ライスカレー(195A)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日はIPO新規上場承認発表が2社ありました。
決算(決算短信)発表シーズンも終わったので、これから6月IPO分の新規上場承認発表ラッシュ突入となるかもしれませんね。IPOが増えるのは嬉しいですが、昨年(2024年)のように1日5社のIPO新規上場承認発表とかの無茶だけは勘弁してほしいと願っています。
当記事はひとまずライスカレー(195A)のIPO紹介記事となりますが、もう1社のWOLVES HAND(194A)のIPO詳細についてはまた後ほど別記事にてご紹介させて頂きたいと思います。記事が出来上がりましたら上記社名テキスト部にもリンク致します。
ライスカレー(195A)の上場日は2024年6月19日(水)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要のみずほ証券となっております。
ライスカレー(195A)のIPO(新規上場)情報
設立:2016年4月1日
業種:サービス業
事業の内容:自社のSNSデータ分析ツールを駆使した企業のマーケティング支援および自社のブランド販売事業
上場市場 | 東証グロース |
コード | 195A |
名称 | ライスカレー |
公募株数 | 229,500株 |
売出し株数 | 476,600株 |
オーバーアロットメント | 105,900株 |
IPO主幹事証券 | みずほ証券 |
IPO引受幹事証券 | 野村證券 SBI証券 楽天証券(100%完全抽選) マネックス証券(100%完全抽選) 松井証券(前受け金不要) 極東証券 東海東京証券 |
IPO発表日 | 5月16日(木) |
上場日 | 6月19日(水) |
仮条件決定日 | 5月31日(金) |
ブック・ビルディング期間 | 6月3日(月)~6月7日(金) |
公開価格決定日 | 6月10日(月) |
IPO申し込み期間 | 6月11日(火)~6月14日(金) |
上場時発行済株式総数 | 2,968,590株 |
時価総額 | 42.1億円 |
吸収金額 | 11.5億円 |
想定価格 | 1,420円(142,000円必要) |
このIPO幹事団(シンジケート)構成ではIPO委託幹事(裏幹事)は無い可能性が高いです。
ライスカレー(195A)のIPO(新規上場)事業内容等
ライスカレー(195A)はグループ会社で、株式会社ライスカレー及び連結子会社1社「株式会社RiLi」により構成されており、コミュニティデータプラットフォーム事業のみの単一セグメントで、自社開発したコミュニティデータマネジメントツール群であるデータクラウドを基盤として、企業向けにサービスを提供する「エンタープライズ領域」と、一般消費者向けにブランドやサービスを提供する「コンシューマ領域」を展開しております。
エンタープライズ領域は、まず顧客(クライアント企業)が主にオンライン上で運営するSNSを中心としたコミュニティに関連する運用、マーケティング、広告、キャンペーン企画等の戦略立案及び実行を総合的に支援する各種ソリューションを提供するマーケティング・DXと、次にSNS分析ツール「CCXsocial」や中小企業向けSNSコミュニティ集客ツール「アドスタ byCCXcloud」等から構成されるコミュニティデータマネジメントツール群である「CCXcloud」を提供するデータクラウドから成り立っています。
「CCXcloud」へ蓄積されたコミュニティデータとノウハウを基に、消費者に対して価値あるサービスを提供する事業領域をコンシューマ領域としており、主力ブランドの「MiiS」や「RiLi」のほか、3つのコミュニティブランド・5つのコミュニティメディアを運営しています。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
【手取金の使途】
手取概算額289,818千円については、①人材採用費及び人件費として100,000千円(2025年3月期に30,000千円、2026年3月期に70,000千円)、②広告宣伝費として150,000千円(2025年3月期に80,000千円、2026年3月期に70,000千円)、③事業投資資金として39,818千円(2025年3月期に30,000千円、2026年3月期に9,818千円)に充当する予定であります。
なお、上記調達資金は、具体的な重要時期までは安全性の高い金融商品等で運用する方針であります。
