ノバシステム(5257)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日もまた3社のIPO新規上場承認発表がありました。うち1社は4月IPO分で1社は地方上場案件と多彩な顔ブレでとなっています。
当記事はひとまずノバシステム(5257)のIPO詳細記事となりますが、残り2社のエコム(6225)とトランザクション・メディア・ネットワークス(5258)についてはまた後ほど別記事にてご紹介させて頂きたいと思います。記事が出来上がりましたら上記社名テキスト部にもリンクさせて頂きます。
ノバシステム(5257)の上場日は2023年3月30日(木)で、ビズメイツ(9345)と2社同日上場、上場市場はIPO市場では可もなく不可もなくの東証スタンダード市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要のみずほ証券となっております。
ノバシステム(5257)のIPO(新規上場)情報
設立:1982年9月10日
業種:情報・通信業
事業の内容:金融・保険業界向けを中心としたシステムインテグレーション事業、クラウドサービスの提供
上場市場 | 東証スタンダード |
コード | 5257 |
名称 | ノバシステム |
公募株数 | 150,000株 |
売出し株数 | 200,000株 |
オーバーアロットメント | 52,500株 |
IPO主幹事証券 | みずほ証券 |
IPO引受幹事証券 | 野村證券(前受け金不要) 岡三証券 SBI証券 マネックス証券(100%完全抽選) 松井証券(前受け金不要) 岡三オンライン(委託幹事決定) |
IPO発表日 | 2月27日(月) |
上場日 | 3月30日(木) |
仮条件決定日 | 3月10日(金) |
ブック・ビルディング期間 | 3月13日(月)~3月17日(金) |
公開価格決定日 | 3月20日(月) |
IPO申し込み期間 | 3月22日(水)~3月27日(月) |
上場時発行済株式総数 | 1,350,000株 |
時価総額 | 22.4億円 |
吸収金額 | 6.6億円 |
想定価格 | 1,660円(166,000円必要) |
そしてこのノバシステム(5257)のIPO幹事団(シンジケート)の中には岡三証券が入っているため、グループ会社となる岡三オンラインがIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。
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ノバシステム(5257)のIPO(新規上場)事業内容等
ノバシステム(5257)の事業内容はソフトウエア開発事業の単一セグメントで、提供しているサービス種別としては「システムインテグレーション」及び「クラウドサービス」の2つのサービスとなりますが、2022年12月期においては「システムインテグレーション」が事業全体の97.9%を占めています。
生命保険会社、損害保険会社、銀行、信託銀行等の金融業界向けを中心とした業務用情報処理システムの開発を行っており、中でも生命保険会社及び損害保険会社においては、個人保険商品システム、企業年金システム、共済保険システム、勘定系システム等の開発を手掛け、ニッセイ情報テクノロジー株式会社を筆頭に複数の保険会社におけるシステム開発の実績を有しております。
製品は飲食店向け店舗運営支援システム「Order Revolution」と、受付業務支援システム「アイウェルコ」であり、いずれもSaaS型でのサービス提供を行っており、販売については、飲食店及びユーザー企業への直接販売によるものと、販売代理店への販売によるものとが存在し、新規導入後はサブスクリプション型でのサービス提供を行っており、新規導入設置料及び月額利用料により収益を構築しております。
【手取金の使途】
手取概算額209,080千円については第三者割当増資の手取概算額上限80,178千円と合わせた、手取概算額合計上限289,258千円について、今後の持続的な成長に資する人材の確保及び育成等を目的として、①求人費として9,532千円(2023年12月期:13,941千円、2024年12月期:25,591千円)、②研修費として36,299千円(2023年12月期:19,945千円、2024年12月期:16,354千円)、③新卒入社社員の人件費として196,415千円(2023年12月期:81,900千円、2024年12月期:114,515千円)、④生産性の向上に資するグループウエアソフト利用料として11,302千円(2023年12月期:5,251千円、2024年 12月期:6,051千円)、⑤開発用機器の購入費用としてとして5,710千円(2023年12月期:360千円、2024年12月期:5,350千円)に充当する予定であります。
(ノバシステムのIPO目論見書より一部抜粋)
ノバシステム(5257)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
ノバシステム(5257)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,660円としてオーバーアロットメント含め6.6億円と規模的に東証スタンダード市場への上場としては小型サイズとなり、荷もたれ感はありません。IPO株数も公募株及び売り出し株合わせて3,500枚と少なめです。
上述の通りノバシステム(5257)の事業内容は金融・保険業界向けを中心としたシステムインテグレーション事業、クラウドサービスの提供ということで、システムインテグレーションの開発を「金融・保険」「産業」「医療」の分野で行っています。
「金融・保険」は効率的な業務遂行を実現するためのシステムコンサルティング、設計、開発を行っており、「産業」はエネルギー業界、物流、メーカー、地方自治体等、特定の業界に縛られず、顧客それぞれの業務や経営に最適なソリューションを提供し、「医療」は医療機関向け診断書管理システム、DPC(診断群分類別包括評価)システムの導入・運用・保守等、関係医療機関、医部門科、各種サービス間での充実化を図っています。
ノバシステム(5257)の株主の中にはベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株はなく、既存の上位株主には解除価格無しで180日間のロックアップが掛かっているため、上場時の大きな売り圧力はありません。
中小企業の汎用機向けのシステム開発に始まり、金融業界の業務システム開発から産業や医療などの領域まで多岐に渡る分野でシステム開発を手掛けている、設立40年超えの老舗中堅SIer(システムインテグレーター)となります。
SI(システムインテグレーション)事業はIPO市場では比較的人気化しやすい業態ではあるものの、特に目新しさはなく、クラウド(SaaS)事業などは現時点ではまだ花が咲いておらず業績も横ばいながらも堅調と、まさに東証スタンダード上場らしいIPO案件となります。
とはいえ、公開規模も小さいことから不安要素は少なく初値は堅調にスタートすると考えられます。初値評価はIPOラッシュ後半戦というスケジュールを加味するとB級評価といったところでしょうか。いずれにしてもこの内容と規模で公募割れする可能性は低く、普通に申し込んでも良いレベルと思っているため、現時点の管理人の個人的なこのノバシステム(5257)のIPO参加スタンスは参加の方向で考えています。
ノバシステム(5257)のIPO(新規上場)業績等
ノバシステム(5257)のIPO経営指標
ノバシステム(5257)のIPO売上高及び経常利益
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