ロゴスホールディングス(205A)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日はIPO新規上場承認発表が1社ありました。
今日は週末(金曜日)ということもあり、6月分の最終駆け込みIPOの上場発表が複数社出て来ると思っていましたが1社のみでした。これで6月IPOは11社目となりましたが、日程的に6月分はもう打ち止めとなるでしょうかね。
ロゴスホールディングス(205A)の上場日は2024年6月28日(金)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事もIPO愛好家人気の高いSMBC日興証券となっております。6月IPOはSMBC日興証券主幹事が目立ちますね。
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ロゴスホールディングス(205A)のIPO(新規上場)情報
設立:2020年7月9日
業種:建設業
事業の内容:デジタルマーケティング集客およびDXによる効率的なオペレーションを活用した注文住宅事業
上場市場 | 東証グロース |
コード | 205A |
名称 | ロゴスホールディングス |
公募株数 | 50,000株 |
売出し株数 | 1,346,400株 |
オーバーアロットメント | 209,400株 |
IPO主幹事証券 | SMBC日興証券 |
IPO引受幹事証券 | 野村證券 大和証券 SBI証券 楽天証券(100%完全抽選) 北洋証券 東海東京証券 静銀ティーエム証券 ちばぎん証券 大和コネクト証券(委託幹事決定) |
IPO発表日 | 5月24日(金) |
上場日 | 6月28日(金) |
仮条件決定日 | 6月12日(水) |
ブック・ビルディング期間 | 6月13日(木)~6月19日(水) |
公開価格決定日 | 6月20日(木) |
IPO申し込み期間 | 6月21日(金)~6月26日(水) |
上場時発行済株式総数 | 3,908,066株 |
時価総額 | 89.5億円 |
吸収金額 | 36.7億円 |
想定価格 | 2,290円(229,000円必要) |
今回の募集は簡易型のグローバルオファリングとなるため、売出株式1,346,400株のうちの一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国及びカナダ除く)の海外投資家にも販売される予定となっています。国内販売株数及び海外販売株数の最終的な内訳は本募集の需要状況等を勘案した上で、公開価格決定日6月20日(木)に決定されます。
そしてこのロゴスホールディングス(205A)のIPO幹事団(シンジケート)の中には大和証券が入っているため、グループ会社となる大和コネクト証券がIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。
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ロゴスホールディングス(205A)のIPO(新規上場)事業内容等
ロゴスホールディングス(205A)はグループ会社で、株式会社ロゴスホールディングス及び連結子会社5社(株式会社ロゴスホーム、豊栄建設株式会社、株式会社GALLERY HOUSE、株式会社ROOT LINK、Logos Creative Office Philippines. Inc.)で構成されており、住宅販売事業の単一のセグメントとなります。
株式会社ロゴスホーム及び豊栄建設株式会社は、主に注文住宅、分譲住宅、宅地販売に関する業務を行っており、株式会社GALLERY HOUSEは、主に注文住宅、分譲住宅、宅地販売及びその他(リノベーション・グループホーム等)に関する業務、株式会社ROOT LINKは、主に工務店支援(住宅の設計補助・ITコンサルティング等)の業務、株式会社ROOT LINKの子会社であり、同社の孫会社であるLogos Creative Office Philippines. Inc.は主にCADオペレーション(住宅の設計補助・積算等)の業務を行っています。
同社グループの主要事業である住宅販売においては、①商品開発力、②デジタルマーケティング、③DXによる効率的なオペレーションの3つの特徴があり、同社グループの売上の構成要素は、主に注文住宅、分譲住宅、宅地販売及びその他(リノベーション・グループホーム・工務店支援・オフショア等)となります。
グループ全体で仕入・外注先の見直しや株式会社ロゴスホームにおいてMCB工法を用いてモジュールを生産する工場を活用等のコストダウン・人員不足の解決を図りながら、各事業会社の新商品開発を当社がサポートする体制を構築しております。
住宅会社の営業手法は「住宅総合展示場への出展」が一般的ですが、同社グループは「住宅総合展示場への出展」はせず、主にWEB戦略を中心としたデジタルマーケティングによって集客活動を実施しております。
