D&Mカンパニー(189A)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(5月8日)はIPO新規上場承認発表が1社ありました。今のところは適度に間隔も空いて良いペースで出て来ていますね。
D&Mカンパニー(189A)の上場日は変更可能タイプの2024年6月11日(火)~6月17日(月)で、最短日程(6月11日)で決まったとしても、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事もIPO愛好家人気の高い大和証券となっております。
D&Mカンパニー(189A)のIPO(新規上場)情報
設立:2015年11月2日
業種:サービス業
事業の内容:医療機関等に対する経営サポート事業
上場市場 | 東証グロース |
コード | 189A |
名称 | D&Mカンパニー |
公募株数 | 580,000株 |
売出し株数 | 100,000株 |
オーバーアロットメント | 102,000株 |
IPO主幹事証券 | 大和証券 |
IPO引受幹事証券 | みずほ証券(前受け金不要) SBI証券 松井証券(前受け金不要) ひろぎん証券 岡三証券 大和コネクト証券(委託幹事決定) 岡三オンライン(委託幹事決定) |
IPO発表日 | 5月8日(水) |
上場日 | 6月11日(火)~6月17日(月) |
仮条件決定日 | 5月23日(木) |
ブック・ビルディング期間 | 最短5月27日(月)~最長6月7日(金) |
公開価格決定日 | 6月3日(月)~6月7日(金) |
IPO申し込み期間 | 最短6月4日(火)~最長6月13日(木) |
上場時発行済株式総数 | 2,114,000株 |
時価総額 | 21.1億円 |
吸収金額 | 7.8億円 |
想定価格 | 1,000円(100,000円必要) |
そしてこのD&Mカンパニー(189A)のIPO主幹事は大和証券となっているため、グループ会社となる大和コネクト証券のIPO委託幹事(裏幹事)入りがほぼ確定で、平幹事の中には岡三証券が入っているため、グループ会社となる岡三オンラインもIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。
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D&Mカンパニー(189A)のIPO(新規上場)事業内容等
D&Mカンパニー(189A)は株式会社D&Mカンパニー及び連結子会社2社(株式会社D&Mパートナーズ、株式会社D&Mキャリア)で構成されており、医療機関等に対する経営サポート事業の単一セグメントとなります。
セグメントを構成する主要なサービスは「F&Iサービス(ファイナンス&インベストメント)」「C&Brサービス(コンサルティング&ビジネスリノベーション)」「HR&OSサービス(人材&アウトソーシング)」の3つのサービスであり、複合的に医療機関等に提供することにより事業展開しています。
診療・介護報酬債権買取(ファクタリング)をはじめとし、リースなどを通して事業者等の必要な資金を継続的に支援しています。
医療・介護業界に特化しノウハウを蓄積したコンサルタントが、様々な課題解決を支援しています。
医療・介護業界に特化。加えて経営・管理者人材紹介に注力し経営を支援しています。また、外国人紹介・アウトソーシングによる人材不足面の支援にも注力しています。
【手取金の使途】
手取概算額525,600千円及び第三者割当増資の手取概算額上限92,840千円については、借入金の返済資金として、2025年5月期に全額を充当する予定です。当該借入金の返済は、診療・介護報酬等債権の買取時に必要な原資を調達することを想定し、金融機関からの新規借入余力を確保することを目的としております。
具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する方針であります。
(D&MカンパニーのIPO目論見書より一部抜粋)
D&Mカンパニー(189A)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
D&Mカンパニー(189A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,000円としてオーバーアロットメント含め7.8億円と規模的に東証グロース市場への上場としては小型サイズとなり、荷もたれ感はありません。IPO株数は公募株及び売り出し株(OA含む)合わせて782,000株と多くはありません。
上述の通りD&Mカンパニー(189A)の事業内容は医療機関等に対する経営サポート事業ということで、医療機関等(医療施設、調剤薬局、介護・障害福祉サービスなど)へ経営診断により策定したアクションプランを実行するための資金支援(F&Iサービス)、コンサルティング(C&Brサービス)、人材支援(HR&OSサービス)といった各種サービスを、D&Mカンパニーグループで複合的にワンストップで提供しています。
D&Mカンパニー(189A)の株主の中にはベンチャーキャピタルの保有株が3社130,000株ありますが、今回のIPO(新規上場)に際する売り出しでの放出はありません。90日間のロックアップが掛かっていますが、公開価格の1.5倍となれば解除され売却可能となります。その他既存株主には解除価格無しで180日間の任意ロックアップ及び継続所有確約の制度ロックアップが掛かっています。
D&Mカンパニー(189A)は医療・介護事業者の再生支援、地域インフラとしての医療・介護事業者のSDGs支援という「事業再生」に力点を置いた活動を展開していることから、IT系のような華やかさは感じませんが、業績は増収増益で堅調に推移しており、公開規模もIPO想定価格(1,000円)ベースで7.8億円と軽量サイズとなるため需給面の不安もありません。
最近はこういった一定の業界に特化した経営サポートビジネスを行っている企業の上場も増えてきており、いわゆるディフェンシブ銘柄として初値は堅調にスタートする傾向があります。このD&Mカンパニー(189A)も1.5倍ロックアップ解除のベンチャーキャピタル保有株(130,000株)があるものの、それほど警戒が必要な量ではないため、ひとまずの初値評価はB級評価あたりとなりそうな気がしています。
もちろん初値評価は上場時のIPO地合いによっては変動する可能性はありますが、現時点の管理人の個人的なこのD&Mカンパニー(189A)のIPO参加スタンスは積極参加で行く方向で考えようと思います。IPO主幹事はIPO愛好家人気の高い大和証券となりますが、大和証券が主幹事になると期待値がグっと上がるIPO委託幹事(裏幹事)予定の大和コネクト証券も忘れてはいけませんね。
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D&Mカンパニー(189A)のIPO(新規上場)業績等
D&Mカンパニー(189A)のIPO経営指標(連結)
D&Mカンパニー(189A)のIPO売上高及び経常利益
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