フルハシEPO(9221)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。
さすがにこの不安定な環境なのでIPO新規上場承認発表は無いかと油断していましたが、本日は久しぶりにお得意の「週末(金曜日)IPO出し逃げ大作戦」が遂行されました。しかも東証だけでなく名証までもが作戦実行で、合計3社のIPO新規上場銘柄の登場です。
当記事はひとまずフルハシEPO(9221)のIPO詳細記事となりますが、残り2社のASNOVA(9223)とインフォメティス(5030)のIPO詳細記事につきましてはまた後ほどそれぞれ別記事にてご紹介させて頂きたいと思います。
フルハシEPO(9221)の上場日は2022年4月21日(木)で、ASNOVA(9223)と2社同日上場、上場市場は東証スタンダード市場と名証メイン市場への同時上場で、IPO主幹事はIPO愛好家人気の高い大和証券となっております。
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フルハシEPO(9221)のIPO(新規上場)情報
設立:1948年2月5日
業種:サービス業
事業の内容:木質系廃材のリサイクル処理、木質リサイクルチップの販売、建設副産物の処理受託、各種物流機器の製造販売
上場市場 | 東証スタンダード 名証メイン |
コード | 9221 |
名称 | フルハシEPO |
公募株数 | 400,000株 |
売出し株数 | 130,000株 |
オーバーアロットメント | 79,500株 |
IPO主幹事証券 | 大和証券 |
IPO引受幹事証券 | 野村證券(前受け金不要) 岡三証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 SBI証券 楽天証券(100%完全抽選) 松井証券(前受け金不要) 大和コネクト証券(委託幹事) 岡三オンライン証券(委託幹事) auカブコム証券(委託幹事) |
IPO発表日 | 3月18日(金) |
上場日 | 4月21日(木) |
仮条件決定日 | 4月4日(月) |
ブック・ビルディング期間 | 4月6日(水)~4月12日(火) |
公開価格決定日 | 4月13日(水) |
IPO申し込み期間 | 4月14日(木)~4月19日(火) |
時価総額 | 53.6億円 |
吸収金額 | 6.7億円 |
想定価格 | 1,100円(110,000円必要) |
そしてこのフルハシEPO(9221)のIPO主幹事は大和証券となっていることから、グループ会社となるCONNECT(コネクト)のIPO委託幹事(裏幹事)入りはほぼ確定で、割り当て数も多めにあるかと思います。
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さらにフルハシEPO(9221)の平幹事の中には岡三証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券が入っていることから、それぞれグループ会社となる岡三オンライン証券とauカブコム証券のIPO委託幹事(裏幹事)入りの可能性も高いです。
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フルハシEPO(9221)のIPO(新規上場)事業内容等
フルハシEPO(9221)はフルハシEPO株式会社、連結子会社6社及び持分法適用関連会社2社の計9社で構成されており、木質系廃材のリサイクル処理を行うとともに、その過程において発生する木質チップを燃料又は原料製品として販売するほか、建設現場から生じる建設副産物の再資源化、回収からリサイクルまで考慮した物流機器の製造・販売、中古物流機器の買取販売等、各種環境ソリューションを展開しています。
フルハシEPOグループにおいては「バイオマテリアル事業」「資源循環事業」「環境物流事業」及び「その他」の各事業を展開しており、各事業の概要及び位置付けは以下の通りとなっております。
バイオマテリアル事業は木質系廃材のリサイクル処理受託及び木質リサイクルチップの販売を展開しております。木質系廃材の処理受託において顧客となる排出事業者等より処理料を受領するとともに、リサイクル処理過程において製造する木質リサイクルチップ販売による収入の双方にて収益を獲得する事業モデルを構築しております。
資源循環事業は住宅建設現場等から排出される各種建設副産物(廃棄物)のリサイクル処理を受託しております。住宅メーカー等を顧客として、建設現場に資材回収ボックスを設置し定期的に巡回・回収を行い、グループ会社のリサイクル工場において、選別、再資源化等の中間処理業務を行っております。建設副産物(廃棄物)のうち木質系廃材については、自社バイオマテリアル事業の処理工場にて木質リサイクルチップとして再生するほか、グループ会社にて再資源化が可能な資材については資源として売却しております。
環境物流事業は木製パレット等の物流機器の製造・仕入・販売を展開しております。国内においては、物流機器(新品)の製造・仕入・販売に加えて中古物流機器の買取・販売にも注力しており、廃棄木製パレット等のリサイクル処理を含めたソリューションも提供しております。
グループ事業において必要となる各種サービスのグループ内製化を目的として子会社等にて事業を展開しております。各社別には株式会社フルハシ環境総合研究所が環境コンサルティングを、ASAP SECURITY株式会社が施設・交通警備を、EPOヒューマンリソース株式会社が人材派遣・紹介サービスを提供しております。
【手取金の使途】
手取概算額396,000千円及び第三者割当増資の手取概算額上限79,891千円についてはバイオマテリアル事業における処理量増加を目的とした工場新設の設備投資資金として384,791千円(2023年3月期287,009千円、2024年3月期以降97,782千円)、資源循環事業における処理量増加を目的とした生産設備の増設及び工場設備の移転・拡充の設備投資資金として91,100千円(2023年3月期91,100千円)に充当する予定であります。
(フルハシEPOのIPO目論見書より一部抜粋)
フルハシEPO(9221)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
フルハシEPO(9221)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,100円としてオーバーアロットメント含め6.7億円と規模的に東証スタンダード市場及び名証メイン市場への上場としては小型サイズとなり荷もたれ感はありません。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて5,300枚と少なめです。
上述の通りフルハシEPO(9221)の事業内容は木質系廃材のリサイクル処理、木質リサイクルチップの販売、建設副産物の処理受託、各種物流機器の製造販売ということで、木質資源を主な対象として自社の中間処理施設で産業廃棄物の処理を行っています。
愛知県を中心とする東海地区を基盤にバイオマスエネルギーの燃料等になる木質リサイクルチップの生産を手掛け、木材チップ製造のリーディングカンパニーとして、今では国内における複数の木質バイオマス発電事業にも参画しています。マニフェストに基づいた適正処分、高品質な木質リサイクルチップの生産を実践している点が大きな強みとなっています。
地球温暖化が深刻化していく中で原子力発電に代わる再生可能エネルギーの見直しからバイオマスはリサイクル事業や環境事業として注目されているものの、残念ながらIPOという目線で行くと地味案件という位置付けとなります。創業75年となることから業績は売上収益ともにムラ無く堅調に推移していますが、今さら上場感は否めません。
フルハシEPO(9221)の公開規模はIPO想定価格(1,100円)ベースで6.7億円と小型で、株主の中にベンチャーキャピタルや投資ファンドの保有株も無く、既存の上位株主には解除価格無しで180日間のロックアップが掛かっているため、上場時の大きな売り圧力はありません。堅調スタートする可能性は高いものの初値高騰となるにはさすがに厳しそうな内容です。
公開規模や株主構成から業態人気を差し引くと初値評価はC級評価が妥当なところでしょうか。よって管理人の個人的なこのフルハシEPO(9221)のIPO参加スタンスは全力申し込みとまでは行かないもののストレスの掛からない範囲(主幹事+SBI証券)で申し込むことになりそうです。
フルハシEPO(9221)のIPO(新規上場)業績等
フルハシEPO(9221)のIPO経営指標
フルハシEPO(9221)のIPO売上高及び経常利益
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