AVILEN(5591)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(8月22日)IPO新規上場承認発表された3社のうちの3社目となります。AVILENと書いて「アヴィレン」と読みます。

IPO新規上場承認発表3社2023.8.22

当記事はAVILEN(5591)のIPO詳細記事となりますが、残り2社のオートサーバー(5589)とネットスターズ(5590)のIPO詳細についてはすでに下記記事にてご紹介させて頂いております。

AVILEN(5591)の上場日は2023年9月27日(水)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事もIPO愛好家人気の高い大和証券となっております。

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8月24日(木)追記

8月24日(木)にオカムラ食品工業(2938)が同日上場でIPO新規上場承認発表されたため、9月27日(水)は2社同日上場となります。

AVILEN(5591)のIPO(新規上場)情報

設立:2018年8月15日
業種:情報・通信業
事業の内容:AIソフトウエア及びビルドアップパッケージの提供をはじめとするAIソリューション事業

AVILEN(5591)IPO上場承認

上場市場東証グロース
コード5591
名称AVILEN(アヴィレン)
公募株数50,000株
売出し株数1,386,900株
オーバーアロットメント215,500株
IPO主幹事証券大和証券
IPO引受幹事証券SMBC日興証券
楽天証券100%完全抽選
SBI証券
マネックス証券100%完全抽選
極東証券
岡三証券
岩井コスモ証券
丸三証券
松井証券前受け金不要
大和コネクト証券委託幹事決定
岡三オンライン委託幹事決定
DMM株委託幹事決定
IPO発表日8月22日(火)
上場日9月27日(水)
仮条件決定日9月7日(木)
ブック・ビルディング期間9月11日(月)~9月15日(金)
公開価格決定日9月19日(火)
IPO申し込み期間9月20日(水)~9月25日(月)
上場時発行済株式総数6,050,000株
時価総額121.0億円
吸収金額33.0億円
想定価格2,000円(200,000円必要)

そしてこのAVILEN(5591)のIPO主幹事は大和証券となっているため、グループ会社となる大和コネクト証券がすでにIPO委託幹事(裏幹事)確定となっています。主幹事からの委託となるため、割り当て数は多めになることが予想されます。

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さらに平幹事の中には岡三証券が入っているため、グループ会社となる岡三オンラインIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。

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AVILEN(5591)のIPO(新規上場)事業内容等

AVILEN(5591)は生成AIをはじめとする独自開発した技術コアモジュールである「AVILEN AI」を活用したAIソフトウエアの開発、実装、またAIドリブンなビルドアップコンテンツ(DXやAIを推進するための組織開発や人材育成コンテンツ)も提供することで、企業のAI実装推進を一気通貫で支援する「AIソリューション事業」を展開しています。

AVILEN(5591)IPO事業内容

AIソリューション事業の単一セグメントとして「AIソフトウエアユニット」「ビルドアップユニット」という2つのサービスを提供しており、「AIソフトウエアユニット」として自社開発技術コアモジュールである「AVILEN AI」を活用し、ビジネスプロセスへのAI実装・データ利活用を支援し、「ビルドアップユニット」として組織のアセスメントやロードマップの策定、経営者や従業員、経営企画やエンジニア等部門横断的なAI人材の育成による組織開発を支援し、両ユニットにまたがるサービスとしてD&A戦略コンサルティングを提供しています。

AVILEN(5591)IPO AIソリューション事業

【手取金の使途】
上記の手取概算額82,000千円については、事業拡大や「ChatMee」等の自社SaaSサービス開発に伴う人件費及び人員増強を目的とした採用関連費として2023年12月期に5,000千円、2024年12月期に77,000千円を充当する予定であります。
(AVILENのIPO目論見書より一部抜粋)

AVILEN(5591)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

AVILEN(5591)の市場からの吸収金額はIPO想定価格2,000円としてオーバーアロットメント含め33.0億円と規模的に東証グロース市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感のある水準となります。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて14,369枚と万枚超えで比較的多めにあります。

上述の通りAVILEN(5591)の事業内容はAIソフトウエア及びビルドアップパッケージの提供をはじめとするAIソリューション事業ということで、AI及びデータ活用技術の開発によるビジネス課題の解決からデジタル組織開発の戦略立案およびDX/AI人材の育成による組織変革支援、AI技術を活用したSaaSプロダクトの開発、提供及び導入支援などを行っています。

AVILEN(5591)で自社開発した「技術コアモジュール」を活用しパッケージ型ソフトウェアとしてSaaS提供するだけでなく、AIを実用化するためにクライアント企業の組織開発やAI人材の育成も行っており、AIを活用する土台作りから、ソフトウェアを通じた実際のAIソリューションの導入までをワンストップで提供しています。

AVILEN(5591)IPO事業系統図

今回のAVILEN(5591)のIPO(新規上場)に際する募集株の内訳は公募株50,000株に対して売り出し株は1,386,900株で売り出し比率はおよそ27.7倍、売り出し放出人はジャフコ系ベンチャーキャピタル(筆頭株主)となり、オーバーアロットメント分215,500株を含めたオファリング・レシオはおよそ27.3%と低いものの、ベンチャーキャピタルの出口(イグジット)色は強いです。

人気のAI(人工知能)関連となる上に、最近のAI(人工知能)ブーム再燃の火付け役となった「ChatGPT」を活用したAIソリューションも手掛けており、業態としての人気は抜群。設立からわずか5年のスピード上場と話題性もあり、業績水準は低くムラがあるもののしっかり黒字化しての上場となります。

ベンチャーキャピタルの出口(イグジット)案件とはいえ、中身はみんな大好きAI(人工知能)関連となるため、普通なら初値好スタートが期待されそうな内容ですが、先日のファーストアカウンティング(5588)のIPO上場承認記事でも書きましたが、直近IPOで7月31日(月)に上場したLaboro.AI(5586)もAI(人工知能)関連で市場の期待値は高く、初値は翌日に持ち越しが市場コンセンサスとなっていた中で、公開価格のおよそ2.0倍1,195円)でまさかの当日中の初値形成となったのはまだ記憶に新しく、やはり気になるところです。

人気のAI(人工知能)関連銘柄となることから公開規模(IPO想定価格ベースで33.0億円)の荷もたれ感やベンチャーキャピタル出口(イグジット)色、IPOラッシュ期の資金分散の影響などを差し引くと、ひとまずの初値評価はB級評価寄りのC級評価あたりが妥当でしょうか。米NVIDIA(エヌビディア)の決算次第ではAIブーム再燃もあるかもしれませんね。

とりあえず現時点の管理人の個人的なこのAVILEN(5591)のIPO参加スタンスは参加で行く予定です。IPO株数も比較的多めにあるため、IPO主幹事の大和証券はもちろんのこと、IPO委託幹事(裏幹事)の大和コネクト証券も狙い目と考えています。

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AVILEN(5591)のIPO(新規上場)業績等

AVILEN(5591)のIPO経営指標
AVILEN(5591)IPO経営指標

AVILEN(5591)のIPO売上高及び経常損益
AVILEN(5591)IPO売上高及び経常損益

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