KOKUSAI ELECTRIC(6525)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日はIPO新規上場承認発表が2社あり、上場中止があったものの10月もIPO件数は二桁に到達しました。
当記事はひとまずKOKUSAI ELECTRIC(6525)のIPO詳細記事となりますが、もう1社の笑美面(9237)のIPO詳細についてはまた後ほど別記事にてご紹介させて頂きたいと思います。記事が出来上がりましたら上記社名テキスト部にもリンク致します。
KOKUSAI ELECTRIC(6525)の上場日は2023年10月25日(水)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では最上位クラスとなる東証プライム市場への直接上場で、IPO主幹事は野村證券、SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、ゴールドマン・サックス証券、みずほ証券の5社共同主幹事となっております。
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KOKUSAI ELECTRIC(6525)のIPO(新規上場)情報
設立:2017年2月2日
業種:電気機器
事業の内容:半導体製造装置の開発・製造・販売・保守サービス及びそれに附帯関連する事業
上場市場 | 東証プライム |
コード | 6525 |
名称 | KOKUSAI ELECTRIC |
公募株数 | 0株 |
売出し株数 | 58,847,600株 (国内売出株式数:28,394,000株) (海外売出株式数:30,453,600株) |
オーバーアロットメント | 8,827,100株 |
IPO主幹事証券 | 野村證券 SMBC日興証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 ゴールドマン・サックス証券 みずほ証券 |
IPO引受幹事証券 | 大和証券 東海東京証券 大和コネクト証券(委託幹事決定) |
IPO発表日 | 9月21日(木) |
上場日 | 10月25日(水) |
仮条件決定日 | 10月10日(火) |
ブック・ビルディング期間 | 10月10日(火)~10月13日(金) |
公開価格決定日 | 10月16日(月) |
IPO申し込み期間 | 10月17日(火)~10月20日(金) |
上場時発行済株式総数 | 230,404,200株 |
時価総額 | 4,354.6億円 |
吸収金額 | 1,279.0億円(国内:703.4億円) |
想定価格 | 1,890円(189,000円必要) |
正式なグローバルオファリングのため、売出し株58,847,600株については国内及び海外で販売される予定となっており、国内売出株式数28,394,000株及び海外売出株式数30,453,600株を目処に販売される予定ですが、最終的な内訳は需要状況等を勘案の上、売出価格決定日2023年10月16日(月)に決定される予定となっております。
そしてこのKOKUSAI ELECTRIC(6525)のIPO共同主幹事の中には三菱UFJモルガン・スタンレー証券が入っており、平幹事の中には大和証券が入っていることから、それぞれグループ会社となるauカブコム証券と大和コネクト証券がIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。
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KOKUSAI ELECTRIC(6525)のIPO(新規上場)事業内容等
KOKUSAI ELECTRIC(6525)はグループ会社で、株式会社KOKUSAI ELECTRIC及び連結子会社6社で構成され、半導体製造装置の製造・販売・保守サービスを主な内容として事業活動を行っています。半導体製造装置事業の単一セグメントであるため、ビジネスごとに分類されています。
①バッチ成膜装置
半導体製造プロセスの前工程における「成膜」工程の装置の製造及び販売をしております。「成膜」工程とは、シリコンウェーハの回路形成における回路素材となるポリシリコン膜や絶縁膜等の薄膜を形成する工程を指します。バッチ成膜装置とは、数十枚以上のシリコンウェーハを一括処理することを可能とした製品であり、高生産性が特徴となります。
②トリートメント装置
トリートメント装置は、成膜後にプラズマや加熱により膜中の不純物の除去や粒子を安定させることで膜質を改善させることを目的とした装置です。半導体デバイスの微細化、複雑化に伴い低温環境での成膜需要が高まる中で、低温環境でも膜質を維持するソリューションとして需要が近年拡大しております。
