日水コン(261A)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(9月9日)もIPO新規上場承認発表が1社あり、内容は別として10月IPOは4社目と比較的順調に増えています。

IPO新規上場承認発表1社2024.9.9

日水コン(261A)の上場日は変更可能タイプの2024年10月16日(水)~10月22日(火)で、最短日程(10月16日)で決まったとしても、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場ではやや人気の劣る東証スタンダード市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要の野村證券となっております。

日水コン(261A)のIPO(新規上場)情報

設立:1959年5月25日
業種:サービス業
事業の内容:上下水道を中心とした水に関する建設コンサルティング

日水コン(261A)IPO上場承認

上場市場東証スタンダード
コード261A
名称日水コン
公募株数0株
売出し株数5,245,300株
オーバーアロットメント786,700株
IPO主幹事証券野村證券
IPO引受幹事証券岡三証券
岡三オンライン委託幹事決定
IPO発表日9月9日(月)
上場日10月16日(水)~10月22日(火)
仮条件決定日9月25日(水)~10月1日(火)
ブック・ビルディング期間最短9月27日(金)~最長10月9日(水)
公開価格決定日10月4日(金)~10月10日(木)
IPO申し込み期間最短10月7日(月)~最長10月17日(木)
上場時発行済株式総数11,866,000株
時価総額169.6億円
吸収金額86.2億円
想定価格1,430円(143,000円必要)

日水コン(261A)のIPO幹事団(シンジケート)はIPO主幹事含め2社とシンプルな幹事構成となっていますが、平幹事には岡三証券が入っているため、グループ会社となる岡三オンラインIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。

詳細や口座開設はコチラ ⇒ 岡三オンライン公式サイト
岡三オンライン証券
※当ブログ限定タイアップキャンペーン開催中!

日水コン(261A)のIPO(新規上場)事業内容等

日水コン(261A)はグループ会社で、株式会社日水コン及び子会社4社(うち連結子会社3社)、持分法適用関連会社2社で構成されており、建設コンサルティング事業の単一セグメントで、上下水道等のライフライン、河川・砂防等の防災関連等の「社会インフラ」の整備において、主に官公庁などの公的機関から発注を受け、調査・設計等に関わる技術的なコンサルティングを行っています。

具体的には、水道部門下水道部門における調査・計画や設計・工事監理等のほか、河川部門(河川、湖沼、ダム、海域・沿岸の治水、利水、環境保全)、環境部門(上下水道・河川事業の水質・環境関連、環境評価・保全、防災及び廃棄物対策)、建築部門(上下水道事業に係る施設)、機電部門(上下水道事業に係る施設)等の事業部門を抱え業務を行っています。

同社グループに所属する水コンサルタントは、建設コンサルタントのうち特に水にフォーカスした企画や調査計画、設計に関する技術コンサルティングサービスを行う人のことで、業務範囲は施工を除く全般であり、役割は発注者から業務を受注し報告書等を納品しています。

日水コン(261A)IPO水コンサルの領域

日水コン(261A)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

日水コン(261A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,430円としてオーバーアロットメント含め86.2億円と規模的に東証スタンダード市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感のある水準となります。

IPO募集株数は公募株無しの売り出し株のみでOA分含め6,032,000株と多めにあり、親引け(17.95億円分に相当する株式)はあるものの、海外投資家への販売はありません。

上述の通り日水コン(261A)の事業内容は上下水道を中心とした水に関する建設コンサルティングということで、水道事業・下水道事業に基盤を置き、河川・砂防事業、廃棄物関連事業へと事業分野を拡大する中で、創業来一貫して「」をベースに生きてきた「水コンサルタント」のパイオニアとなります。

沿革を見ると1959年5月の創業時の社名は「株式会社日本水道コンサルタント」となっており、1983年12月に今の「株式会社日水コン」に社名変更されているようです。創業時の社名を短縮しただけのようです。


※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

日水コン(261A)の今回のIPO(新規上場)に際する募集株の内訳は公募株無しの売り出し株のみでOA含め6,032,000株、売り出し株の放出人は筆頭株主でありベンチャーキャピタル(プライベート・エクイティ・ファンド)で全株(6,032,000株)放出となっていることから、完全なファンドの出口(イグジット)案件で、OA含めたオファリング・レシオもおよそ50.8%と、かなり高い水準です。

公開規模はIPO想定価格(1,430円)ベースで86.2億円と中規模サイズとなりますが、事業シナジーの創出を目的とした関係構築のため、株式会社栗本鐵工所に取得金額11.0億円に相当する株式数、石垣メンテナンス株式会社に5.0億円に相当する株式数、ヒノデホールディングス株式会社に1.0億円に相当する株式数、管清工業株式会社に0.5億円に相当する株式数、そして福利厚生のため、日水コン従業員持株会に0.45億円に相当する株式数、合わせて17.95億円分を上限に売付け(親引け)される予定となっているため、68.2億円程度までは縮小される予定となります。

日水コン(261A)の事業内容は上下水道の建設コンサルティングと競合の多い地味業態、設立から65年の老舗企業、IPO市場では人気の劣る東証スタンダード市場への上場で、公開規模は荷もたれ感があり、IPO募集株の内訳は公募株無しの売り出し株のみでファンドの出口(イグジット)案件と、IPO目線(短期目線)で見ると残念ながら魅力に欠ける内容となります。

業績は横ばいながらも堅調に推移しており、IPO主幹事は野村證券となることから体裁を保つ方向(公募割れ回避)に持って行けるチカラ(営業力)はありそうなものの、これだけのネガティブ材料があるとやはり不安が募ります。ひとまずの初値評価はD級評価といったところが妥当評価となりそうです。

よって現時点での管理人の個人的なこの日水コン(261A)のIPO参加スタンスはスルーとなる可能性が高いですが、それも時期尚早かもしれませんので、まずは今後の仮条件設定や大手初値予想会社の見解などを見てから最終的に判断したいと思います。

日水コン(261A)のIPO(新規上場)業績等

日水コン(261A)のIPO経営指標
日水コン(261A)IPO経営指標

日水コン(261A)のIPO売上高及び経常利益
日水コン(261A)IPO売上高及び経常利益

【大人気キャンペーン】最大10万円相当の株式プレゼント!

moomoo証券10万円当たるPR
moomoo証券の大人気キャンペーンが日本株を背負って再来!

オススメ情報

IPO歴17年以上の管理人のIPO当選実績を基にランキング形式でIPO投資にオススメの証券会社をご紹介させて頂いております。
IPO投資用オススメ証券会社ランキング

IPO情報はもちろん、下記IPOゲッター公式LINEでしか語れないマル秘情報も配信頻度は多くありませんがたまに配信しています。もちろん1対1のチャットも可能ですよ。
line友だち追加