SBIリーシングサービス(5834)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(9月13日)はIPO新規上場承認発表が1社ありました。これで10月のIPOは4社目となり、今のところ重複上場も無く、珍しく良いペースです。
SBIリーシングサービス(5834)の上場日は2022年10月19日(水)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事は大和証券とみずほ証券とSBI証券の3社共同主幹事となっております。
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SBIリーシングサービス(5834)のIPO(新規上場)情報
設立:2017年4月3日
業種:証券、商品先物取引業
事業の内容:航空機、船舶等を対象としたオペレーティング・リース事業に投資するファンドの組成・販売
上場市場 | 東証グロース |
コード | 5834 |
名称 | SBIリーシングサービス |
公募株数 | 350,000株 |
売出し株数 | 1,850,000株 |
オーバーアロットメント | 330,000株 |
IPO主幹事証券 | 大和証券 みずほ証券 SBI証券 |
IPO引受幹事証券 | SMBC日興証券 松井証券(前受け金不要) 岩井コスモ証券 極東証券 大和コネクト証券(委託幹事) SBIネオトレード証券(委託幹事) |
IPO発表日 | 9月13日(火) |
上場日 | 10月19日(水) |
仮条件決定日 | 9月30日(金) |
ブック・ビルディング期間 | 10月3日(月)~10月7日(金) |
公開価格決定日 | 10月11日(火) |
IPO申し込み期間 | 10月12日(水)~10月17日(月) |
上場時発行済株式総数 | 7,446,800株 |
時価総額 | 221.9億円 |
吸収金額 | 75.3億円 |
想定価格 | 2,980円(298,000円必要) |
そしてこのSBIリーシングサービス(5834)のIPO主幹事は3社共同主幹事で、そのうちの2社は大和証券とSBI証券となっていることから、それぞれグループ会社となる大和コネクト証券とSBIネオトレード証券のIPO委託幹事(裏幹事)入りがほぼ確定となります。初値云々は別として、それぞれ平幹事でなく主幹事からの委託となるため、割り当て株数は比較的多めになることが予想されます。
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SBIリーシングサービス(5834)のIPO(新規上場)事業内容等
SBIリーシングサービス(5834)は主に航空機、船舶等を対象としたオペレーティング・リース事業に投資するファンド(JOL・JOLCO)を組成し、地域金融機関、税理士・会計士等と連携して、株式、債券などの伝統的な有価証券投資とは異なる投資効果を有する金融商品の販売を行っています。
事業セグメントはオペレーティング・リース事業のみの単一セグメントですが、オペレーティング・リース事業における各サービスは「ファンド事業」及び「ゼネラルアビエーション事業」の2つに区分されています。
ファンド事業では、当社子会社(特別目的会社)が業務執行組合員となる任意組合契約における投資家からの出資金、もしくは匿名組合契約を通じた投資家からの出資金及び金融機関からの借入金にて、航空機、船舶等の大型の償却資産を購入し、航空会社や海運会社等の借り手(レッシー)にオペレーティング・リース形式で賃貸する事業を行っています。
ゼネラルアビエーション事業では、ゼネラルアビエーション業界の運航会社等を借り手(レッシー)としたリース事業案件の組成及び管理並びに投資家への販売までの一連の業務を行っており、手数料等の収益を得ております。また、需要家である航空会社に向けて、ヘリコプターを含む小型航空機等の機材の販売及びリースを行っており、当社は各取引における収益を得ております。
【手取金の使途】
手取概算額1,030百万円及び第三者割当増資の手取概算額上限978百万円と合わせた手取概算額合計上限2,008百万円については、ファンド組成にかかる販売用航空機の購入資金に全額充当する予定であります。当社グループはJOL商品及びJOLCO商品といった法人向けのファンドを組成するオペレーティング・リース事業を行っておりますが、今後さらなる事業の拡大・展開に向けて、ファンド組成時に必要となる販売用航空機の購入資金として、2022年12月までに全額を充当する予定であります。
なお、上記調達資金は、実際の充当時期までは安全性の高い金融商品等で運用する方針であります。
(SBIリーシングサービスのIPO目論見書より一部抜粋)
SBIリーシングサービス(5834)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
SBIリーシングサービス(5834)の市場からの吸収金額はIPO想定価格2,980円としてオーバーアロットメント含め75.3億円と規模的に東証グロース市場への上場としては中型から大型サイズの範囲となり、荷もたれ感のある水準となります。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて22,000枚とやや多めにありますが、海外投資家への販売はありません。
上述の通りSBIリーシングサービス(5834)の事業内容は航空機、船舶等を対象としたオペレーティング・リース事業に投資するファンドの組成・販売ということで、金融機関や税理士・会計士等のパートナーと共に法人顧客へ航空機・船舶等のオペレーティング・リース事業に投資するファンドを販売する事業を行っています。
航空機のリースによるリース料及びリース満了時のリース物件売却によるキャピタルゲインの獲得を図る実物資産投資商品「JOL」、法人税の繰延効果及びリース満了時のリース物件売却による利益の獲得を図る小口化商品「JOLCO」などファンドの組成・販売事業。投資家に小型航空機・ヘリコプターなどの売買機会や、オペレーティング・リース事業への投資機会を提供するゼネラルアビエーション事業。自社で船舶を保有し、海運会社等に用船するプリンシパルインベストメント事業(船舶⾃⼰投資事業)にも参入しています。
SBIリーシングサービス(5834)はすでに東証プライム市場に上場しているSBIホールディングス(8473)の子会社で、今回のIPO(新規上場)に際する売出しで1,850,000株放出するものの、まだ63.4%~66.3%の株式を保有する形となることから、引き続き連結子会社となるため、投資家から毛嫌いされやすい親会社の売り出し主体の親子上場となります。ベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株はありません。
ちなみにSBIリーシングサービス(5834)及びSBIホールディングス(8473)は今年(2022年)7月8日(金)にIPO(新規上場)申請を行っているため、上場市場が新興市場という点で見ると2~3カ月程度でのIPO承認はおおむね想定通りでしょうか。業種は「証券、商品先物取引業」と見慣れないセクターで、さかのぼると2020年12月上場のウェルスナビ(7342)以来となります。
SBIリーシングサービス(5834)の公開規模はIPO想定価格(2,980円)ベースで75.3億円と荷もたれ感のあるサイズ。業績規模は大きく、収益もすでに黒字化しているため、機関投資家の参戦は見込めると思いますが、お世辞にも個人投資家向けとは言い難い内容となるため、初値評価はD級評価といったところが無難でしょうか。
いずれにしてもこの規模と内容になると個人での予測が難しいため、現時点での管理人の個人的なこのSBIリーシングサービス(5834)のIPO参加スタンス中立とし、ひとまず大手初値予想会社の見解や機関投資家の動向などに注視しながらIPO申し込みスタンスを決めて行こうと思います。
SBIリーシングサービス(5834)のIPO(新規上場)業績等
SBIリーシングサービス(5834)のIPO経営指標
SBIリーシングサービス(5834)のIPO売上高及び経常損益
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