アルマード(4932)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(3月4日)はなんと3社のIPO新規上場承認発表がありました。
この不安定な市況の中だけにビックリです。残りの2社、コマースOneホールディングス(4496)とロコガイド(4497)についてはまた後ほど改めて別記事にてご紹介させて頂きます。
アルマード(4932)の上場日は4月8日(水)で今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証マザーズ市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要の野村證券となっております。
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アルマード(4932)のIPO(新規上場)情報
設立:2000年10月18日
業種:化学
事業の内容:卵殻膜原料を活用した化粧品・健康食品の販売
上場市場 | 東証マザーズ |
コード | 4932 |
名称 | アルマード |
公募株数 | 50,000株 |
売出し株数 | 5,350,000株 |
オーバーアロットメント | 810,000株 |
IPO主幹事証券 | 野村證券(前受け金不要) |
IPO引受幹事証券 | みずほ証券 SMBC日興証券 SBI証券 マネックス証券(100%完全抽選) 岡三証券 いちよし証券(前受け金不要) エース証券 東海東京証券 岡三オンライン証券(委託幹事) |
上場日 | 4月8日 |
仮条件決定日 | 3月18日 |
ブック・ビルディング期間 | 3月23日~3月27日 |
公開価格決定日 | 3月30日 |
IPO申し込み期間 | 3月31日~4月3日 |
吸収金額 | 100.6億円 |
想定価格 | 1,620円(162,000円必要) |
売り出し株の一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場の海外投資家に対しても販売される予定となっています。現時点での海外への販売数量は未定(売出し株及びOA株の半数未満)で最終的な内訳は売出価格決定日となる2020年3月30日(月)に決定する予定となっております。
そして上記をご覧の通りこのアルマード(4932)のIPO幹事団(シンジケート)の中には岡三証券が入っているため、グループ会社となる岡三オンライン証券のIPO幹事入りも期待できそうです。
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アルマード(4932)のIPO(新規上場)事業内容等
アルマード(4932)は「卵殻膜」という素材の持つ美容・健康効果を科学的に解明しながら、卵殻膜商材をより安心・安全・低価格にて市場に供給することで、アンチエイジングの側面から社会貢献を果たすべく事業を展開しております。卵殻膜原料を活用した食品及び化粧品の製造販売を、単一事業として行っており、食品及び化粧品の製造はすべて外注先に委託をしております。
卵殻膜とは鶏卵の殻の内側にある薄い膜で、シスチンを含む18種類のアミノ酸、プロテオグリカン、ヒアルロン酸等で構成されており、バクテリアなどの外敵から卵の中のひなを保護するためのバリアとして機能する他、卵が落下した場合などの物理的なダメージにも耐えられるよう、強固な繊維状のメッシュ構造をしております。
【手取金の使途】
手取概算額66,125千円については、運転資金として海外販売に係る事業資金として64,000千円を充当し、残額は全社広告、ブランディング費用に充当する予定であります。なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
(アルマードのIPO目論見書より一部抜粋)
アルマード(4932)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
アルマード(4932)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,620円としてオーバーアロットメント含め100.6億円と規模的に東証マザーズ市場への上場としては大型でかなり荷もたれ感を感じるサイズとなります。
アルマード(4932)の事業内容は卵殻膜原料を活用した化粧品・健康食品の販売で「卵殻膜」と呼ばれる鶏卵の殻の内側にあるわずか0.07mmの薄い膜を利用し、皮膚に塗布することで美容、摂取することで健康維持に効果が期待されているようです。こいった化粧品や健康食品業界に多い株主優待ですが残念ながら現時点では発表はありません。
「卵殻膜」は美容や健康に興味のある方はご存知の方も多いかもしれませんね。今はもう放送されていないようですが、以前はJR山手線、東京メトロ全線、東急東横線、東急田園都市線、東急大井町線で交通広告として放映されていたようです。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
現在はテレビショッピング専門チャンネル「QVCテレビショッピング」にて、企画・開発した卵殻膜食品及び卵殻膜化粧品を視聴者に紹介し、株式会社QVCジャパンが受注した数量を納品し、株式会社QVCジャパンがお客様へ出荷するという方式で販売を行っているようです。
公募株50,000株に対して売り出し株5,350,000株とおよそ100倍以上の売り出し比率となります。しかも売り出し放出元のほとんどはベンチャーキャピタル2社で計4,900,000株と今回の売り出し株のおよそ91.5%を占めています。
そのうち1社のベンチャーキャピタルは筆頭株主でもあり、66.4%となる6,870,000株を保有しており、今回の上場で4,750,000株放出することになります。他にもベンチャーキャピタルが1社15万株あり、今回の上場ですべてを放出致します。完全に出口(イグジット)案件臭がしますね。
売り出し放出後に残る筆頭株主のベンチャーキャピタル保有分2,120,000株には90日間のロックアップが掛かっておりますが、売り出し価格の1.5倍以上となれば解除され売却可能となります。その他既存の上位株主には解除価格無しで90日間のロックアップが掛かっております。
先日のアイキューブドシステムズ(4495)もそうでしたが、この市況の悪い中での投資ファンドの売り出し株の多い株式の上場は意地でも換金してやろうという空気を感じ、個人的にはやはりどこかしらきな臭い空気を感じてしまいます。業績も好調で事業内容的にも面白そうなのですけどね。
よって現時点での管理人の個人的なこのアルマード(4932)のIPO参加スタンスは公開規模の大きさや出口(イグジット)案件色が強いことからスルーの方向で考えています。ただし海外への販売数量などの海外投資家への人気度合いはしっかり見ておきたいところです。
<追記>
やはり岡三オンライン証券がこのアルマード(4932)のIPO裏幹事(委託幹事)になると公式サイトで正式に発表がありました。
アルマード(4932)のIPO取り扱い決定(岡三オンライン証券)
アルマード(4932)のIPO(新規上場)業績等
アルマード(4932)のIPO経営指標
アルマード(4932)のIPO上場売上高及び経常損益
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