日本調理機(2961)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。11月IPO2社目となりますが、すでに12月のIPOは某新聞社で30社超えとの観測が出ているようなので、IPO地合いの回復も見受けられないことから11月はなるべく控えてほしいところです。
日本調理機(2961)の上場日は11月9日(火)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では不人気市場となる東証二部市場への上場で、IPO主幹事はIPO愛好家人気の高いSBI証券となっております。銘柄的に今回はIPOチャレンジポイントの話題での盛り上がりは無さそうな感じです。
詳細や口座開設はコチラ ⇒ SBI証券公式サイト
日本調理機(2961)のIPO(新規上場)情報
設立:1947年7月21日
業種:金属製品
事業の内容:厨房機器の開発・製造・販売等
上場市場 | 東証二部 |
コード | 2961 |
名称 | 日本調理機 |
公募株数 | 145,000株 |
売出し株数 | 108,000株 |
オーバーアロットメント | 37,900株 |
IPO主幹事証券 | SBI証券 |
IPO引受幹事証券 | 大和証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 岡三証券 岩井コスモ証券 極東証券 アイザワ証券 エイチ・エス証券 光世証券 東洋証券 松井証券(前受け金不要) 水戸証券 むさし証券 SBIネオトレード証券(委託幹事) 大和コネクト証券(委託幹事) 岡三オンライン証券(委託幹事) |
IPO発表日 | 10月6日(水) |
上場日 | 11月9日(火) |
仮条件決定日 | 10月20日(水) |
ブック・ビルディング期間 | 10月22日(金)~10月28日(木) |
公開価格決定日 | 10月29日(金) |
IPO申し込み期間 | 11月1日(月)~11月5日(金) |
時価総額 | 30.3億円 |
吸収金額 | 7.8億円 |
想定価格 | 2,710円(271,000円必要) |
そしてこの日本調理機(2961)のIPO主幹事はSBI証券ということで、毎度のことながら無駄にIPO幹事団(シンジケート)が多いパターンで、現時点ですでに13社あります。
そこにIPO主幹事がSBI証券となることからSBIネオトレード証券、IPO幹事団(シンジケート)の中には大和証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、岡三証券が入っているため、それぞれグループ会社となるCONNECT(コネクト)、auカブコム証券、岡三オンライン証券がIPO委託幹事(裏幹事)入りとなる可能性も高いことから、最終的には17社まで増えそうです。
詳細や口座開設はコチラ ⇒ SBIネオトレード証券公式サイト
当ブログ限定タイアップキャンペーン開催中!
詳細や口座開設はコチラ ⇒ 大和コネクト証券公式サイト
詳細や口座開設はコチラ ⇒ auカブコム証券公式サイト
当ブログ限定タイアップキャンペーン開催中!
詳細や口座開設はコチラ ⇒ 岡三オンライン証券公式サイト
当ブログ限定タイアップキャンペーン開催中!
日本調理機(2961)のIPO(新規上場)事業内容等
日本調理機(2961)は多数の人に継続的に食事を提供する集団給食施設等向けの厨房機器の開発・製造・販売・修理を行っており、主力製品は、食器洗浄機、消毒保管機、回転釜、炊飯器、スチームコンベクションオーブン等であり、中心的顧客は、教育としての学校給食、健康管理としての病院給食、福利厚生としての社員給食等、営利目的より社会貢献に重点を置く集団給食施設の運営者となっております。
国内すべてのエリアをカバーすべく、支店・営業所を全国に設置し、東京23区を担当する本社営業部門を含めてエリア別に営業活動を推進するとともに、広域営業部において、設計事務所及び全国に展開する一般企業に対する営業活動を実施しています。
常に革新的な製品の開発を志向しており、新製品の開発や従来品のバージョンアップ等を長期スパンで取り組んでおります。「使い勝手の向上」「安心の提供」「安全の提供」を開発方針とし、設計・開発部門と他の部門の連携体制を構築し開発専門のプロジェクトを組成して、「低環境負荷」「省エネルギー」「人にやさしい」製品、システムを開発し、市場に供給しております。
栃木工場と大分工場の2工場体制で、創立以来培われてきた職人の技と各種機械制御技術を融合させ、耐久性と安全性の高い製品を生産しております。各工場では1名もしくは数名のチームでそれぞれの工程に携わる体制としており、職人の技術の伝承にあわせて、繁忙期対応のために多能工化を推進しております。
