ナレルグループ(9163)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日(6月19日)はIPO新規上場承認発表が2社ありました。7月もまさかの月末固めとなるのでしょうか。
当記事はひとまずナレルグループ(9163)のIPO詳細記事となりますが、もう1社のフラー(5583)のIPO詳細についてはまた後ほど別記事にてご紹介させて頂きたいと思います。記事が出来上がりましたら上記社名テキスト部にもリンク致します。
ナレルグループ(9163)の上場日は2023年7月21日(金)で、ホロスホールディングス(5839)と2社同日上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事は大和証券とみずほ証券の2社共同主幹事となっております。
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ナレルグループ(9163)のIPO(新規上場)情報
設立:2019年5月27日
業種:保険業
事業の内容:建設技術者派遣、ITエンジニア派遣・システムエンジニアリングサービス等
上場市場 | 東証グロース |
コード | 9163 |
名称 | ナレルグループ |
公募株数 | 150,000株 |
売出し株数 | 3,331,800株 |
オーバーアロットメント | 522,200株 |
IPO主幹事証券 | 大和証券 みずほ証券 |
IPO引受幹事証券 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 野村證券 SBI証券 楽天証券(100%完全抽選) マネックス証券(100%完全抽選) 松井証券(前受け金不要) 大和コネクト証券(委託幹事決定) auカブコム証券(委託幹事決定) |
IPO発表日 | 6月19日(月) |
上場日 | 7月21日(金) |
仮条件決定日 | 7月4日(火) |
ブック・ビルディング期間 | 7月5日(水)~7月11日(火) |
公開価格決定日 | 7月12日(水) |
IPO申し込み期間 | 7月13日(木)~7月19日(水) |
上場時発行済株式総数 | 8,402,630株 |
時価総額 | 215.1億円 |
吸収金額 | 102.5億円 |
想定価格 | 2,560円(256,000円必要) |
売出株式3,331,800株のうちの一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国及びカナダ除く)の海外投資家にも販売される予定となっており、国内販売株数及び海外販売株数の最終的な内訳は本募集及び引受人の買取引受による売出しの需要状況等を勘案した上で、売出価格決定日7月12日(水)に決定されます。
そしてこのナレルグループ(9163)のIPO主幹事は大和証券となっているため、グループ会社となる大和コネクト証券、平幹事の中には三菱UFJモルガン・スタンレー証券が入っているため、グループ会社となるauカブコム証券がそれぞれIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。特に大和コネクト証券は主幹事からの委託となるため、割り当て数は多めになることが予想されます。
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ナレルグループ(9163)のIPO(新規上場)事業内容等
ナレルグループ(9163)はグループ会社で、株式会社ナレルグループ及び連結子会社3社(株式会社ワールドコーポレーション、株式会社ATJC、株式会社コントラフト)、非連結子会社1社(一般社団法人全国建設請負業協会)により構成されており、純粋持株会社としてグループの経営管理、経営指導等を行っています。
各グループ会社は建設業向けの技術者派遣、IT業界向けの技術者派遣・システムエンジニアリングサービスの提供を主な事業として取組んでおり「建設ソリューション」及び「ITソリューション」のセグメントに分けられています。
株式会社ワールドコーポレーション、株式会社コントラフト、一般社団法人全国建設請負業協会にて、建設・プラント業界向けに、施工管理業務、CADオペレーター等の技術者派遣を行うとともに、施工図作成の請負業務も行っております。主に、建築(オフィスビル、高層マンション、商業施設、ショッピングセンター、工場、医療福祉施設、耐震工事等)、土木(道路、河川、下水道、橋、ダム、トンネル、鉄道等)、空調衛生(高層ビル、マンション、工場等)、電気設備(高層マンション、商業施設、ショッピングセンター、工場、医療福祉施設等)を受注領域としております。
株式会社ATJCにおいて、SIer(システムインテグレーター)等の開発案件・インフラ管理業務に対して、IT技術者等の人材派遣やSES(システムエンジニアリングサービス)契約による受託を行っております。主なエンドユーザーとしては、通信業、金融業向けの開発案件が挙げられます。また、採用においては、未経験者採用を中心としております。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
【手取金の使途】
手取概算額366,000千円については、連結子会社である株式会社ワールドコーポレーション及び株式会社ATJCにおける事業規模拡大に向けた派遣技術者の採用強化にかかる採用費として366,000千円(2023年10月期:54,000千円、2024年10月期:312,000千円)に充当する予定であります。
なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
(ナレルグループのIPO目論見書より一部抜粋)
ナレルグループ(9163)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
ナレルグループ(9163)の市場からの吸収金額はIPO想定価格2,560円としてオーバーアロットメント含め102.5億円と規模的に東証グロース市場への上場としては大型サイズとなり、荷もたれ感を感じるサイズとなります。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて40,040枚と多めにありますが、海外投資家への販売もあります。
上述の通りナレルグループ(9163)の事業内容は建設技術者派遣、ITエンジニア派遣・システムエンジニアリングサービス等ということで、建設ソリューションを行う株式会社ワールドコーポレーション、株式会社コントラフト、一般社団法人全国建設請負業協会とITソリューションを行う株式会社ATJCの4社の純粋持株会社として、グループの経営管理、経営指導等を行っています。
新規上場会社概要上の設立は2019年5月となっていますが、これはあくまでも持株会社体制となった日付であって、前身は主に建設業向けの技術者派遣事業を目的として設立された株式会社ワールドコーポレーションで、2008年11月に設立されています。
ナレルグループ(9163)の今回のIPO(新規上場)に際する募集株の内訳は公募株150,000株に対して売り出し株は3,331,800株で、売り出し比率はおよそ22.2倍、売り出し株の放出人は筆頭株主含めほとんどがベンチャーキャピタル(投資ファンド)で、オーバーアロットメント分522,200株を含めたオファリング・レシオはおよそ47.6%となかなかの危険水準の出口(イグジット)案件となります。
先週末(6月16日)にIPO新規上場承認発表されたホロスホールディングス(5839)も純粋持株会社でVCの出口(イグジット)案件となっており、今回のナレルグループ(9163)と類似しています。同じような企業(純粋持株会社でVC出口案件)が同日上場になるというのはひねくれ目線で見るとどこかしら不自然さを感じてしまいます。
ナレルグループ(9163)の主事業は建設技術者派遣と特に新規性は無く、売り出し比率およそ22.2倍でオファリング・レシオは47.6%と高水準、公開規模はIPO想定価格(2,560円)ベースで102.5億円と荷もたれ感のある出口(イグジット)案件、いずれもIPO的にはネガティブなイメージが先行してしまいます。
今回も何かしら好材料が隠れていない限りはスルー案件となりそうな雰囲気を感じます。ひとまずの初値評価はD級評価が無難でしょうか。今後の仮条件設定や大口(機関投資家、海外投資家)の評価、そして大手初値予想会社の見解などを見てからにはなると思いますが、現時点での管理人の個人的なこのナレルグループ(9163)のIPO参加スタンスはスルーの可能性が高いです。
ナレルグループ(9163)のIPO(新規上場)業績等
ナレルグループ(9163)のIPO経営指標
ナレルグループ(9163)のIPO売上高及び経常利益
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