当社グループが製造・販売する半導体製造装置においてアフターサービスの提供を行っております。半導体生産工場においては、半導体製造装置が年中無休で稼働しており、半導体製造装置に対し安定的な稼働とともに、耐久性が高い製品の提供が要求されております。当社グループにおいては、これら品質を担保した製品の提供を行っておりますが、これに加え、迅速、かつ、的確にアフターサービスを提供する体制が求められております。当社グループでは、このような顧客の要望に応えるべく、より顧客の製造拠点に近い場所にて、サービス拠点を設置したうえで、優秀なエンジニアを配置するとともに、交換パーツを配備することで、装置トラブルに迅速、かつ、的確に対応可能な体制を整えております。
KOKUSAI ELECTRIC(6525)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
KOKUSAI ELECTRIC(6525)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,890円としてオーバーアロットメント含め1,279.0億円と規模的に東証プライム市場への直接上場としても大型サイズとなり荷もたれ感のある水準となります。IPO株数は公募株無しの売り出し株のみで588,476枚と多めにありますが、正式なグローバルオファリングで海外投資家への販売もあり、予定内訳は国内283,940枚、海外304,536枚となっております。
上述の通りKOKUSAI ELECTRIC(6525)の事業内容は半導体製造装置の開発・製造・販売・保守サービス及びそれに附帯関連する事業ということで、半導体製造の数ある工程の中で、半導体デバイスの性能を左右する成膜プロセス、トリートメント(膜質改善)プロセスを軸に事業を展開する半導体製造の前工程における「成膜」プロセスに特化した半導体製造装置専業メーカーとなります。
KOKUSAI ELECTRIC(6525)の設立は2017年2月となっていますが、元は株式会社日立製作所の子会社として事業運営していた株式会社日立国際電気における成膜プロセスソリューション事業(半導体製造装置事業)が前身となっています。この株式会社日立国際電気は東証一部に上場していましたが、2018年3月に上場廃止となっているため実質的には投資家から毛嫌いされやすい再上場案件となります。
KOKUSAI ELECTRIC(6525)の今回のIPO(新規上場)に際する募集株の内訳は公募株無しの売り出し株58,847,600株のみ、売り出し株の放出人は筆頭株主となるケイケイアール・エイチケーイー・インベストメント・エルピー(投資ファンド)で、オーバーアロットメント分8,827,100株含めたオファリング・レシオはおよそ29.3%と危険水準ではないものの、これまた連敗続きの投資ファンドの出口(イグジット)案件となります。
かねてより10月IPO(新規上場)案件としてメディアにも取り上げられていたことから話題性はあり、事業内容も半導体製造の前工程における「成膜」プロセスに特化した装置専業メーカーで、バッチ成膜装置、トリートメント(膜質改善)装置は世界でもトップクラスのシェアを有する半導体関連銘柄となり注目度も高そうです。
半導体関連銘柄は国内の成長戦略の柱の1つにもなっており、株式市場では国策銘柄としても期待値の高いセクターとなりますが、最近は株価の変動が激しく不安定なセクターとなっています。海外投資家への販売もある正式なグローバルオファリングで公開規模は国内だけに限ればIPO想定価格(1,890円)ベースで703.4億円と東証プライム市場への直接上場となると十分吸収は可能なレベルとなります。
話題性のある国策銘柄とはいえ、投資ファンドの出口(イグジット)案件、再上場案件といったネガティブ要因を加味すると、初値評価はD級評価がやはり妥当でしょうか。この手の大型案件は特に上場時の地合いが大きく影響されるため、今のままの地合いでは上場中止も含め公募割れなど厳しい結果もあり得そうです。
とりあえず現時点での管理人の個人的なこのKOKUSAI ELECTRIC(6525)のIPO参加スタンスは中立で、今後の仮条件設定や大口(機関投資家、海外投資家)の評価、そして大手初値予想会社の見解などを見てから決めたいと思います。
KOKUSAI ELECTRIC(6525)のIPO(新規上場)業績等
KOKUSAI ELECTRIC(6525)のIPO経営指標
KOKUSAI ELECTRIC(6525)のIPO売上収益及び営業利益
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