デジタルマーケティング(ホームページ、SNS、SEO、住宅系ポータルサイト、リスティング広告等)で効率的に集客し、インサイドセールスがアプローチ(問合せには、専門スタッフが返信)、希望者にはオンラインでも打合せを実施、施工管理アプリを活用してタイムリーに情報共有、希望者にはオンラインでも点検対応するなど、DXによる効率的なオペレーションに取り組んでおります。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
【手取金の使途】
手取概算額97,340千円については、連結子会社である株式会社ロゴスホームへの投融資資金として2025年5月期に全額を充当する予定であります。投融資資金については、株式会社ロゴスホームにおける新規出店に伴うモデルハウス用地取得費用、モデルハウス建築費用及び新店舗改修費用等の一部として充当する予定であります。
また、上記調達資金は、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
(ロゴスホールディングスのIPO目論見書より一部抜粋)
ロゴスホールディングス(205A)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
ロゴスホールディングス(205A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格2,290円としてオーバーアロットメント含め36.7億円と規模的に東証グロース市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感のある水準となります。
IPO募集株数は公募株及び売り出し株(OA含む)合わせて1,605,800株と比較的多めにありますが、今回の募集は簡易型のグローバルオファリングで海外投資家への販売(未定)及び後述する親引けもあるため、国内分の募集株は減少します。
上述の通りロゴスホールディングス(205A)の事業内容はデジタルマーケティング集客およびDXによる効率的なオペレーションを活用した注文住宅事業ということで、住宅販売事業を核に「注文住宅事業」「DX支援事業」「オフショア開発事業」を統括し、持株会社としてグループの経営管理、それに関連する業務及びシェアードサービスの考え方に基づき管理部門・マーケティング等の業務を行っています。
北海道や東北地方などを中心にグループ全体で28拠点で営業展開しており、札幌市の住宅建築確認申請数はNo.1、北海道全体の住宅着工数もNo.1の実績を持っています。注文住宅が主軸とはなりますが、分譲住宅も含め実績を伸ばしています。
ロゴスホールディングス(205A)の株主の中には筆頭株主となるベンチャーキャピタルの保有株が1社3,451,252株(発行済株式総数の89.5%)あり、今回のIPO(新規上場)に際する売り出しで1,346,400株放出するものの2,104,852株が残ります。180日間のロックアップが掛かっていますが、公開価格の1.5倍となれば解除され売却可能となります。
今回のIPO(新規上場)に際する募集株の内訳は公募株50,000株に対して売り出し株は1,346,400株で売り出し比率は26.9倍、売り出し株の放出人はベンチャーキャピタル(筆頭株主)となることから、ファンドの出口(イグジット)案件となり、オファリング・レシオはおよそ41.0%と、そこそこ高い水準です。
社名を見たときはてっきりキャンプ用品などアウトドアブランドを展開しているLOGOS(ロゴス)かと思いましたが、あちらは株式会社ロゴスコーポレーションで、今回は株式会社ロゴスホールディングス。LOGOS(ロゴス)とはまったく関係ありませんでした^^;
ロゴスホールディングス(205A)の公開規模はIPO想定価格(2,290円)ベースで36.7億円と中規模サイズとなりますが、海外投資家への販売(未定)分と、1社195,300株(4.4億円分)、18社5.3億円分、従業員持株会139,600株(3.2億円分)合わせて約12.9億円相当の親引けがあるので、これらを差し引くと20億円前後までは縮小される可能性がありそうです。
とはいえ、北海道や東北地方を拠点としていることから地方色が強く、IPO市場では不人気セクターとなる建設業、売り出し中心のファンドの出口(イグジット)案件と、人気化する要素は少ないです。ひとまずの初値評価はD級評価といったところになるでしょうか。
いずれにしてもこういった個人投資家人気の低そうなIPO銘柄の参加スタンスは素人では決めるのが難しいため、現時点での管理人の個人的なこのロゴスホールディングス(205A)のIPO参加スタンスは中立で、今後の仮条件設定や大口(機関投資家、海外投資家)の評価、そして大手初値予想会社の見解などを見てから決めたいと思います。
ロゴスホールディングス(205A)のIPO(新規上場)業績等
ロゴスホールディングス(205A)のIPO経営指標(連結)
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