オートサーバー(5589)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日(8月22日)はIPO新規上場承認発表が一気に3社ありました。
当記事はひとまずオートサーバー(5589)のIPO詳細記事となりますが、残りのネットスターズ(5590)とAVILEN(5591)のIPO詳細についてはまた後ほど別記事にてご紹介させて頂きたいと思います。記事が出来上がりましたら上記社名テキスト部にもそれぞれリンク致します。
オートサーバー(5589)の上場日は2023年9月26日(火)で、ネットスターズ(5590)と2社同日上場、上場市場は東京証券取引所スタンダード市場及び名古屋証券取引所メイン市場への同時上場で、IPO主幹事はIPO愛好家人気の高いSBI証券となっております。
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オートサーバー(5589)のIPO(新規上場)情報
設立:2015年11月13日
業種:情報・通信業
事業の内容:中古車取扱事業者を対象とする中古車のオークション代行サービス及び業者間売買の仲介サービスの提供等
上場市場 | 東証スタンダード 名証メイン |
コード | 5589 |
名称 | オートサーバー |
公募株数 | 400,000株 |
売出し株数 | 1,600,000株 |
オーバーアロットメント | 300,000株 |
IPO主幹事証券 | SBI証券 |
IPO引受幹事証券 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 みずほ証券 東海東京証券 松井証券(前受け金不要) アイザワ証券 岡三証券 むさし証券 SBIネオトレード証券(委託幹事決定) auカブコム証券(委託幹事決定) 岡三オンライン(委託幹事決定) |
IPO発表日 | 8月22日(火) |
上場日 | 9月26日(火) |
仮条件決定日 | 9月5日(火) |
ブック・ビルディング期間 | 9月7日(木)~9月13日(水) |
公開価格決定日 | 9月14日(木) |
IPO申し込み期間 | 9月15日(金)~9月21日(木) |
上場時発行済株式総数 | 6,800,000株 |
時価総額 | 181.5億円 |
吸収金額 | 61.4億円 |
想定価格 | 2,670円(267,000円必要) |
今回の募集は簡易型のグローバルオファリングとなるため、売出株式1,600,000株のうちの一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国及びカナダ除く)の海外投資家にも販売される予定となっています。国内販売株数及び海外販売株数の最終的な内訳は本募集及び引受人の買取引受による売出しの需要状況等を勘案した上で、売出価格決定日9月14日(木)に決定されます。
そしてこのオートサーバー(5589)のIPO主幹事はSBI証券となっており、平幹事の中には三菱UFJモルガン・スタンレー証券と岡三証券も入っていることから、それぞれグループ会社となるSBIネオトレード証券とauカブコム証券と岡三オンラインがIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。
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オートサーバー(5589)のIPO(新規上場)事業内容等
オートサーバー(5589)はグループ会社で、株式会社オートサーバーと連結子会社であるAUTOSERVER VIETNAM CO.,LTD.の2社で構成されており、中古車取扱事業者がインターネット上で中古車を売買することのできる会員制サービスプラットフォーム「ASNET」を運営する事業を行っています。
ASNETでは国内の中古車取扱事業者を対象に主要サービスとなる「オークション代行サービス」「ASワンプラサービス」及び、付帯サービスとして「陸送手配サービス」「中古車販売支援サービス」「カスタマーコミュニケーション支援サービス」「中古パーツ通販サービス」「カー用品通販サービス」の合計7つのサービスを提供しています。
オークション代行サービスは、国内141(2022年12月末現在、サテライト会場含む)のオークション会場の運営事業者と業務提携契約を結び、ASNETを通じて提携先オートオークションに参加することを可能とするサービスです。落札を代行する「AA入札」「ASリアル」及び「AAワンプラ」と、出品を代行する「AA代行出品」を提供しております。
ASワンプラサービスは、店頭在庫車両を持つASNET会員より業販価格を付した車両情報をASNETへ掲載して頂き、車両を落札したいASNET会員との売買を当社が仲介するサービスです。
【手取金の使途】
手取概算額957百万円については、第三者割当増資の手取概算額上限736百万円とあわせて、①設備投資資金として562百万円(2023年12月期:119百万円、2024年12月期:194百万円、2025年12月期:249百万円)、②運転資金の一部として831百万円(2023年12月期:831百万円)、③短期借入金の返済として300百万円(2023年12月期:300百万円)に充当する予定です。なお、いずれの使途についても、具体的な充当時期までは、金融商品等での運用は行わず現預金として保持していく方針であります。
(オートサーバーのIPO目論見書より一部抜粋)
オートサーバー(5589)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
オートサーバー(5589)の市場からの吸収金額はIPO想定価格2,670円としてオーバーアロットメント含め61.4億円と規模的に東証スタンダード市場及び名証メイン市場への上場としては大型サイズとなり、荷もたれ感を感じる水準となります。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて20,000枚と比較的多めにありますが、簡易型のグローバルオファリングとなるため海外投資家への販売もあります。
上述の通りオートサーバー(5589)の事業内容は中古車取扱事業者を対象とする中古車のオークション代行サービス及び業者間売買の仲介サービスの提供等ということで、掲載台数年間約1,000万台、75,000会員が利用する日本最大級の掲載台数を誇る国内の中古車取扱事業者を対象(入会金・月会費無料)としたインターネット中古車流通Webサービス「ASNET」を運営しています。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
オートサーバー(5589)の株主の中にはベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株は無く、既存の上位株主には解除価格無しで180日間のロックアップが掛かっているため、上場時の大きな売り圧力はありません。
2014年1月には台湾の新興市場となるグレタイ証券市場に1株105元(当時約360円、現在約2,100円)で日本初上場を果たしたものの、2016年3月には上場廃止となっています。さすがに外国市場での上場及び上場廃止となるため、再上場案件に見られることはないと思いますがどうでしょうか。
セクターは人気の情報・通信業ですが、中身は中古車のオークション代行及び売買の仲介サービスを行うプラットフォームの運営と、イマイチ華やかさはありません。その上、最近はビッグモーターの保険金不正請求問題に始まり、同業者で東証グロース上場のグッドスピード(7676)にも水増し請求疑惑が出ており、中古車業界全体のイメージもよくありません。
オートサーバー(5589)の上場市場は初値上昇率が鈍い傾向にある東証スタンダード市場及び名証メイン市場で、公開規模はIPO想定価格(2,670円)ベースで61.4億円と海外投資家への販売があるものの、荷もたれ感のある規模となります。業績もおおむね横ばいであまり成長性も感じられないため、初値評価はD級評価といったところになるでしょうか。
とりあえず現時点での管理人の個人的なこのオートサーバー(5589)のIPO参加スタンスは中立で、今後の仮条件設定や大口(機関投資家、海外投資家)の評価、そして大手初値予想会社の見解などを見てから決めたいと思います。
ちなみにこのオートサーバー(5589)はSBI証券主幹事案件となるため、本来であればまた後日にIPOチャレンジポイントの考察をするのですが、人気IPOにはならない雰囲気なので、IPOチャレンジポイントの考察はしない予定です。
オートサーバー(5589)のIPO(新規上場)業績等
オートサーバー(5589)のIPO経営指標
オートサーバー(5589)のIPO売上高及び経常利益
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