松屋アールアンドディ(7317)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。早くも4月2社目となるのIPO新規上場承認発表です。
良いペースと言えば響きが良いですが、環境が悪かろうが何であろうがおかまいなしで次々とIPO(新規上場)承認する(させる)東証や証券会社の姿勢には恐れ入ります^^;
松屋アールアンドディ(7317)の上場日は4月6日(月)で今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証マザーズ市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要の野村證券となっております。
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松屋アールアンドディ(7317)のIPO(新規上場)情報
設立:1982年8月7日
業種:輸送用機器
事業の内容:自動車安全装置縫合システムの開発・製造・販売、レーザー裁断機の開発・製造・販売、血圧計腕帯の製造、カーシートカバーの生産等
上場市場 | 東証マザーズ |
コード | 7317 |
名称 | 松屋アールアンドディ |
公募株数 | 280,000株 |
売出し株数 | 343,000株 |
オーバーアロットメント | 93,400株 |
IPO主幹事証券 | 野村證券 |
IPO引受幹事証券 | SBI証券 みずほ証券 岡三証券 東洋証券 岡三オンライン証券(委託幹事) |
上場日 | 4月6日 |
仮条件決定日 | 3月16日 |
ブック・ビルディング期間 | 3月18日~3月25日 |
公開価格決定日 | 3月26日 |
IPO申し込み期間 | 3月27日~4月1日 |
吸収金額 | 6.8億円 |
想定価格 | 960円(96,000円必要) |
そして上記をご覧の通りこの松屋アールアンドディ(7317)のIPO幹事団(シンジケート)の中には岡三証券が入っていることから、岡三オンライン証券のIPO幹事入りも期待できそうです。
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松屋アールアンドディ(7317)のIPO(新規上場)事業内容等
松屋アールアンドディ(7317)はグループ会社で株式会社松屋アールアンドディ及び連結子会社4社(瑪茨雅商貿(上海)有限公司、Matsuya R&D(Vietnam)Co.,Ltd.、Matsuya R&D(Myanmar)Co.,Ltd.、タカハター株式会社)の計5社で構成されており、縫製自動機の開発・製造・販売を行う「縫製自動機事業」及び血圧計腕帯、カーシートカバー及びエアバッグ等の各種縫製品の製造・販売を行う「縫製品事業」の2つの事業を行っております。
自動車の安全装置(エアバッグ・シートベルト)に関する自動機の開発・製造・販売への事業転換後は、裁断から縫製までの全工程をカバーする幅広い製品を開発しております。
オムロングループ向けの血圧計腕帯、自動車関連メーカー等向けのカーシートカバー、エアバッグ、自動車内装品等の製造及び販売を行っております。
【手取金の使途】
手取概算額238,296千円については第三者割当増資の手取概算額上限82,490千円とあわせて、主に連結子会社への投融資資金として、研究開発資金に100,000千円、研究開発人員の人件費に55,000千円、設備資金に100,000千円、当社の運転資金として人件費及び人材採用費に45,000千円を充当する予定であります。なお、残額については、当社の借入金の返済に充当する予定であります。また、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
(松屋アールアンドディのIPO目論見書より一部抜粋)
松屋アールアンドディ(7317)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
松屋アールアンドディ(7317)の市場からの吸収金額はIPO想定価格960円としてオーバーアロットメント含め6.8億円と規模的に東証マザーズ市場への上場としては小型サイズとなり、荷もたれ感はありません。
設立からおよそ38年の老舗企業で自動車安全装置縫合システム及びレーザー裁断機の開発・製造・販売と地味な事業内容、加えてすでにIPO目論見書には新型コロナウィルス肺炎の影響で事業活動や業績に影響を及ぼす可能性があるという布石が打たれております。現段階ではこれが一番気になりますね。
松屋アールアンドディ(7317)はこの局面で上場しても大丈夫なのでしょうか。ちゃんと業績に影響が出る可能性があるということを記載している点に誠実さは感じますが、最近悪徳IPOにありがちな上場後に速攻で業績を下方修正するということはないのでしょうか。現時点での業績予想にはまだ織り込まれていないようです。
販売の大半を海外市場に依存しているようなので、さすがに不安ですね。特に以下表からもわかるように血圧計腕帯は主力製品で依存度が高く、仕入れ先及び販売先等は中国に拠点があるということなので、ほぼ確実に業績は落ちるように思いますが、どうなんでしょう。この辺りの見解はプロ(大手初値予想会社)の方にお任せした方が良さそうですね。
上位株主はほぼ代表取締役社長の後藤一族となっており、解除価格無しで90日間のロックアップが掛かっています。ベンチャーキャピタルの保有株も1社57,000株ありますが、90日間のロックアップが掛かっております。ただし公開価格の1.5倍以上となれば解除され売却可能となります。株数が少ないため心配するほどでは無さそうですが。
松屋アールアンドディ(7317)の公開規模はIPO想定価格(960円)として6.8億円と東証マザーズ市場への上場としては小型なので需給不安はなく、IPO的には問題ないと思いますが、中長期保有は危険な匂いがします。
これらのことから中長期目的の買いは入りずらく、さすがにこの規模で公募割れは無いと思いますが、初値高騰も無いと思われます。よって管理人の個人的なこの松屋アールアンドディ(7317)のIPO参加スタンスは中立でまずは大手初値予想会社の第一弾初値予想の見解や市況を見ながら検討したいと思います。
IPO主幹事の野村證券は単価が1,000円未満となるため200株1セット配分になると思われますが、IPO株が公募株及び売り出し株合わせて623,000株しかないため、通常配分(100株)となる可能性もあるかもしれません。いずれにしてもIPO当選は容易ではないでしょうけどね。
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<追記>
やはり岡三オンライン証券がこの松屋アールアンドディ(7317)のIPO裏幹事(委託幹事)になると公式サイトで正式に発表がありました。
松屋アールアンドディ(7317)のIPO取り扱い決定(岡三オンライン証券)
松屋アールアンドディ(7317)のIPO(新規上場)業績等
松屋アールアンドディ(7317)のIPO経営指標
松屋アールアンドディ(7317)のIPO売上高及び経常損益
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