(ライスカレーのIPO目論見書より一部抜粋)
ライスカレー(195A)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
ライスカレー(195A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,420円としてオーバーアロットメント含め11.5億円と規模的に東証グロース市場への上場としては10億円超えではあるもののまだ小型サイズの範囲となり、荷もたれ感を感じるほどのサイズではありません。IPO募集株数も公募株及び売り出し株(OA含む)合わせて812,000株と多くはありません。
上述の通りライスカレー(195A)の事業内容は自社のSNSデータ分析ツールを駆使した企業のマーケティング支援および自社のブランド販売事業ということで、SNSを中心にコミュニティデータを活用したさまざまなマーケティングソリューションを提供し、市場調査・商品企画・マーケティングから収益化まで、コミュニティ経済圏の循環を加速させるためのデータプラットフォームとして社会に価値を届けています。
自社のデータクラウドを活用し、コンシューマ領域の自社ブランド・サービスにおいて行われる深いデータ分析やマーケティングノウハウを質の高いマーケティングソリューションの提供に繋げるエンタープライズ領域とエンタープライズ領域の幅広い自社のマーケティングソリューションを活用することで、マーケティングを内製化し、効果的な顧客の獲得を実現するコンシューマ領域で相互にシナジーのある事業成長を実現できている点が強みとなっています。
ライスカレー(195A)の株主の中にはベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株が11社で595,020株ありますが、今回のIPO(新規上場)に際する売り出しで6社が144,100株放出するものの450,920株が残ります。11社中4社152,180株には解除価格無しで180日間のロックアップが掛かっていますが、残る7社298,740株には90日間のロックアップが掛かっているものの公開価格の1.5倍で初値形成後であれば解除され売却可能となります。
もちろん事業内容も気になりますが、何を置いても気になるのはやはり社名の「株式会社ライスカレー」でしょうか。調べてみると設立当初は沿革にもあります通り「株式会社ライスカレー製作所」ですが、これら社名はSNSのクチコミから由来しているそうです。
創業当時はGoogleで「ゴッホ」と検索すると、画家のゴッホの絵画などが表示されていたのですが、Instagramでは下北沢の「ゴッホ」というカレーライスのお店が上位表示されていたそうです。この検索結果はクチコミによる影響力からと考え、クチコミの威力を表現したかったことからこの「株式会社ライスカレー」という社名に至ったとのことです。
ライスカレー(195A)の事業内容はSNSのデータを活用したマーケティング事業とイマドキで、IPO市場でも人気化しそうな内容です。売上はここ数年は急速に伸ばしており、収益も赤字続きだったものの前期第三四半期時点では黒字化となっています。
公開規模はIPO想定価格(1,420円)で11.5億円と荷もたれ感は無く、公開価格の1.5倍でロックアップ解除されるベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株がおよそ30万株ほどありますが、初値形成後でないと売却できないため、初値形成時の影響はありません。
黒字化したばかり(予定)で業績不安はありますが、社名に特徴があり、人気化しそうな事業内容で、初値形成に重要な需給面の不安もありません。IPO地合いが不透明なので高評価は出しにくい状況ではありますが、第一印象はA級評価ぐらいに感じます。よってとりあえず現時点での管理人の個人的なこのライスカレー(195A)のIPO参加スタンスは積極参加の方向で行く予定です。
ライスカレー(195A)のIPO(新規上場)業績等
ライスカレー(195A)のIPO経営指標
ライスカレー(195A)のIPO売上高及び経常損益
IPO歴17年以上の管理人のIPO当選実績を基にランキング形式でIPO投資にオススメの証券会社をご紹介させて頂いております。
⇒ IPO投資用オススメ証券会社ランキング
IPO情報はもちろん、下記IPOゲッター公式LINEでしか語れないマル秘情報も配信頻度は多くありませんがたまに配信しています。もちろん1対1のチャットも可能ですよ。