イタミアート(168A)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日も4月分のIPO新規上場承認発表が1社ありました。
IPOが出て来るのはもちろん嬉しいのですが、欲を言えば例年5月はIPO空白期間となるため、日程的に4月分のIPO案件は可能な限りで中盤以降に持って来てほしいと思うところです。
イタミアート(168A)の上場日は2024年4月8日(月)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事は東海東京証券となっております。
イタミアート(168A)のIPO(新規上場)情報
設立:1999年2月8日
業種:その他製品
事業の内容:BtoB向けECサイト「キングシリーズ」等を通じたオリジナル大型セールスプロモーション商材の企画・制作・販売
上場市場 | 東証グロース |
コード | 168A |
名称 | イタミアート |
公募株数 | 420,000株 |
売出し株数 | 150,000株 |
オーバーアロットメント | 85,500株 |
IPO主幹事証券 | 東海東京証券 |
IPO引受幹事証券 | 楽天証券(100%完全抽選) 東洋証券 マネックス証券(100%完全抽選) あかつき証券 |
IPO発表日 | 3月4日(月) |
上場日 | 4月8日(月) |
仮条件決定日 | 3月18日(月) |
ブック・ビルディング期間 | 3月21日(木)~3月27日(水) |
公開価格決定日 | 3月28日(木) |
IPO申し込み期間 | 3月29日(金)~4月3日(水) |
上場時発行済株式総数 | 1,470,000株 |
時価総額 | 23.3億円 |
吸収金額 | 10.4億円 |
想定価格 | 1,590円(159,000円必要) |
このIPO幹事団(シンジケート)構成ではIPO委託幹事(裏幹事)は無さそうです。
イタミアート(168A)のIPO(新規上場)事業内容等
イタミアート(168A)はSP商材の企画・制作・販売の単一セグメントで、主な事業内容は、飲食業、小売業、広告代理店などにご利用頂いているBtoB向けECサイト「キングシリーズ」など、18サイトの運営と卸販売事業となります。
イタミアート(168A)はインターネットを通じ、屋外に設置するメディアOOH(アウト・オブ・ホーム)広告の代表的な媒体のひとつであるのぼり旗、幕、看板といったオリジナル大型セールスプロモーション商材の商品企画、サイト構築、集客、販売、制作、出荷の全工程を自社で行い、顧客に対して柔軟性・利便性の高いサービス、安定した品質、短納期、低価格販売を実現しています。
当社は計18サイトのECサイトを運営しており、主要なECサイトは「のぼりキング」、「横断幕・懸垂幕キング」、「冊子製本キング」となっており、その他のサイトも全て同様の施策を行っており、再現性の高い集客と売上の拡大、効率化を図っております。
ECサイトから継続的に大口注文を頂く顧客や継続的な注文や大口案件をお持ちの企業からの受注については、専任の営業担当を配置し卸価格を設定して対応することでECだけでは拾いきれない受注や継続的な受注を獲得しております。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
【手取金の使途】
手取概算額606,376千円については、第三者割当増資の手取概算額上限125,069千円と合わせた手取概算額合計上限731,445千円を、設備資金に充当する予定であります。
なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等にて運用する予定であります。
(イタミアートのIPO目論見書より一部抜粋)
イタミアート(168A)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
イタミアート(168A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,590円としてオーバーアロットメント含め10.4億円と規模的に東証グロース市場への上場としては小型サイズとなり、荷もたれ感はありません。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて5,700枚と少なめです。
上述の通りイタミアート(168A)の事業内容はBtoB向けECサイト「キングシリーズ」等を通じたオリジナル大型セールスプロモーション商材の企画・制作・販売ということで、のぼり旗のECサイトである「のぼりキング」、大型幕のECサイトである「横断幕・懸垂幕キング」、冊子印刷のECサイトである「冊子製本キング」をはじめとしたキングシリーズなどBtoB向けECサイト全18サイトの運営及び卸販売事業を行っています。
イタミアート(168A)の株主の中にはベンチャーキャピタルの保有株が2社120,000株ありますが、今回のIPO(新規上場)に際する売り出しでの放出はありません。いずれも90日間のロックアップが掛かっており、公開価格の1.5倍となれば解除されますが、初値形成後でないと売却できないタイプのロックアップ条項となっています。
売上はおおむね横ばいで推移しており、収益はコロナ禍に広告を控える傾向があったことから赤字だったものの、直近3期は黒字で順調に伸ばしています。社歴や業態、業績面からスタンダード案件っぽさを感じますが、上場市場は東証グロース市場となっています。
イタミアート(168A)の公開規模はIPO想定価格(1,590円)ベースで10.4億円と軽量サイズ、上場時の余計な売り圧力も無く、上場日も4月8日(月)で、3月IPOラッシュの買い疲れの影響も無くなっている頃合いと、スケジュール面での優位性もありそうです。
IPO主幹事は営業力にやや不安のある準大手証券(東海東京証券)となりますが、2月28日(水)上場の光フードサービス(138A)の初値(2.2倍)を見る限りではIPO地合いが良ければ、IPO主幹事がどこであろうと心配ご無用といった感じです。
3月のIPOラッシュでIPO地合いが継続しているかどうかが焦点となりそうですが、ひとまずこの内容であれば初値評価はB級評価ぐらいにはなるでしょうか。よってとりあえず現時点の管理人の個人的なこのイタミアート(168A)のIPO参加スタンスは参加の方向で行く予定です。
IPO主幹事の東海東京証券はIPO当選後のキャンセルには最大1年6カ月間はIPOに申し込んでも抽選対象外となるIPOキャンセルペナルティがあるので、申し込む際は細心の注意が必要です。
イタミアート(168A)のIPO(新規上場)業績等
イタミアート(168A)のIPO経営指標
イタミアート(168A)のIPO売上高及び経常損益
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