北里コーポレーション(368A)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(5月22日)もIPO新規上場承認発表が1社ありました。6月4社目のIPO銘柄の登場で、今のところ重複上場はありません。
とはいえ、IPO件数としてはまだ少なく空席も残っています。今日は週末でもあるためドサッと出て来る可能性もあるかもしれませんね。
北里コーポレーション(368A)の上場日は2025年6月25日(水)で、今のところは単独上場、上場市場は株式市場では最上位市場となる東証プライム市場への直接上場で、IPO主幹事は野村證券とSMBC日興証券の2社共同主幹事となっております。
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北里コーポレーション(368A)のIPO(新規上場)情報
設立:2007年4月3日
業種:精密機器
事業の内容:不妊治療に関する医療機器等の製造販売
上場市場 | 東証プライム |
コード | 368A |
名称 | 北里コーポレーション |
公募株数 | 0株 |
売出し株数 | 14,000,000株 |
オーバーアロットメント | 2,100,000株 |
IPO主幹事証券 | 野村證券 SMBC日興証券 |
IPO引受幹事証券 | マネックス証券 静銀ティーエム証券 |
IPO発表日 | 5月22日(木) |
上場日 | 6月25日(水) |
仮条件決定日 | 6月9日(月) |
ブック・ビルディング期間 | 6月10日(火)~6月13日(金) |
売出価格決定日 | 6月16日(月) |
IPO申し込み期間 | 6月17日(火)~6月20日(金) |
上場時発行済株式総数 | 40,000,000株 |
時価総額 | 488.0億円 |
吸収金額 | 196.4億円 |
想定価格 | 1,220円(122,000円必要) |
今回のIPO募集は簡易型のグローバルオファリングとなっており、売出し株式14,000,000株のうちの一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国及びカナダ除く)の海外投資家にも販売される予定となっています。国内販売株数及び海外販売株数の最終的な内訳は本募集の需要状況等を勘案した上で、売出価格決定日6月16日(月)に決定されます。
このIPO幹事団(シンジケート)構成ではIPO委託幹事(裏幹事)は無さそうです。
北里コーポレーション(368A)のIPO(新規上場)事業内容等
北里コーポレーション(368A)はグループ会社で、株式会社北里コーポレーション、連結子会社4社(株式会社北里バイオサイエンス、株式会社北里検査センター、株式会社北里ヘルスケア、株式会社北里クライオバンク)、非連結子会社1社(Kitazato America, Inc.)で構成されています。
同社グループは、人工授精及び体外受精、細胞凍結保存、再生医療における生殖工学技術に特化し、不妊治療を行うため、市場の期待に応えるべく製品を開発・製造し、日本、欧州、米国、中国、インド等の世界中のマーケットに自社製品を供給しています。
不妊治療をサポートする医療機器や消耗品及び遺伝子検査などのサービスを提供しており、医療機器事業の単一セグメントですが、提供している不妊治療に関する医療機器などは「Media(試薬)」「医療機器」「CryoDevices(凍結保存製品)」「MicroTools(顕微授精製品)」の4つの製品に区分されています。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
北里コーポレーション(368A)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
北里コーポレーション(368A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,220円としてオーバーアロットメント含め196.4億円と規模的に東証プライム市場への直接上場と考えると特に大型ではなく、荷もたれ感のある水準ではありません。
IPO募集株数は公募株無しの売出し株(OA含む)のみで16,100,000株とやや多めにありますが、今回の募集は簡易型のグローバルオファリングで売出し株の一部は海外投資家へも販売(未定)されるため、国内分のIPO募集株数は減少します。
上述の通り北里コーポレーション(368A)の事業内容は不妊治療に関する医療機器等の製造販売ということで、不妊治療における卵子及び精子の採取、洗浄、培養、受精、卵子や胚の凍結保存及び融解に至るすべての工程にかかわる製品を総合的に提供しています。
北里コーポレーション(368A)の株主は4社(名)でベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株はありません。1社は全株売出しで放出、残り3社(名)には解除価格なしで180日間のロックアップが掛かっているため、上場時のIPO株取得者以外からの売り圧力はありません。
またしても公募株無しの売出し主体のIPO案件となりますが、北里コーポレーション(368A)は不妊治療向けの医療機器や試薬の開発及び製造を手掛ける企業で、国内外で高いシェアを誇り、少子化という社会課題の解決に寄与したビジネスを展開しています。売出し放出人がベンチャーキャピタル(投資ファンド)でない点はまだマシでしょうか。
業績は堅調に推移しており、2024年3月期は1株当たり40円の配当を実施、2025年3月期は41円、2026年3月期も41円の予想となっており、IPO想定価格(1,220円)ベースでの配当利回りは3.3%、東証プライム市場の平均利回りと比較しても魅力的な水準と言えそうです。
北里コーポレーション(368A)は社会的意義の高いビジネスを展開しており業績も堅調、上場市場は安定感のある東証プライム市場でサイズ面で荷もたれ感は無し、株主構成もシンプルで余計な売り圧力もありません。公募株無しの売出し主体のIPO案件ではありますが、配当も実施しており一定の買い需要は見込めそうです。
堅調な展開は期待できそうですが大幅上昇は無いと考えられるため、ひとまずの初値評価はD級評価といったところになりそうです。多少なりとも利益は見込めると考えているためとりあえず現時点の管理人の個人的なこの北里コーポレーション(368A)のIPO参加スタンスは参加の方向で考える予定です。
北里コーポレーション(368A)のIPO(新規上場)業績等
北里コーポレーション(368A)のIPO経営指標
北里コーポレーション(368A)のIPO売上高及び経常利益
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