IPO(新規上場)の承認発表が完全に止まってしまっている状況が続いています。最後にIPO新規上場承認発表されたのは、3月24日(月)のエレベーターコミュニケーションズ(353A)で、札幌証券取引所アンビシャス市場への上場でした。
そこから今日まで、すでに約7週間もの間、1社としてIPO新規上場承認発表がされていないという異例の事態となっています。ここまで長期間のIPO空白期間は珍しいかもしれません。
本来であれば例年6月は3月決算企業の動きが活発化することや、四半期の区切りということもあって、年間を通じてIPO件数が比較的多くなる傾向があります。
実際に直近3年間を振り返ってみても、2022年は12社、2023年は18社、そして昨年(2024年)も11社と、いずれも二桁件数以上がIPO(新規上場)を果たしており、6月はIPOシーズンの一つとも言える月です。
今年(2025年)も6月は例年通り10社から12社程度のIPOが見込まれており、一定数が発表されるだろうと予想されていました。しかしながら、今のところその気配が見られず「予定通りに進んでいないのでは?」という市場関係者の声もちらほら聞こえてきています。
こうしたIPO新規上場承認発表が止まっている背景には、いくつかの要因があるとされています。一つは「トランプ関税」などの影響による市況の不安定。米国を中心とした世界的な経済動向が不透明で、投資家心理にも影響を与えている可能性があります。
さらに、国内では「証券会社への不正アクセス問題」が発生し、金融業界全体に対する信頼が揺らいでいる面も否定できません。証券会社はIPOどころではないという話も聞きます。
加えて、以前取り上げたように「東証グロース市場の上場維持基準引き上げ」なども、企業側にとってIPOへのハードルを一段と高める要因になっているようです。こうした複合的な事情が重なり、結果として現在のようなIPO空白期間が生じているのかもしれません。
とはいえ、明日5月13日(火)にIPO新規上場承認発表があったとすると、IPO新規上場承認発表日から上場日まで5週間掛かる「5週ルール(管理人が勝手に考えたルール)」を当てはめると6月IPOは最短で6月17日(火)となり、まだ10営業日ほどあります。
10営業日あればIPOが10社〜12社程度入る余地は十分にありますので、今週いっぱいくらいはIPO新規上場承認発表を気長に待つしかなさそうですね。宇宙ベンチャーのアクセルスペースホールディングスの上場観測もあったので、6月は楽しい月になってくれることを願います^^
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