木村工機(6231)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日もまた2社のIPO新規上場承認発表がありました。もう1社のフォースタートアップス(7089)についてはまた後ほど別記事にてご紹介させて頂きます。
木村工機(6231)の上場日は3月13日(金)で、フォースタートアップス(7089)と2社同日上場、上場市場は人気不人気どちらとも言い難い東証二部市場への上場で、IPO主幹事はみずほ証券となっております。
木村工機(6231)のIPO(新規上場)情報
設立:1947年8月12日
業種:機械
事業の内容:空調システム機器の開発・製造・販売
上場市場 | 東証二部 |
コード | 6231 |
名称 | 木村工機 |
公募株数 | 249,000株 |
売出し株数 | 100,000株 |
オーバーアロットメント | 51,000株 |
IPO主幹事証券 | みずほ証券 |
IPO引受幹事証券 | SMBC日興証券 SBI証券 マネックス証券(100%完全抽選) |
上場日 | 3月13日 |
仮条件決定日 | 2月21日 |
ブック・ビルディング期間 | 2月26日~3月3日 |
公開価格決定日 | 3月4日 |
IPO申し込み期間 | 3月5日~3月10日 |
吸収金額 | 9.3億円 |
想定価格 | 2,340円(234,000円必要) |
木村工機(6231)のIPO(新規上場)事業内容等
木村工機(6231)は業務用空調の製造販売に特化した事業を行っており、工場などの「産業分野」、オフィスビル、ショッピングセンターなどの「商業分野」、病院、学校などの「保健分野」の3つに類別し「分野別最適空調」を推進しております。
「産業分野」においては生産される製品や取り扱う資材に応じた空気質の管理を行うことで、製品の信頼性の向上及び品質の維持に、「商業分野」においては、省エネ、省コストによって競争力を高めていくことで、建築物の付加価値向上に、「保健分野」においては適切な温熱環境を保つことで、健康増進と知的生産性の向上とそれぞれの分野で貢献しています。
木村工機(6231)の特徴は特許に裏付けられた技術による独自性の高い製品の提案する技術力や個別受注生産を基本とし、高い品質の製品を効率的に生産することができるよう設備及び人材を配備した生産力、そして積算業務を自ら手掛けるなど、製品、技術に関する知識、経験を積み重ねた営業力。
製品としては空気調和機の中でも、導入外気を冷却・加熱するほか、換気、除塵、除加湿などの空気質改善を主な目的とする空調機のことを外調機といい、ヒートポンプ式の外調機は、細やかな調温調湿が可能です。中でも室内機と室外機とを一体化させた「ルーフトップ」シリーズは、フロンの使用量が非常に少なく、漏洩リスクを極力抑えることができるなど環境面でも考慮しており、主力製品となっています。
【手取金の使途】
手取概算額526,047千円については第三者割当増資の手取概算額上限109,792千円と合わせた、手取概算額合計上限635,840千円について、全額を2021年3月期以降の空調機器製造関連事業の機械装置更新投資(一部機能改善)に充当するものです。具体的には、生産効率化及び保守費・修理費等ランニングコストの低減等を目的とした八尾製作所及び河芸製作所における機械装置改修等となります。なお、具体的な支出が発生するまでは安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
(木村工機のIPO目論見書より一部抜粋)
木村工機(6231)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
木村工機(6231)の市場からの吸収金額はIPO想定価格2,340円としてオーバーアロットメント含め9.3億円と規模的には東証二部市場への上場としては新興市場並みの小型サイズとなります。
設立70年以上の老舗企業で空調システム機器の開発・製造・販売と地味業種、漢字社名の東証二部上場案件と、ひと昔前なら完全に敬遠されていた内容がてんこもりですが、最近はこういった内容がネガティブ視されなくなってきており、初値に影響が及ばないことが多いです。
株主にベンチャーキャピタル(公的投資育成機関)の保有株が1社30万株あり、今回のIPO(新規上場)で10万株放出致しますが、20万株残ることになります。ただし既存の上位株主と共に解除価格無しで180日間のロックアップが掛かっているため、上場時の余計な売り圧力はありません。
業績は老舗企業らしく横ばいかと思いきや、むしろ直近は右肩上がりに伸びています。さすがに設立70年以上となれば今さら上場感は否めませんが、公開規模の小ささや大きな売り圧力が無いことから需給不安もないため、初値は堅調にスタートすることが予想されます。
ただ3月は過密スケジュールとなるため、他に同時期にネット系などの派手なIPO(新規上場)が増えてくるようであれば、こういった地味案件は埋没してしまうかもしれない点には注意が必要かもしれません。
いずれにしてもこ内容であれば初値高騰は無いにしても公募割れも無いかとの判断から、現時点での管理人の個人的なこの木村工機(6231)のIPO参加スタンスは全力申し込みで行く方向で考えています。評価的にはC級評価といったところでしょうか。
木村工機(6231)のIPO(新規上場)業績等
木村工機(6231)のIPO経営指標
木村工機(6231)のIPO売上高及び経常利益
IPO歴10年以上の管理人のIPO当選実績を基にランキング形式でIPOにオススメの証券会社をご紹介させて頂いております。
⇒ IPO投資用オススメ証券会社ランキング
IPO情報はもちろん、下記IPOゲッター公式LINEでしか語れないマル秘情報も配信頻度は多くありませんがたまに配信しています。もちろん1対1のチャットも可能ですよ。