ニッポンインシュア(5843)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日はIPO新規上場承認発表が1社ありました。10月第一号IPOとなるため、9月は11社で打ち止めでしょうかね。
ニッポンインシュア(5843)の上場日は2023年10月3日(火)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場ではやや人気の劣る東証スタンダード市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要の野村證券となっております。
8月30日(水)に西部技研(6223)が同日上場でIPO新規上場承認発表されたため、10月3日(火)は2社同日上場となります。
ニッポンインシュア(5843)のIPO(新規上場)情報
設立:2002年4月10日
業種:その他金融業
事業の内容:家賃債務保証サービスを主とした保証事業等
上場市場 | 東証スタンダード |
コード | 5843 |
名称 | ニッポンインシュア |
公募株数 | 650,000株 |
売出し株数 | 770,000株 |
オーバーアロットメント | 213,000株 |
IPO主幹事証券 | 野村證券 |
IPO引受幹事証券 | 岡三証券 FFG証券 西日本シティTT証券 楽天証券(100%完全抽選) マネックス証券(100%完全抽選) 松井証券(前受け金不要) SBI証券 岡三オンライン(委託幹事決定) SBIネオトレード証券(委託幹事決定) |
IPO発表日 | 8月29日(火) |
上場日 | 10月3日(火) |
仮条件決定日 | 9月12日(火) |
ブック・ビルディング期間 | 9月14日(木)~9月21日(木) |
公開価格決定日 | 9月22日(金) |
IPO申し込み期間 | 9月25日(月)~9月28日(木) |
上場時発行済株式総数 | 2,650,000株 |
時価総額 | 21.4億円 |
吸収金額 | 13.2億円 |
想定価格 | 810円(81,000円必要) |
そしてこのニッポンインシュア(5843)のIPO幹事団(シンジケート)の中には岡三証券が入っているため、グループ会社となる岡三オンラインがIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。
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ニッポンインシュア(5843)のIPO(新規上場)事業内容等
ニッポンインシュア(5843)の主な事業は保証事業とその他であり、保証事業は賃貸住宅などにおける家賃債務の保証を行う「家賃債務保証サービス」を中核とし、今後の高齢化などの社会問題解決のための「介護費債務保証サービス」「入院費債務保証サービス」を展開しています。また、その他として、フランチャイズに加盟しコインランドリー及びフィットネスクラブの運営をしています。
賃貸住宅の賃貸借契約において、入居者の連帯保証人の役割を果たす家賃債務保証サービスを提供しております。家賃債務保証サービスにおいて、当社は、不動産管理会社を通じて入居希望者から申し込みを受け付けたのちに、入居希望者の属性情報などを基に審査を実施し、保証委託契約の可否の判断を行います。
介護費債務保証サービスは、介護施設のサービス利用者と当社において保証委託契約を締結し、当社が施設利用者の連帯保証人となることで、当社が介護施設利用費などの滞納リスクを引き受ける保証商品であります。入所希望者の属性情報などを基に審査を実施し、保証委託契約の可否の判断を行います。
入院費債務保証サービスは、入院患者との間で保証委託契約を締結し、当社が連帯保証人となることで、入院費の未納リスクを引き受ける保証商品であります。入院患者は連帯保証人を探す必要がなくなり、安心して治療を受けることが可能となります。
①コインランドリー
WASHハウス株式会社のコインランドリー「WASHハウス」フランチャイズに加盟し、福岡県内で4店舗(2023年8月29日現在)の運営を行っております。
②フィットネスクラブ
株式会社カーブスジャパンのフィットネスクラブ「女性だけの30分健康体操教室カーブス」フランチャイズに加盟し、福岡県内で6店舗(2023年8月29日現在)の運営を行っております。
【手取金の使途】
手取概算額480,012千円については第三者割当増資の手取概算額上限159,590千円と合わせた合計手取概算額上限639,602千円について、設備資金及び運転資金に充当する予定であります。なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する予定であります。
(ニッポンインシュアのIPO目論見書より一部抜粋)
ニッポンインシュア(5843)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
ニッポンインシュア(5843)の市場からの吸収金額はIPO想定価格810円としてオーバーアロットメント含め13.2億円と規模的に東証スタンダード市場への上場としては小型サイズから中型サイズの範囲となりますが、荷もたれ感を感じるほどの水準ではありません。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて14,200枚と一応万枚超えあります。
上述の通りニッポンインシュア(5843)の事業内容は家賃債務保証サービスを主とした保証事業等ということで、福岡・東京・神奈川・大阪・仙台・新潟の6拠点で事業を展開し、家賃債務保証事業を軸に介護・医療業界にも合わせた保証サービスを提供しています。2018年1月よりスタートされた国土交通省の家賃債務保証業者登録制度の保証業者として「国土交通大臣(2)第43号」で正規登録されています。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
ニッポンインシュア(5843)の株主の中にはベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株は無く、既存の上位株主には解除価格無しで90日間のロックアップが掛かっているため、上場時の大きな売り圧力はありません。売出株式770,000株のうち23,000株を上限として福利厚生を目的に従業員持株会に売付け(親引け)する予定となっています。
こういった家賃債務保証会社と言えば2015年11月にあんしん保証(7183)という企業が東証マザーズ市場へ上場しており、事業内容は家賃債務の保証事業ということで、ほぼ同業となります。そして2015年11月と言えばちょうど日本郵政グループ3社のIPO(新規上場)で盛り上がっていた時代です。
そしてこのあんしん保証(7183)はIPO株数も少なく、公開規模3.5億円の超軽量サイズだったということや、日本郵政グループ3社の盛り上がりに便乗したことから、公募価格1,460円に対して付いた初値は5,730円とおよそ4倍近くまで高騰しました。
だからといってこのニッポンインシュア(5843)も同じようになると言いたいわけではありません。過去にこのような出来後もあったなぁとつい脱線してしまった次第です^^;
ニッポンインシュア(5843)の公開規模はIPO想定価格(810円)ベースで13.2億円と荷もたれ感のある水準ではありませんが、上場市場は初値上昇率の低い東証スタンダード市場で、事業内容は家賃債務保証サービス業とすでに新規性も薄れており、業績も黒字ではあるものの、今期(2023年9月期)は増収減益予想となっています。
過去の栄光(あんしん保証の初値)を見ていると、どこかしら期待も膨らみ、今回も初値高騰は無いまでも公募割れを起こすようなことも無く堅調スタートになりそうな雰囲気を感じます。東証スタンダード上場の地味案件とはいえ、余計な売り圧力も無く、公開規模に荷もたれ感も無いことから、ひとまずの初値評価はC級評価といったところで問題ないでしょうか。
よってとりあえず現時点での管理人の個人的なこのニッポンインシュア(5843)のIPO参加スタンスは参加の方向で考えようと思います。IPO主幹事は野村證券で単価は1,000円未満となっているため、抽選配分は200株1セットとなりそうですね。
ニッポンインシュア(5843)のIPO(新規上場)業績等
ニッポンインシュア(5843)のIPO経営指標
ニッポンインシュア(5843)のIPO売上高及び経常利益
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