フロンティア(4250)のIPO(新規上場)初値が無事に公募価格を上回る形での着地となりました。IPO株にご当選された方はおめでとうございます。ただ公募価格を上回っての着地となったものの、残念ながら大手初値予想会社の初値予想を裏切る初値結果となってしまいました。
IPO地合いが良ければこの程度の規模であれば4ケタ(1,000円)乗せもあり得たかもしれませんが、やはり地方上場であったことや、選挙後で日経平均株価が前日比+754.39円と好調だったことから埋没してしまい、大型株に資金が流れたというのもあったのでしょうかね。
いずれにしても公募割れしなかったということで、IPO市場に水を差すような結果にはなりませんでしたし、次のIPOへの直接的な影響も無いかとは思いますが、一方ではIPO地合いの回復にはまだ遠い道のりのような気もします。
フロンティア(4250)のIPO初値結果
公募価格 | 930円 |
初値価格 | 958円(9時10分) |
初値売却益 | +2,800円 |
初値売買代金 | 0.3億円 |
初値出来高 | 34,200株 |
終値 | 930円 |
開場(9時)前の気配値は初値が鈍い銘柄にありがちな注文受付価格の最下限(233円)での気配スタートとなりました。開場(9時)に近づくにつれて気配値は上がって行きましたが、9時10分に公募価格28円高となる958円での着地となりました。
初値形成後の高値はわずか4円高の962円までしかなく、ほぼ初値天井となり、終日公募価格となる930円は死守したものの、株価は軟調で上下の値幅も32円と盛り上がりに欠ける展開となりました。本日の出来高は福岡証券取引所の中ではダントツで1位となっていますが、中身は93,500株と公開株の1回転すらしていません。まさに地方上場ならではの低商いです。
フロンティア(4250)日中足・5分足チャート(2021年11月1日)
公開規模は1.0億円レベルと小粒ながらも、やはり地方(福証Q-Board)上場の流動性問題はどうすることもできません。しかも人気業態でもないと考えると、この環境で公募割れしなかっただけでも御の字と言えるのかもしれませんね。
もちろん予定通り個人的にはIPOセカンダリには参戦していません。今日はなんとか公募価格を死守していますが、地方市場ということで明日以降は出来高も激減し、公募価格を割る可能性もありそうです。基本的に地方上場案件はIPOセカンダリ向きではありませんので、中長期保有以外の方は早めに逃げた方が良いかもしれません。
IPO歴10年以上の管理人のIPO当選実績を基にランキング形式でIPOにオススメの証券会社をご紹介させて頂いております。
⇒ IPO投資用オススメ証券会社ランキング
IPO情報はもちろん、下記IPOゲッター公式LINEでしか語れないマル秘情報も配信頻度は多くありませんがたまに配信しています。もちろん1対1のチャットも可能ですよ。