「製品とサービスはワンパッケージ」という考えのもと、アフターサービスに力をいれております。業務統括本部コールセンターを中心に工場に配置されたカスタマーサービス部ならびに各営業拠点に配置されたカスタマーエンジニアが相互に連携し、保守点検、修理、相談に迅速に対応できる体制を確立しております。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
【手取金の使途】
手取概算額341,514千円及び第三者割当増資の手取概算額上限94,492千円については、老朽化した九州支店建屋の改築資金として150,000千円、残額286,006千円を運転資金へ充当する予定であります。
なお、上記調達資金につきましては、具体的な充当時期までは安全性の高い金融商品等で運用する予定であります。
(日本調理機のIPO目論見書より一部抜粋)
日本調理機(2961)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
日本調理機(2961)の市場からの吸収金額はIPO想定価格2,710円としてオーバーアロットメント含め7.8億円と規模的に東証二部市場への上場としては小型サイズとなり、荷もたれ感はありません。IPO株数も公募株及び売り出し株合わせて2,530枚と少なく希少性があります。
上述の通りこの日本調理機(2961)の事業内容は厨房機器の開発・製造・販売等ということで、特に新規性や独自性の無い地味な業態で、セクターは「金属製品」、業績も綺麗に横ばいで成長期待の薄い、まさに「ザ・東証二部」という称号が相応しいIPO案件です。
ネット案件のようなキラキラ案件でなく、こういったどっぷり地味案件をSBI証券がIPO主幹事を務めるのは珍しいケースですね。他にIPO主幹事を務めたい証券会社がいなかったので、イケイケのSBI証券が拾った(救った)のではないかと変に勘ぐってしまいます。
日本調理機(2961)の設立も1947年7月と古く、およそ70年以上の歴史を持つ由緒ある老舗企業、社会的な信頼度はもう十分得ています。調達資金の使途には研究開発費などの記載は無く、老朽化した建屋の新築(改築)及び運転資金となっており、経営状態が苦しいのかと疑ってしまうと同時に今さら上場感が否めません。
日本調理機(2961)の株主の中にベンチャーキャピタルの保有株は無く、既存の上位大株主には解除価格無しで180日間のロックアップが掛かっているため、上場時の余計な売り圧力は無いため、この面での需給不安はありません。
厨房作りのための無償のコンサルティングサービスなども行っているようですが「コンサル」という表現ではなく「見積もり(現場調査)」という言い方に変えれば、普通に他のメーカーも行っていることで、特に珍しさは感じません。そもそも「コンサル=見積もり(現場調査)」しないことには機器が設置できるかどうかの問題がありますので、逆にこれは必要と言えるレベルなのではないかと思います。
結局のところ事業内容に成長期待や魅力は感じられませんので、東証二部上場でIPO想定価格(2,710円)ベースで7.8億円と軽量な点のみが、IPOという側面から見た場合の唯一の救いとなりそうです。それでもやはり評価は厳しく、初値評価はD級評価がひとまず妥当なラインかと考えます。
よって管理人の個人的なこの日本調理機(2961)のIPO参加スタンスは中立で今後のIPO地合いなどの様子を見ながら判断したいと思います。せっかく個人的に相性の良いSBI証券主幹事案件なのに、どこかしら残念な感じです。さすがに今回はIPOチャレンジポイントの話題も少ないでしょうかね。
詳細や口座開設はコチラ ⇒ SBI証券公式サイト
<追記>
やはりSBIネオトレード証券がこの日本調理機(2961)のIPO裏幹事(委託幹事)になると公式サイトで正式に発表がありました。
日本調理機(2961)のIPO取り扱い決定(SBIネオトレード証券)
<追記>
やはりCONNECT(コネクト)もこの日本調理機(2961)のIPO裏幹事(委託幹事)になると公式サイトで正式に発表がありました。
日本調理機(2961)のIPO取り扱い決定(大和コネクト証券)
<追記>
やはり岡三オンライン証券もこの日本調理機(2961)のIPO裏幹事(委託幹事)になると公式サイトで正式に発表がありました。
日本調理機(2961)のIPO取り扱い決定(岡三オンライン証券)
日本調理機(2961)のIPO(新規上場)業績等
日本調理機(2961)のIPO経営指標
日本調理機(2961)のIPO売上高及び経常損益
IPO歴10年以上の管理人のIPO当選実績を基にランキング形式でIPOにオススメの証券会社をご紹介させて頂いております。
⇒ IPO投資用オススメ証券会社ランキング
IPO情報はもちろん、下記IPOゲッター公式LINEでしか語れないマル秘情報も配信頻度は多くありませんがたまに配信しています。もちろん1対1のチャットも可能ですよ。