPO取り扱い決定(LINE証券)
GRCS(9250)のIPO(新規上場)業績等
GRCS(9250)のIPO経営指標
GRCS(9250)のIPO売上高及び経常損益
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